花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

昨日は日帰りでトリノへ。

2018-11-19 02:42:51 | 海外旅行

昨日はミラノから日帰りでトリノに行ってきました。サバウダ美術館では「ヴァン・ダイク展」が始まったばかりです。

意外だったのは、オープニングが師匠のルーベンス作品からで、それもジェノヴァの《ジョヴァンニ・カルロ・ドーリア騎馬像》が来ていたのですよ!! 

「ブリューゲル展」も「モネ展」も、この「ヴァン・ダイク展」も、展覧会での写真撮影(フラッシュ無し&一部作品を除く)ができたので、あとで各展覧会の写真とともに詳細感想は書きたいと思います。でも、ちょこっと感想を言えば、やはり師匠のルーベンスの方が迫力があり、上手いなぁと思ったのですよ💦 

で、展覧会の後は去年サバウダ美術館での閉鎖展示室リベンジ(?)です。で、何とその展示室が改修されており、お目当てのファン・エイク作品は通路のガラス壁の中に閉じ込められておりました。

その向かいにはレンブラント作品なので、サバウダの小型お宝作品を一挙にガラス壁収蔵したようです。

作品保護なのか防犯用なのかわかりませんが、去年(泣き落としで)直で観られたのは本当にラッキーだったのだと思いました。 

通常展示のフィリッポ フィリピーノ・リッピ作品がプラートのサロメ風の衣装で、特に白百合を持った天使はボッティチェッリの先駆的影響作品のようで、親方と弟子って本当に似てしまうんだなぁと思いました(ボッティチェリの師匠であるリッピ親方の息子への隔世遺伝かも??こちらの詳細も後でね(^^ゞ 

(撮った写真で説明書をチェックしたら、フィリピーノ・リッピ作品でした ご指摘ありがとうございました!!>むろさんさん)

サバウダ美術館を出た後は、去年も訪れたパラッツォ・マダマに向かいました。市立美術館になっているのですが、去年は中世・ルネサンス美術だけを観ていて、建物内見学ができるのを知らなかったのです。ということで、今回は上階の素晴らしく天井の高い部屋とか、バロック絵画とか、食器や装飾品などの展示も観ることができました。 

この市立美術館の売りはアントネッロ・ダ・メッシーナ作品です。ツンツン眉毛のおじさんに今回も会うことができました。

それと、師匠のポントルモっぽいブロンツィーノ初期作品とか、なかなかに興味深い作品が所蔵されているのですよ。多分あの有名な時祷書だと思うのですが、こちらも薄暗い展示室に展示されております。

このパラッツォ・マダマの2階(1階)には「カフェ・マダマ」が併設されており、眺めも雰囲気も良かったのですが、店員(係りの人)が居なくて、お茶できなかったのが残念!! 

で、最後はパラッツォ・カリニャーノへ。

このパラッツォは西洋建築史の講座でも出てきたほど有名建築で、グァリーノ・グァリーニによって設計されたバロック様式の宮殿です。前回はファサードだけを写真に撮ったのですが、今回は奥へと足を踏み入れました。

今はリソルジメント博物館になっていて(見学はしませんでした)、やはりトリノはサヴォイア家のお膝元なんだなぁと思いました。 

で、チョコレートで有名なトリノではちょうどチョコレート市が立っていて、思わずオレンジピールとレモンピールのチョコ掛けをほんの少しの量ですが買ってしまいました。

見た目は大ざっぱな感じなのですが、食べたら美味しかった!!列車の時間待ちのため駅のカフェで食べたパンも美味しかったから、やはりトリノは美味しい街なんだわ♪


アクシデント続き(^^;;

2018-11-17 05:38:42 | 海外旅行

昨日、ウィーンからボローニャに移動し、久々にFさんと会い、今日はモデナのエステンセ美術館に行きました。

ボローニャの市立考古学博物館では「北斎・広重」展が開催中です。

モデナのエステンセ美術館。今度で2度目です。

ハートフォードの画家作品の展示がありました♪

本当はフェッラーラ「クールベ展」に行こうと思っていたのですが、列車の時間が合わなかったのです。で、そのモデナで、何と!道で転び捻挫してしまいました。片足を引きずりながらもなんとか歩くことはできるのですが、腫れて痛いです

