写真はティツィアーノ「エッケ・ホモ」(ダブリン国立美術館)だが、どことなくCARAVAGGIO「キリストの笞打ち」を髣髴するものがある。
さて、レポート(感想?)を続けよう。
第2室はローマ逃亡後、故郷縁のコロンナ家領地を経て第1次ナポリ滞在時代作品が並ぶ。この中では告知ポスターにもなっている「キリストの笞打ち」が圧倒的存在感を示し、まさに今回の展覧会メイン作品とも言えよう。
サイトのナポリ展レポートでも書いたが、ナポリでは隣にティツィアーノ「エッケホモ」(個人所蔵)が並んで展示されていた。しかしここでも私的には、隣にはぜひとも同じティツァーノでもダブリン国立美術館で観た「エッケ・ホモ」が相応しい…との想いを強く感じた。何故なら、「キリストの笞打ち」では縄で縛られたキリストの右腕には縄目が食込んだ跡が赤黒い痣となり痛々しく、ティツァーノ(ダブリン作品)のキリストの縛られた手首にもこの縄目跡の生々しい描写が観られるのだ。ロンバルディア仕込みのリアリズムはヴェネツィア派の巨匠とも合い通じるのか、影響を受けたのか、果たして…?
さて、レポート(感想?)を続けよう。
第2室はローマ逃亡後、故郷縁のコロンナ家領地を経て第1次ナポリ滞在時代作品が並ぶ。この中では告知ポスターにもなっている「キリストの笞打ち」が圧倒的存在感を示し、まさに今回の展覧会メイン作品とも言えよう。
サイトのナポリ展レポートでも書いたが、ナポリでは隣にティツィアーノ「エッケホモ」(個人所蔵)が並んで展示されていた。しかしここでも私的には、隣にはぜひとも同じティツァーノでもダブリン国立美術館で観た「エッケ・ホモ」が相応しい…との想いを強く感じた。何故なら、「キリストの笞打ち」では縄で縛られたキリストの右腕には縄目が食込んだ跡が赤黒い痣となり痛々しく、ティツァーノ(ダブリン作品)のキリストの縛られた手首にもこの縄目跡の生々しい描写が観られるのだ。ロンバルディア仕込みのリアリズムはヴェネツィア派の巨匠とも合い通じるのか、影響を受けたのか、果たして…?