「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

THEPIANOGUYS♪

2013-05-31 05:51:23 | 本/音楽/映画
この演奏いいでしょう? 名曲です。よく知っているメロディーに到達するのに少々時間がかかるが。



ThePianoGuys。



最近購入したばかりのCD。



しかし・・・Googleが始める新サービス。クラウド型・定額で楽しみ放題の音楽提供が始まるらしい。究極的にはそうなるでしょうねえ。レコードやカセットがなくなったと同様、CDがなくなるのも時間の問題のようだ。



その点、こういう物はあまり変わらない。



音楽聴いて、きつねうどん製作中。3つ口コンロ総動員。





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ベスト・シーズン / そろそろまた地魚料理番さらいへ@七里ガ浜

2013-05-30 11:53:07 | 
この日は日差しが強かった。



さぁ、行きましょう。いつもの地元のお店。



たまらない、たこまぶし。私はこれが大好きです!



我が家を出てプロムナードを南下。



数分でここ。



今日もおいしそう。毎日おいしい、ここ、さらい。



まずはこれ。うまぁぃ。



清潔感いっぱいのさらい。



アジの唐揚。



南蛮漬け。あっさりしてます。うまぁ~い。



いつもの鶏の唐揚サラダ。このドレッシングが好きですなぁ。サラダに合い鶏カラにも合うふしぎなドレッシング



西友七里ガ浜店前。知人が行き来するのが見えるスポット。



いつも同じ席です。



芝エビのクリーム・コロッケ。柔らかくとろけるコロッケ。



ムギイカとダイコン。これがまた、薄味で上品なんです。ダシが強くきいています。



寿司。妻の。



たこまぶし。私の。



だはははは。



どはははは。



たまりませんでしょ。



マンゴーのババロア。



お茶。あーーーーーお腹いっぱいだ。



サクラは葉だらけの季節。



季節の変化が。。。



お腹が苦しい。昼寝しましょ。



料理番さらいは七里ガ浜住宅地のど真ん中。
住所は・・・鎌倉市七里ガ浜東3-1-11
電話は・・・0467-31-0803
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カネをかけず簡単だが、うまいランチの代表格・・・子丼@七里ガ浜自宅厨房

2013-05-29 07:17:05 | 食べ物・飲み物
買い物にも行かない。
冷蔵庫の中にたいしたモノはない。
しかしタマゴとタマネギくらいは家にあるでしょう。

そんな時は、材料費がかからないが、とにかくおいしい子丼。



親子丼から親(鶏)を抜いた、つまり子(タマゴ)が主体の丼が子丼。

主たる材料はこちら。タマネギとミツバ。



あとは麺つゆとタマゴ。



こちらは本日のお酒。黒糖焼酎。奄美の杜。



水で割って。なぜかラフロイグのグラス。



テーブルにはすでに匙の用意。



麺つゆと水と砂糖でタマネギを煮るだけ。



タマゴを用意。



軽くかき混ぜる。



先にご飯を丼によそっておく。



タマネギが少し柔らかくなったらフライパンへ入れて煮て、あとからミツバを入れる。



具が寂しいので、ミツバを多めに。

出来上がってからミツバを入れてもいいが、フライパンに入れて一緒に暖めてもおいしい。

最後の段階へ・・・。



タマゴ。さあ、揺すれフライパンを。わずか10秒ほど。



出来た。七味をかけてズズッと。ツユだくの子丼。

おカネのかからない、うまいランチ。

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鹿挽肉のそぼろぶっかけ激辛麺@七里ガ浜自宅厨房  ホルストでJUPITER♪ 食の宇宙