とにかく、モデナからボローニャに戻り、フレッチャロッサでミラノに来ました。ホテルで持参したロキソニンテープを貼り、なんとかこの後に続く1週間を乗り越えようと健気に自分に活を入れたところです。 

今回の旅はこれまでに無いほどアクシデント続きで参ってしまいました。まずは、袋に入れたはずの変圧器が見つからなかったこと。仕方なくウィーンでオーストリア仕様の変圧器を購入。店員さんいわく「イタリアでは使えないと思う」とのことで、ボローニャに到着後、Fさんに電気屋さんを紹介してもらい、イタリア&欧州仕様の変圧器も購入しました。 

ところが、その夜のこと、今度はPCのマウスが動かない!!指での作動も慣れていないので上手くいかない。ということで、今日午前中に再び同じ電気屋さんに行き新しくマウスを購入。そのために時間を取られ、フェッラーラ行きの列車時間が合わなくなったのでした。 

ということで、モデナに行き、駅から歩いてドゥオモに向かおうと思ったのが運の尽きなのか、でこぼこ歩道で片足を取られ転倒!!それも、6月から痛めている右足ではなく、左足を捻挫!!いったい何なのだ?!これって、厄年なのでしょうか?? 

でも、ひとつだけ運の良いこともありました。日本で事前にフレッチャロッサをネット予約していたのですが、ボローニャ発18;00を予約したと思っていたのです。ホテルに預けていた荷物を受け取り、早めだけど駅舎に向かおうか、と切符印刷をチェックしたら、なんと17:28発だった!!気が付いたのは17:17です 

ホテルは駅のすぐ前。でも、ボローニャ駅のフレッチャロッサやイタロの番線はややこしく遠いのです。痛い片足を引きずり、重いスーツケースを転がしながら、駅舎の中を走りました!!Partenza電光板をチェックしたら列車が5分の遅れと出ていて、思わずラッキー!! よろけなから走り込んだホームに程なくミラノ行の列車が到着し、無事ミラノへ来ることができました。 

PC周りと言い、自分の足と言い、こんなトラブルは初めてだったので、無事ミラノ到着はラッキーだったと思うことにしました。でも、この足でこれからの予定がずいぶん狂わせられそうです。どうなるのか??乞うご期待??(あ、パリには行きませんので>為念

ということで、PC周りの環境もようやく整ったので、時間の余裕を見ながらコメントへのレスも書いていきたいと思っています。ちなみに、撮った写真が多すぎてPCに取り込めないので、画像なしの記事が続くと思います(^^ゞ


明日は移動日(^^ゞ

2018-11-15 06:00:38 | 海外旅行

「ブリューゲル展」の感想をまだ書いていないのに(本当は書きたいのですよ(汗))、明日の早朝にウィーンから移動するため、皆さんのコメントにお返事する余裕が無くてすみません。後でまとめてレスしますね。>特にmomoさん(momoさんもお元気そうで何よりでした!)(^_-)-☆

で、今日も忙しく美術館巡りをしておりました。

・造形美術アカデミー絵画美術館

現在建物は閉鎖中(修復のため?)で、アルベルティーナ近くの演劇美術館に主要作品が引っ越し展示されています。ということで、ヒエロニムス・ボス作品も展示中です。

ヒエロニムス・ボス《最後の審判》

・アルベルティーナ美術館

デューラー作品はファクシミリ版で展示されていました!!昔は本物展示だったと思うけど、酷いよね。でも、なんと「モネ展」が開催中で、もちろん観てしまいました(笑)

https://www.albertina.at/en/exhibitions/monet/

それも、大々的にフューチャーされていたのは国立西洋美術館のモネ作品でした。なんと、モネ階段!! (クロード・モネ《舟遊び》)

