先月、NHK-BSで映画「ロミオとジュリエット」(フランコ・ゼッフィレッリ監督,1968年)を見た。 何十年かぶりに見たのだが、今でも全然古さを感じさせない瑞々しい作品だと思った。ティーンエイジャーたちの情熱は恐るべし
https://www.youtube.com/watch?v=Cp-BUn0Asjc&feature=emb_logo
で、実は、映画の冒頭、キャピュレット家の舞踏会に集った女性たちを眺めながら、おお! これはヴェローナで観たピサネッロ作品に描かれた時代の衣装ではないのか?! と目が吸い寄せられた。
「ロミオとジュリエット」の舞台はヴェローナである。 ヴェローナのサンタナスタジア聖堂にはピサネッロ(Pisanello, 1395年頃 - 1455年頃)の傑作《聖ゲオルギウスと王女》フレスコ画が描かれており、 そのコスチュームがそっくりなのだ。 多分、衣装デザインのダニロ・ドナティ(アカデミー衣装デザイン賞) はヴェローナということで、特に参考にしたのではないだろうか? ? ピサネッロの描くエレガントな衣装の女性像の素描は当時でも人気だったようだし。
ちなみに、下↓の写真はヴェローナのサンタナスタジア聖堂(ペレグリーニ礼拝堂)である。開口部の上部壁にピサネッロがフレスコ画を描いている。
聖ゲオルギウスと王女(1436 - 1438年)ヴェローナ、サンタナスタジア聖堂(ペレグリーニ礼拝堂)
ヴェローナにせっかく来たのだからと「ジュリエットの家」もついでに訪れたのだが、世界各国からの観光客で賑わっており、シェークスピア「ロミオとジュリエット」人気を目の当たりにしてしまった
「ジュリエットの家」(伝)のバルコニー(というかベランダだよね)
撮った写真をチェックしていたら、2013年秋のイタリア旅行記がブログで中途半端に途切れたままなのに気が付いた(汗)。ううむ...続きを書かなければ...。