アシュケーナージ先生の演奏するラフマニノフ♪

どうぞ♪
Rachmaninoff: Six Pieces, Op. 11 - 6. Slava (Glory)
永井荷風著、あめりか物語を再読。
いまどきこんなの読む人はどれだけいるのかね?
文学史では必ず出て来るが、実際に読む人はごく少数。

以前にもご紹介したとおり、私は外国為替専門銀行であった東京銀行(のち合併して東京三菱銀行、現在の三菱UFJ銀行)に就職したが、その前身は横浜正金銀行って名前の国策銀行で、日本の貿易を促進するべく作られた銀行だった。
で、永井荷風はその横浜正金銀行の行員だった。彼は横浜正金銀行の米国やフランスの出先に勤務したので、その結果あめりか物語やふらんす物語という文学作品が生まれたのだった。
この小説の中に、元日からニューヨーク現地法人の頭取宅に現地駐在の行員たちが呼び集められてみんなで宴会をする場面が登場する。いかにも日本企業的な状況だ。

そしてそういう宴会に参加しない変わり者の日本人行員のことを皆が噂する場面が出て来る。

こういうの、嫌だよねぇ。
まず元日から頭取が他の職員を自宅に呼びつけるなと言いたい。米国なんて翌2日から仕事があるだろうに。
そしてそれに参加しない人をあれこれ言うなと言いたい。
日本的な社宅や独身寮、運動会、宴会、ゴルフ、部店単位の旅行・・・・勘弁願いたいね。個人的に近づきたいと思う人はそれぞれ勝手に個別に近づく。それを無理やり全員で一致団結、仲良くしているふりをするような機会をあちこちに設けるのは勘弁してほしいと思うのだ。
でもそれは永井荷風の時代から盛んだったらしい。そして世紀の変わり目あたりまでずっと続いたのだった。今も一部では続いているのかもしれない。
永井荷風はそんなこと御免被りたいという性質だったらしい。私は永井荷風とお友達になれそうな気がする。

そして盛り上がる(あるいはみんなで盛り上がるふりをしているだけかもしれない)頭取邸での宴会の横で、そのお世話をしている頭取夫人がそっと溜息をついたと、この小説の最後の部分に書いてある。
頭取夫人も大変だねぇ。最初から何もしなければ、全員が楽できるのに。
お金がらみでもうひとつ。
初めて新札を手にした。最近はさっぱり現金を使わないものだから、なかなか新札を見る機会もなかった。

渋沢栄一さんは埼玉県深谷市の出身だ。
深谷市あたりから始まって、県境を越えて群馬県に入ると、渋沢さんって人だらけだね。

数字のデザインがずいぶんとあっさりしているように思うが、これが世界の趨勢か。読み間違いを避ける意味ではいいことかもしれないね。
さて、出かけましょう、隣の富士見町へ。

目的は洗濯と買い物だ。
外気温は17度。涼しいのですよ。

涼しいを通り越して寒いので、エアコンは25度設定。

まだ薄暗い森を抜ける。

ズームラインを西へ。

深山交差点を通過。

八ヶ岳山麓の下の方は霧に隠れて見えない。

南原山交差点。

ここは諏訪郡富士見町だ。我が山荘の住所は諏訪郡原村原山っていうんだが、境界を南側に越えて富士見町に入ると南原山なんて呼び名が出て来る。原村と富士見町にまたがり、広く原山ってところなんですねえ。しかし原村側には北原山って地名はないけど。
無事、駐車した。

ここはいつもコインランドリー。

我が家の洗濯物は一番左で回転中。

隣で別の洗濯機を使っている女性と会話した。
「いきなり洗濯機が壊れちゃったのよぉ。でもさ、すぐには洗濯機も来ないじゃない。だからここんところ毎日コインランドリーに来ているわけよ。高くついちゃうわぁ~・・・」などとその女性はおっしゃる。
だから私も「我が家もちょっと前に洗濯機がいきなり壊れましたよ。するとコインランドリーに行くしかないですもんね。めんどくさいったらありゃしないわ。高くつくわよねぇ・・・」なんて返事した。
すぐ近くに西友(向こうに見えている↓)があるから、そこで買い物をする予定。

しかし洗濯と乾燥の作業は90分かかる予定だ。
その間にゆっくり富士見町を観察しましょう。
富士見町はすずらんを誇っている。JRすずらんの里駅なんてのがあるくらいだ。

田舎に来ると一人1台軽自動車なんてお宅は多い。軽トラや軽のボックス車は大人気だ。


最近は軽自動車も高い。
こちらの中古車はみんな100万円を超える。
諏訪信用金庫の富士見東支店。

長野県内には、長野信用金庫、松本信用金庫、諏訪信用金庫、飯田信用金庫、上田信用金庫、アルプス中央信用金庫・・・なんてのはあるけれど、信濃信用金庫ってのはない。
信濃信用金庫は愛称が「シンシン」となりパンダみたいでいいと思うがな。県内に現存する信用金庫のどれかがその名前をとったら、他の信用金庫が怒るんだろうねえ。
地元では大人気のテンホウ。私も好きです。