展覧会は展示作品数が多かったのですよ!!私的に初見作品も多く、結構見応え有りでした。

もひとつ、アルベルティーナの所蔵中心に展覧会。「ムンク、シャガール、ピカソーThe Batliner Collection」展

https://www.albertina.at/en/exhibitions/monet-to-picasso/#

こちらは私の範疇外なのでサクッと観ただけです。

・ウィーン美術史美術館

今日は映画に出ていた改装後の「クンストカンマー」をサクッと拝見。昨日「ブリューゲル展」を観た後、閉館時間まで常設展示を駆け足で観たので、その残り分(?)も再見しました。

やはり、この方にお会いしなくちゃと思っておりました。アラス会議で宰相ロランにまるめこまれたであろうローマ法王庁派遣枢機卿アルベルガティさんです。ご褒美はファン・エイク作の肖像画だったのでしょうか??

ヤン・ファン・エイク《アルベルガティの肖像》

ちなみに、「芸術新潮」にヤマザキ・ミリさん隔月掲載「アントネッロ・ダ・メッシーナ」にも模写作品(?)でご登場されてましたよね??

ということで、今日も疲れ果て、カラヴァッジョ作品前のソファーに座り込んでしまいましたとさ

カラヴァッジョ《ロザリオの聖母》 


今、ウィーンです(^^ゞ

2018-11-14 04:51:31 | 海外旅行

デュッセルドルフ経由でウィーンに来ました。デュッセルドルフへは以前「カラヴァッジョ展」を観るために訪れましたが、その時は列車だったので、空港を利用したのは今回初めてです。予想よりも大きくてちょっと意外でした。

昨夜、ウィーンに到着し、疲れていたので(ヨレヨレ状態!)ホテルにチェックイン後、すぐにぐっすりと眠てしまいました。年寄りの長旅は身体に毒だわ~

で、朝は霧雨でした。シュテファン大聖堂も霧に煙っていました。

さて、今回のウィーンはもちろん、あの!展覧会を観るためです

ネットでオープンチケット(値段が高い!)を購入していたので、会場へはすんなり入場できました。いやぁ~、凄い展覧会でした!! MET以外の各美術館、個人所蔵、よく集めたものだと思いました。ハンプトン・コートからもです!!

最新の修復・調査から得た情報も含め、本当に見応えのある展覧会です。さすが、美術史美術館の威信をかけた展覧会でしたね。ブリューゲル好きの方には超お勧めです。感想文は明日にでも。だって、質・量に圧倒され、疲れ果ててしまったのですよ


東京国立博物館「大報恩寺 快慶・定慶みほとけ」展 超サクッと感想(^^;

2018-11-11 22:31:27 | 展覧会

東京国立博物館「大報恩寺 快慶・定慶みほとけ」展を観た感想を超サクッと(^^;; 

https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1914 

やはり興味深かったのは快慶一門と運慶派の定慶一門の作風の違いであり、もちろん、鎌倉期の仏像彫刻の写実性であり、そのダイナミズムである。特に、快慶(&工房?)の「十大弟子立像」はその佇まいに各々の真摯さが滲んでいるようで、なにやら愛おしさまで感じてしまった。 

それと、面白かったのは「天王および羅刹立像」で、異形の羅刹たちのデフォルメされた造形がそのまんま《風神雷神図屏風》だし、その風貌も躯体のデフォルメも「異形」という意味では西洋の「異形」造形にも似ていて、例えば「イーゼンハイム祭壇画」の異形の者たちにも通じるかもと思ってしまった(汗)。 

会場の最後の方で、肥後定慶《聖観音立像》だけ写真撮影が可能だった。

髪の結い上げが凝っている正統派の仏さまだった。

で、いつも思うのだが、快慶って凄く上手くて、端正さが際立ち、なんだかラファエッロ的な匂いがする。ちなみに、運慶ってミケランジェロみたいだと思うのだけど(汗)

それから、仏像も彫刻も詳しくない美術ド素人の素朴な疑問なのだが、13世紀(鎌倉時代)、西洋彫刻に慶派のような写実性を見ることはできるのだろうか?? まだ、中世キリスト教世界観の中なのではないのか??