2013-05-28 00:00:46 | 食べ物・飲み物
太平洋に面して「関東平野のワイキキ」(?)、七里ガ浜住宅地も曇天。



木星!・・・じゃない。秘伝のタレの宇宙、製作中。



宇宙の音楽♪ ホルストの広がり。 



JUPITERは「快楽をもたらしてくれるモノ!」・・・らしいですよ。

暗い。何か景気の良いものを食べなければ。



激辛麺にしよう。

・・・しかし麺がない。

取り敢えず、極太のつけ麺(生)を買って来て、その麺だけを使わせてもらおう。



なんたって最強の鹿挽肉があるのだ。南信州遠山郷からやって来たお肉。
そこは鹿のウルトラ過密ゾーン。食べないと大変なことになる。



ランチにこんなものを作る。



こんなものを使う。鹿挽肉のそぼろやダシに使う。汁なし麺にしてダシをかけて、さらにかき混ぜて食べる。



鹿挽肉を解凍。



タマネギ、鹿挽肉、擦ったニンニク&ショウガを炒める。そこに酒、甜面醤、醤油を入れて煮る。



煮詰めて、鹿挽肉のそぼろがこんな状態になったら火を止めて、取り置く。



麺にかけるタレを作る。醤油、ラー油大量、白ゴマの練ったの、砂糖、酢、中華鶏ガラダシの素、オイスターソースを混ぜる。味をみながら。



なんと芸術的な。おいしいものはアート。ほとんどアボリジニの絵画。

ぐーーる・ぐーーーるかき混ぜていると、こんなのになる。



酒はこちら。諏訪の銘酒。七里ガ浜唯一の酒店、高山商店で販売中。



洋風のどんぶりを出す。



鹿挽肉のそぼろはいいおつまみ。つまみながら酒を飲む。



かき混ぜるとこんなのだよ! うまそうでしょ。ピビンパもこれで出来そう。スパゲティ・ボロネーゼもこれで作れそう。



こちらもまたチョーうまそうな黄身。



細ネギの小口切り。大量にね。



麺を用意。極太だ!!



ホルストのジュピター♪が盛り上がって来る。壮大な宇宙。ダン・ダン・ダン♪

熱湯で麺を茹でる。にわかに厨房が多忙になるが、すぐに静かに。



静寂の厨房。準備が進む。

本日の出演者たちをこのように配置。極めてシンプル。



先ほど作ったタレに少々熱湯をかけ、かきまぜてから麺にぶっかける。



そして全体を底からかき混ぜ食べる。ラー油が大量。相当な辛さに圧倒され、頭から汗をかく。



このように。ぐっちゃぐちゃにかき混ぜよう。

曇天の日にカラダを暖めてくれる、楽しい麺料理の宇宙。

鹿挽肉のご用命は南信州遠山郷のスズキヤへ ⇒ http://www.jingisu.com/
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6月の七里ガ浜住宅地はすごい! / 成就院に行かずともアジサイ天国 / 鎌倉フランス食堂スリジエ

2013-05-26 12:32:41 | あちこち見て歩く
間もなく6月。



I like 七里ガ浜 in June♪
How about you?



成就院も明月院も円覚寺も長谷寺も皆いいのでしょうけど、我が住宅街だってすでにアジサイは開花。次々咲き始めている。



皆さん、七里ガ浜にいらっしゃい。



もうすごいですから。



大小様々。色も様々。



これからが楽しみなんです。

住宅地内の緑のプロムナードと桜のプロムナードはアジサイだらけ。



もうどうしましょ?ってくらい咲いてますよ。



あら、葉の裏に隠れている人も。



いかがでしょう、七里ガ浜にいらしては? 成就院も明月院も人だらけ。混んでますよーー。



まだまだどんどんこれから咲くのです。



開花予備軍が次々準備中。



しかも、6月はフレンチが開店。



葉山音羽の森の元料理長ケンタロウさんが大船のフレンチに続き姉妹店をオープン。



ただいま大急ぎで工事中。



楽しみですねぇ。我が住宅街に華が咲く。鎌倉フランス食堂セリジエ。

イタリアンでないところがいいわ。



我が家のランチ。



ヴィオニエ飲んで。中華風にザザザッと。



おいしいのです。

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スズキヤさんのとりじんでオイスター・ソース風味の中華炒め

