昨日はミラノから日帰りでトリノに行ってきました。サバウダ美術館では「ヴァン・ダイク展」が始まったばかりです。
意外だったのは、オープニングが師匠のルーベンス作品からで、それもジェノヴァの《ジョヴァンニ・カルロ・ドーリア騎馬像》が来ていたのですよ!!
「ブリューゲル展」も「モネ展」も、この「ヴァン・ダイク展」も、展覧会での写真撮影(フラッシュ無し&一部作品を除く)ができたので、あとで各展覧会の写真とともに詳細感想は書きたいと思います。でも、ちょこっと感想を言えば、やはり師匠のルーベンスの方が迫力があり、上手いなぁと思ったのですよ💦
で、展覧会の後は去年サバウダ美術館での閉鎖展示室リベンジ(?)です。で、何とその展示室が改修されており、お目当てのファン・エイク作品は通路のガラス壁の中に閉じ込められておりました。
その向かいにはレンブラント作品なので、サバウダの小型お宝作品を一挙にガラス壁収蔵したようです。
作品保護なのか防犯用なのかわかりませんが、去年(泣き落としで)直で観られたのは本当にラッキーだったのだと思いました。
通常展示のフィリッポ フィリピーノ・リッピ作品がプラートのサロメ風の衣装で、特に白百合を持った天使はボッティチェッリの先駆的影響作品のようで、親方と弟子って本当に似てしまうんだなぁと思いました。(ボッティチェリの師匠であるリッピ親方の息子への隔世遺伝かも??)こちらの詳細も後でね(^^ゞ
(撮った写真で説明書をチェックしたら、フィリピーノ・リッピ作品でした ご指摘ありがとうございました!!>むろさんさん)
サバウダ美術館を出た後は、去年も訪れたパラッツォ・マダマに向かいました。市立美術館になっているのですが、去年は中世・ルネサンス美術だけを観ていて、建物内見学ができるのを知らなかったのです。ということで、今回は上階の素晴らしく天井の高い部屋とか、バロック絵画とか、食器や装飾品などの展示も観ることができました。
この市立美術館の売りはアントネッロ・ダ・メッシーナ作品です。ツンツン眉毛のおじさんに今回も会うことができました。
それと、師匠のポントルモっぽいブロンツィーノ初期作品とか、なかなかに興味深い作品が所蔵されているのですよ。多分あの有名な時祷書だと思うのですが、こちらも薄暗い展示室に展示されております。
このパラッツォ・マダマの2階(1階)には「カフェ・マダマ」が併設されており、眺めも雰囲気も良かったのですが、店員(係りの人)が居なくて、お茶できなかったのが残念!!
で、最後はパラッツォ・カリニャーノへ。
このパラッツォは西洋建築史の講座でも出てきたほど有名建築で、グァリーノ・グァリーニによって設計されたバロック様式の宮殿です。前回はファサードだけを写真に撮ったのですが、今回は奥へと足を踏み入れました。
今はリソルジメント博物館になっていて(見学はしませんでした)、やはりトリノはサヴォイア家のお膝元なんだなぁと思いました。
で、チョコレートで有名なトリノではちょうどチョコレート市が立っていて、思わずオレンジピールとレモンピールのチョコ掛けをほんの少しの量ですが買ってしまいました。
見た目は大ざっぱな感じなのですが、食べたら美味しかった!!列車の時間待ちのため駅のカフェで食べたパンも美味しかったから、やはりトリノは美味しい街なんだわ♪