花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

国立西洋美術館:クラーナハ《ホロフェルネスの首を持つユディット》

2018-10-18 00:42:49 | 美術館

国立西洋美術館で「ルーベンス展」を観た後、先ずは常設展示室に向かった。ゲストのむろさんさん情報で、新収蔵品としてクラーナハ作品が入ったことを知ったからだ。(感謝です!!>むろさんさん)

http://www.nmwa.go.jp/jp/information/whats-new.html#news20181012_2

ルーカス・クラーナハ(父)《ホロフェルネスの首を持つユディット》(1530年頃)国立西洋美術館

サイズ的にはそれほど大きくないが、クラナーハらしく「女の力」が怖~いSM的世界である。剣を持ち冷ややかな微笑を浮かべる美しきユディット、薄目をき剥き、断末魔のあえぎを口元に残すホロフェルネス。なにやら恍惚感を浮かべているように見えるのは、これこそクラナーハ的と言うべきか。後方に見える窓的な風景画が、前方の怪しげな世界を風通し良く緩和しているような気もする。この新収蔵品、魔性の「女の力」で多分鑑賞者たちの目を喜ばすだろうなぁ(笑)