花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

CARAVAGGIO:The Final Years 展 (6)

2005-05-05 02:40:40 | 展覧会
画像の悪さはお許しあれ。シチリア州立メッシーナ美術館で撮った「ラザロの蘇生」デジカメ画像である。

<第4室> ― シチリア・再びナポリへ ―
「ラザロの蘇生」(1608-9)    シチリア州立美術館 (メッシーナ)
「羊飼いの礼拝」(1609)      シチリア州立美術館 (メッシーナ)
「受胎告知」(1608-09 )     ナンシー美術館(ナンシー)
「洗礼者聖ヨハネ」(1610頃)   ボルゲーゼ美術館 (ローマ)

さて、第4室について書こうとして、迂闊にも、今回のロンドン展ンに欠けている作品がもう1枚あることに気がついた。ナポリ展では展示されていた「聖女ルチアの殉教」(シチリア州立シラクサ・ベッローモ美術館)だ。ベッローモ美術館はアントネッロ・ダ・メッシーナ「受胎告知」とCARAVAGGIO「聖女ルチアの殉教」が売り物だから、CARAVAGGIO作品の長期出張は打撃なのかもしれない。だとしたら、2枚の作品を出しているシチリア州立メッシーナ美術館は…?

ラ・トゥール展講演会で、木村三郎氏のロンドン展は「真っ暗」との話にイメージしたのはメッシーナ美術館だった。カポディモンテ美術館「キリストの笞打ち」室は暗くても効果的な照明なのでまだ良いのだが、メッシーナ美術館の場合あまりにも暗過ぎ、細部がよく見えずに苛立った経験がある。スポットライト照明も弱くて効果が無いのだ。今回の展覧会出張で2作品を仔細に見る事ができたことは幸いだ。