花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」を見た。

2023-03-21 23:49:13 | テレビ

今日(3月21日 )放送のBS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」は練馬区美術館「本と絵画の800年」展 ~12世紀の“巨大聖書”からゴッホ、シャガールまで!本と絵画の歴史を辿る〜だった。

https://www.bs4.jp/burabi/articles/ly2glnqp4ywadaif.html

https://www.youtube.com/watch?v=UOc_zqtBkWM

吉野石膏コレクションからの作品展なのだが、非常に興味深かったのは中世手書き写本などの稀覯本も収集していることで、今回の番組では展示本からの紹介があった。特に、レオネッロ・デステ発注の時祷書の零葉はぜひ肉眼で観たいと思った。

時祷書零葉(聖セバスティアヌス受難の場面) 1435年頃 吉野石膏コレクション

で、番組初頭、私の目を捉えたのは、展示会場の壁に、なんと!初期ネーデルラント絵画の複製(実物のハズはないでしょ!)が展示されていたのだ!!字幕(吉野石膏)に隠れながらも、ペトルス・クリストゥス《若い女性の肖像》&ヤン・ファン・エイク《アルノフィニーの肖像》(ベルリン国立絵画館)、多分《アルノフィニー夫妻の肖像》(ロンドンNG)が確認できたのだ

いったい何故!なのだろう?? ブルゴーニュ公お抱えの写本制作者(?)ジャン・ミエロの紹介があったからなのだろうか?? 

ともあれ、面白そうな展覧会のようで、できれば、ぜひ、山形美術館に巡回して欲しいです!!>吉野石膏さま

http://www.yamagata-art-museum.or.jp/news/topics/4893.html



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6 コメント

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稀覯本 (山科)
2023-03-24 06:55:24
別のYoutube動画もありましたがURLがいれられないようです。
しかし、写本は綺麗ですね。
それに、印刷本では19世紀から
超有名な美本稀覯本  アルドス版の
hypnerotomachia poliphili が日本にあるとは知りませんでした。アンドリュー・ラング が  「The Library」(1881年)で
[among old illustrated books the most famous and one of the rarest]
と評したものです。昔、日本でのイタリア美術展でフィレンチェ図書館だったかな??のものを観た記憶はあります。
月曜に、バス停でころんでケガしたんで不調です。
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山科さん (花耀亭)
2023-03-25 22:54:22
おケガの具合はいかがですか? どうぞお大事にしてくださいね!!
で、吉野石膏が素敵な写本・稀覯本をコレクションしていることを初めて知りました。「hypnerotomachia poliphili」に私も驚きましたが、番組によると、1545年の第2版(息子たちが出版)だとか。
「hypnerotomachia poliphili」は、昔、西美「ウルビーノのヴィーナス展」で展示されていたのを思い出ますね。
https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/42d4086778e535caaa3cc3d2b8234c4c
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図書館にあった (山科)
2023-03-26 05:18:49
>番組によると、1545年の第2版(息子たちが出版)だとか。

ああ、それで16世紀だったんですね。初版は1499年なのでおかしいと思ってました。

「hypnerotomachia poliphili」
の全訳本が2018年に出ていたと貴ブログ記事を読んだあと知って、図書館から借りてきましたが、これが1000頁近い分厚ーい本でした。
  1499年にヴェネチアで600部も刷ってあまり売れなかったというのは、当然かな。
 こういう秘教的錬金術的な本は、ストーリーがあまり面白くないことが多いようですね。昔「化学の結婚」読んだときも、あまり面白くなかったし。ただ細部は興味深いとことがあります。庭園の執拗な描写とかエクフラシスみたいです。
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山科さん (花耀亭)
2023-03-27 00:53:01
山科さん
なんと、「hypnerotomachia poliphili」全訳本をご覧になったのですね!! やはり、面白くなかったですかぁ(;'∀')
内容は難解そうで、私的には 本文よりも挿絵の方に興味があります(^^ゞ

ちなみに、ロスに行った時、ハンティントン・ライブラリーでも「hypnerotomachia poliphili」を見ましたが、どっちの版なのか確認しませんでした💦
ちなみに、ご参考まで...
https://bibliophileadventures.com/hypnerotomachia-poliphili/
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訂正と補遺 (山科)
2023-03-27 04:28:39
×>これが1000頁近い分厚ーい本でした。
〇>これが840頁を超える厚ーい本でした。
ハンチントンのものは、大英図書館の記録や貴URLの解説をみると、たぶん初版のようです。大英図書館の書誌では、なんか金沢工業大学や広島経済大学にもあることになってます。ホントかよ??
 このインキュナブラ(1500年以前の印刷本)というのは希少価値だけで尊重されているものも多く、中身が無内容という場合もあるので、ちょっと離れてます。
 hypnerotomachia poliphiliは、フランス語翻訳のほうが版を重ねて普及していたようですね。だから日本でもフランス文学関係の人が言及することが多かったようです。英訳は部分訳だけで19世紀まで全訳されなかったというのが意外です。
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山科さん (花耀亭)
2023-03-28 01:19:05
840頁はほぼ1000頁に近いですよね😉。しかしながら、本当に厚くて重いだろうなぁと想像されます。
で、「hypnerotomachia poliphili」が日本の大学にも所蔵されていたら嬉しいですよね!!ハンティントン本も初版だとなんだか嬉しいです(^^ゞ
ちなみに、西美「ヴィーナス展」の図録を確認したら、リッカルディアーナ図書館所蔵で、1499年の初版本でした。
今、高宮利行「西洋書物史への扉」(岩波新書)を読んでいますが、ジャン・ル・タヴェルニエ画の写本に《ブルゴーニュ公爵に本を献呈するジャン・ミエロ》が登場!!きっと関連として、練馬の展覧会でブルッヘ画壇紹介だったのかなぁ??と推察しています(^^;
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