さて、感想文に戻ろう。【酒場】の次は【音楽】だった。番外編(2)で「CARAVAGGIO IN HOLLAND」展から引用したのは(酷い訳だけど(^^;;;)、同じように「音楽」主題を扱っていたからだ。
【酒場】の続き
・蝋燭の光の画家(ジャコモ・マッサ?)《酒場の情景》(1620-40年頃)ケーリッカー・コレクション
【音楽】
・クロード・ヴィニョン《リュート弾き》ランブロンティ画廊
・ピエトロ・パオリーニ《合奏》ミラノ・フランチェスコ・ミケーリ・コレクション
音楽主題は、シュテーデルの例を見るように、ホントホルストやテル・ブリュッヘンを想起する。
ヘリット・ファン・ホントホルスト《欄干の愉快な仲間たち》(1623-24年)個人蔵
今回の展示作品がユトレヒト派を外したことが、私的になんとも面妖な気がした。もしかして、ユトレヒト派以外にも音楽主題が広まっていたことを示す意図だったのか?? マンフレディの介在によりイタリアで広まっていたという意味なのか?? それとも、ユトレヒト派における音楽の隠喩はちょいとマズイからなのか??(^^;;;
更に情けないのだけれど、音楽と次に続く「五感」の聴覚との線引きもよくわからず、美術ド素人はこの展開に当惑してしまった。誰かに教えていただきたいほどだ(とほほ…)。まぁ、聴覚にテル・ブリュッヘン作品が並んだので、私的に文句は言えないのだけど、おほほ…(#^.^#)
まぁ、いずれにしても、カラヴァッジョの音楽主題作品からの派生であることに変わりはない。
カラヴァッジョ《合奏》(1597年頃)メトロポリタン美術館
カラヴァッジョ《リュート奏者》(1597年頃)エルミタージュ美術館(ジュスティニアーニ版)
カラヴァッジョ《リュート奏者》(1597年頃)メトロポリタン美術館(デル・モンテ版)