(定慶を常慶と誤記していたので修正しました(^^;; >ご指摘ありがとうございました!!)

(更に、羅刹立像でした(^^;; >むろさんさんに感謝です!!)


ユトレヒト中央博物館「Utrecht, Caravaggio and Europe」展

2018-11-06 18:50:28 | 展覧会

ユトレヒト中央博物館で「ユトレヒト、カラヴァッジョ、そしてヨーロッパ」展が開催される。

https://www.centraalmuseum.nl/en/exhibitions/utrecht-caravaggio-and-europe

「Utrecht, Caravaggio and Europe」展

・会 期:2018年12月16日(日)~2019年3月24日(日)

・会 場:ユトレヒト中央博物館(Centraal Museum Utrecht) 

ローマでカラヴァッジョの影響を受けたユトレヒト派を中心に、イタリア及びヨーロッパ各国のカラヴァッジェスキ作品も展示する展覧会のようだ。

「1600年から1630年のローマをユトレヒトに招集。イタリアの画家Caravaggio、Bartolomeo Manfredi、Cecco da Caravaggio、Giovanni Antonio Galli(Lo Spadarino)、Giovanni Serodine、Orazio Borgianni、Orazio Gentileschi、Spaniard、更にこの展覧会には、スペインの Jusepe de Ribera、フランスのNicolasRégnier、Nicolas Tournier、Simon Vouet、Valentin de Boulogne、そしてフランドルの Gerard SeghersとTheodoor Romboutsが含まれます」(ユトレヒト中央博物館サイトより) 

ちなみに、なんとオベリン(オーバリン)(Oberlin)からテル・ブリュッヘン《聖イレーネに介抱される聖セバスティアヌス》も展示されるようだ。私的にはワシントン・ナショナル・ギャラリーで既に観ているけれどね

  

ヘンドリック・テル・ブリュッヘン《聖イレーネに介抱される聖セバスティアヌス》 (1625年) オベリン大学アレン記念芸術美術館

この展覧会、できたら観たいけど、来年だなぁ


愚痴です(^^;;

2018-11-04 10:46:36 | Weblog

2019年カラヴァッジョ展が東京抜きだとすると、仙台在住者は本当に困ってしまう。東京の方たちは名古屋が近いだろうが、仙台は札幌も名古屋も遠い。はっきり言って酷いと思う!!

海外に観に行くよりは楽だけど、遠出するからには内容的に満足させてもらいたい。カラヴァッジェスキ作品の良品展示も期待したい。図録も作品を並べりゃあ良いなんてしないでね。

あ~あ、仙台にもカラヴァッジョ展巡回してほしかったなぁ...


2019年夏、札幌、名古屋、大阪でカラヴァッジョ展が!!

2018-11-04 00:13:06 | 展覧会

ゲストのむろさんさんからの情報です。(深謝!>むろさんさん)

なんと、「カラヴァッジョ展が2019年夏から札幌、名古屋、大阪を巡回」だそうです(・・;)

https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/18748

日本初公開の3点を含む約10点が展示とのこと。

「16世紀イタリアを代表する画家の一人、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ。その展覧会が、日本初公開の3点とともに2019年8月から20年2月まで札幌、名古屋、大阪を巡回することが決定した。」(美術手帳サイト)

カラヴァッジョ展

札幌展
会期:2019年8月10日〜10月14日
会場:北海道立近代美術館

名古屋展
会期:2019年10月26日〜12月15日
会場:名古屋市美術館

大阪展
会期:2019年12月26日〜2020年2月16日
会場:あべのハルカス美術館

ちなに、なんだかイタリアの財政事情が透けて見えそうです(出稼ぎ?)(^^;;。あ、もちろん出稼ぎ大歓迎ですけどヽ(^o^)丿