最近、宮城県でコロナ感染者がじわっと増えている。仕方なしの引き籠りがちも悔しく、この際ブログで中途半端に途切れていた旅行記の続き書こうかなぁと、以前撮った写真を色々チェックしていたら、知らずにいた意外な発見(?)があった。
2015年にリミニからマルケ地方を巡った旅だが、当時のブログでもリミニの「テンピオ・マラテスティアーノ」のフレスコ画、ピエロ・デッラ・フランチェスカの《シジスモンド・マラテスタと守護聖人》について書いた。
https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/d459bd4ca034f38a19e8738c8bdca555
ピエロ・デッラ・フランチェスカ《シジスモンド・マラテスタと守護聖人》(1451年)テンピオ・マラテスティアーノ
この作品はシジスモンドが守護聖人シジスモンド(ブルグンド=ブルゴーニュの♪)に祈っている場面を描いているが、実は神聖ローマ皇帝シギスムントの騎士位となったことを祝うフレスコ画 だったようなのだ!!
ルクセンブルクの皇帝ジギスムント(Sigismund, 1368 – 1437)は1433年にローマで教皇エウゲニウス4世により神聖ローマ皇帝として戴冠するが、ローマへの道すがらリミニを通過し、その機会にシジスモンド・パンドルフォ・マラテスタ(Sigismondo Pandolfo Malatesta ,1417 –1468)を騎士に叙任している。
で、面白いのは、描かれた聖人シジスモンドが実は皇帝ジギスムントであることで、改めてこの作品を眺めると、なるほど!なのだ。ちょっと拡大してみると....
で、下記↓の作品をご覧あれ...
ピサネッロに帰属《神聖ローマ皇帝ジギスムントの肖像》(1433年)美術史美術館
なんと!美術史美術館のクンストカンマーで観た皇帝ジギスムントにそっくりなのだよ~
ピエロ・デッラ・フランチェスカ(Piero della Francesca, 1412 – 1492)は皇帝を見たことがあったのか??それとも皇帝の肖像画を見たことがあったのか?? もしかして、シジスモンド・マラテスタが肖像画(或いは模写作品)を持っていたとか?? だって、ピサネッロはシジスモンドやイゾッタのメダルも作っているし...。
ということで、色々と私の妄想は膨らむのであった