花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

横浜美術館「原三渓の美術」展サクッと感想(^^;

2019-08-13 23:29:33 | 展覧会

色々と忙しくて、8月初めに横浜・東京に日帰りで行ったことを記すのが遅くなってしまった。今回は二つの展覧会を観るのが目的だったのだが、まずは...横浜美術館「原三渓の美術」展から感想をサクッと

・横浜美術館「原三渓の美術- 伝説の大コレクション」展

https://harasankei2019.exhn.jp/

東京に住んでいた頃、職場のNさん(横浜在住)ご推薦で「三渓園」に行ったことがある。

https://www.sankeien.or.jp/

広大な庭園敷地に古い門や三重塔があったり、お茶室があったり、煤けた合掌造りの家屋があったり、もう日本建築のテーマパークみたいで面白くも驚いた。母屋&記念館も興味深く、原三渓の日本美術への造詣とパトロネージも知ることになった。

で、今回の展覧会はその三渓が集めたコレクションを中心に、パトロネージや茶人としての側面にもスポットを当てたもので、特に、今は散逸してしまった当時のコレクションの数々が一堂に会し、ああ!これも三渓コレクションだったのか!と気が付いた作品も少なくない。

例えば、東京国立博物館の下村観山《弱法師》は知っていたが、国宝《孔雀明王像》もだったとは!。また、後期展示予定の伝本阿弥光悦《蒔絵鹿文笛筒》は、以前サンリツ服部美術館で観たことがあるが、あれも三渓コレクションだったのかと驚いてしまった。大和文華館の所蔵になっている作品が琳派の逸品揃いで興味深く、矢代幸雄の審美眼なのだろうか?大和文華館にもぜひ行ってみたくなった。

今回の展覧会は三渓自筆の書画なども含め、そのコレクションを通して原三渓という人物像にも迫る充実の内容で、さすが地元の横浜美術館ならではの入魂の展覧会とに思えた。原三渓...明治の実業家の懐の深さと言うべきなのかなぁ...。