『マーガレット・オブ・ヨークの「世紀の結婚」- 英国史劇とブルゴーニュ公国』(大谷伴子・著)を読み始めたところだが、私的に表紙の絵が興味深かった。
調べてみると、メルボルンにあるビクトリア国立美術館所蔵の三翼祭壇画《キリストの奇跡》の一部分だった。
聖カタリナの伝説の画家(工房)《キリストの奇跡 三翼祭壇画》(1491-1495年)ビクトリア国立美術館
https://www.ngv.vic.gov.au/explore/collection/work/3736/
特に注目に値するのが左の《カナの結婚》場面であり、なんだかご存知寄りの方々が列席しているような気がするのだ
そして、美術館サイトに、この祭壇画に関する興味深い論考(研究)を見つけた。
翻訳機能でサクッと読んでみたのだが、いやはや、面白いではありませんか
こういうものを面白がる依頼者は、誰だったのだろう?マルグリット ドートリシュかな。
また「カナの結婚」は伝ヒエロニムス・ボス 作品と全体の構図が似てますね。
言われてみると、なるほど、です(笑)
で、おっしゃる通り、種本か、それともブルゴーニュ関係者の肖像画を見る機会の多かった画家でしょうね。
山科さんのマルグリット・ドートリシュ依頼説も面白いですね。果たして誰が依頼したのか興味津々です。
ボスの《カナの結婚》もL字形テーブルだし、この構図は当時の結婚式の様子を映しているのでしょうかね??
カナの結婚の後ろの方で立って
こちらをみてる男
画家なのか、寄進者なのか、、
蠅1匹
中央画面の左下、白い衣を着た女性のころも に大きな蠅が描いてある。
これは、ジョットーの逸話にもあり、クリベッリもときどき描いた、騙し絵の蠅だろうか??
イザボー ド ポルチューガル
中央画面の真ん中に伝ロヒールの絵(ポール・ゲッティ美術館)そっくりの衣装顔のイサベルがいます。
なるほど、画家か寄進者の可能性もあるかもしれませんね。寄進者は、私的に思うに、前方に大きく描かれている3人に関係ある人物なのではないかと(^^;。例えばクレーフェ一族とか?? ブルゴーニュ公家の女性と結婚してますしね(^^ゞ
>蠅1匹
おお!この蠅には気が付きませんでした。この時代の画家たちは「蠅」で腕を競っていたようですね。ちょうど「芸術新潮」でMET展のクリヴェッリ《聖母子》の蠅について読んだところでした(^_-)-☆
>イザボー ド ポルチューガル
はい、そーなんです!!私も気が付いておりました。ブログで書こうと思い、ゲッティで撮った写真も用意していたのですが、片頭痛が酷くて掲出する余裕もなく...明日当たり出したいです。