西友富士見店はとりあえず素通り。

交差点「baue」へ。つづりがドイツ語っぽいと以前話題に。

ただ役場上ってことに過ぎないんだが。

富士見町役場のすぐ上にあるからね。

役場から下がると役場下って交差点もある。

富士見町には採石場もあるが、そんな立派な石が取れるところでもなさそう。
この石は赤い。おそらく中国産、稀にインド産。インド産だともっと赤いのがあるね。建材としてもよく使われている。

役場にはありがち。電気自動車の充電スポット。

以前はラーメン店さんだったところ。今はマツキヨ。

Drugのgの位置を下げてもらいたい。rやuと下部をそろえるのではなく、上部が同じ高さにないと困る。
県内最大の地銀、八十二銀行の新支店。

ピカピカな店舗だよ。富士見支店だ。

地銀の中では、何事にもかなり積極的なタイプの経営。
この正方形を4つ並べただけのマークが好きだ。よくできてるねえ。

仕事でいろいろと関わりがあった銀行だ。
よく長野市の本店へ出かけたもんだ。

つくづく羨ましいと思うのが、この資源ごみステーション。
何時でも開いていて、クルマで来てポイ!
クルマ社会であり、広々とした土地もあるからこういうことができる。鎌倉市では無理だね。

歩道がここで切れる(↓)。

さらに歩く。
かなり変わった木造の建物がある。全体が3つに分かれているように見える建物だが、屋根が全部湾曲している。

富士見町のJAはここにある。

ただしJAの建物はありふれた建物だ(↓)。

木造の建物はそれとは別。ねぇ、なんだか変わってますよね。

こういうのって、きっと行政が絡んでいるんだろうね。
あるいは民間企業だとしたら、社長が変わり者とか(笑)。
近寄ってみる。

やはり富士見町の施設だった。
グリーンカルチャーセンターと呼ぶらしい。

地元材を使った建築のようだよ。
柱や梁は構造用カラマツ集成材。

この柱がそうだ。

床は何を使っているのだろう? 節がないね。全体的に表情がない。

柱が集成材というのは本当だった。13枚の薄い板を合わせた柱になっている。

集成材にせず、カラマツの丸太をそのまま使ったらどうなのだろう?
狂いも出るが、接着剤だらけの集成材よりはいいと思うがなあ。
接着剤は水に弱い。溶け始めると、板と板が剥離する。

ハウスメーカーも工務店も集成材が大好きだ。
余計なお世話か。
商工会議所前を通過。

もともと賃貸住宅として建てられたものを「コンドミニアム」と呼ぶことはあるのか? そしてハイランド。今となっては高原のムードもないこのあたりだが、もともとは高原だったのだろうねえ。

いっそのこと、「富士見高原アパート」とでも呼んだ方がすっきりしそうだけどねえ。
結核だった堀辰雄の作品「風立ちぬ」で有名な療養所は富士見高原療養所だが、それを受け継いだ病院は今も富士見高原病院と呼ばれ、このすぐ近くにある。

西友富士見店へ戻って来た。

かつてエディオン(電化製品販売店)があったところ。

その横にはCan☆Do(100円ショップ)もあった。しかし、すでにどちらも閉店。
西友富士見店にはセリア(100円ショップ)が入っていて、にぎわっている。

さらに富士見町には最近ダイソーも出来た。
日本中同じような店が増えているね。
最近お高いことで有名なシャインマスカット。驚異の3,092円。

とても買えないわ。
それだったら安い米国産オレンジでも食べておく。
その横のナガノパープル。これも1,980円。

無理無理。
これすら買えない。
巨峰なら、なんとか買えそう。980円だ。

これを買って帰りましょう。

お米の不足が全国的に深刻だ。

今年の新米が出て来ないと、厳しいらしい。
コインランドリーの駐車場に戻って来た。洗濯物を回収して帰ろう。

このクルマ、昨年末にお伝えしたとおりとても安く購入出来たが、その後は快調だ。パワフルだし燃費もいい。高速道路の安定性は抜群。シートの座り心地も快適で、操作性も問題なし。最低地上高も21cmと十分あって、その割に全体の高さは抑えられている。
敢えて指摘すると、ナビがちょっとおバカちゃんだ(笑)。
原村に戻る。

ズームラインを登る。

三井の森に戻った。

荷物を山荘に運び込む。洗濯物と食料品だ。

やっと朝ごはんだよ。

起床してから4時間近く経っているなあ(笑)。
お腹がペコペコだ。
【つづく】