2013-05-25 21:39:15 | 食べ物・飲み物
簡単中華。強火で速攻調理。ザザザッと行きましょう。



LION Dance♪ 舞獅♪ 日本のししまいより凝ってますねえ。



南信州遠山郷スズキヤさんのとりじんを用意。



秋田の銘酒、高清水を用意・・・それはなくてもいいが。



こちらです。七里ガ浜の酒店「高山商店」で販売。辛さ少なめのお酒。



A-Coopでタダでもらえる冊子「おあじはいかが」。



これを真似する。でもちょっと勝手に作る。



このように用意。



レシピは片栗粉だが、ここでは小麦粉をつけて揚げている。



つまみ食いする。うまい! とりじんは最初からスズキヤさんオリジナルのジンギスカン・タレに漬けこんである。それは揚げただけで、相当なおいしさ。



ここからが忙しい。強火でパッパ! ごらんのとおりに具材がスタンバイ。



ラー油大量、食用油プラス。



タマネギを炒める。急げ、急げ。



ニラを炒め、モヤシを炒める。急げ、急げ。



赤いパプリカを突っ込む。コショウをふる。



炒めろーー、時間をかけるなーー。



揚げたとりじんを戻し、オイスターソースと醤油を入れ、ササッと炒めて終わり。



うまそうでしょ。



ランチにぴったり。簡単速攻調理でとりじん中華風.

とりじんを売るスズキヤさんのHPはこちら http://www.jingisu.com/
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鎌倉山の苔丸、赤地さんに頼む(3) 赤地さんと細部を打ち合わせ@七里ガ浜の小さな庭ワンダーランド

2013-05-24 00:47:40 | 
今日は鎌倉山「草花屋 苔丸」の赤地さんが我が庭のプチ改造計画について打ち合わせにやって来る日。

庭の主、茶々之介氏は我が物顔に庭を歩きまわる。



「そうさ、犬も、植物も、人間も、共生することが大事さ。でも特に犬を大事にしよう!」と茶々之介氏。



ミュージカル映画「失われた地平線」に収められたバート・バカラック作品のひとつ Living Together♪

「失われた地平線」のテーマはシャングリラ。すべてが溶けあって調和する東洋的なユートピア。

植栽を扱うプロもいろいろ。苔丸、赤地氏のつくる緑は正にシャングリラ。

風が薫る。「おぉ~気持ちいい」 動物と植物の共生を訴える茶々之介氏。



よーーん。「そのこけまるさんとやらは、まだこないのかい?」



この庭をより自然に。



のびのび。



あぁ~今日も退屈。いつも退屈。オレはいつも退屈。



なんて言っていると、苔丸の赤地氏登場。

打ち合わせ中。タブレットを使い、赤地氏が我が家のために予約してくれている植物(現在は卸専門の植栽業者さんのところにある)の実物の画像を見ながら、イメージをつくる。



ものすごいプレゼンテーション。



言葉も豊かで説明が明確な赤地氏。さすが某国営放送局に出演されるだけある。



赤地氏はちょっとした有名人だけれど、植物の値段は普通。
レベルの高いものが用意される割りには、むしろ安いのかもしれない。
加えて土や石などの実費と、日当とも言うべき作業代を加えて、非常に明快な計算書が提示されるのだ。

住宅街のプロムナードにもあるトベラを、1箇所か2箇所使う予定らしい。



私のお仕事にも役立ちそうなスキルを、赤地氏からついでに盗みとる。



庭のベースを赤地氏に作ってもらい、あとは自分でいろいろ試してみたい。

さあ、庭のこの部分がどうなるのか? 楽しみだなぁ。
私もいよいよ、緑のゴッド・ハンド(?)



草花屋苔丸では、ハイビスカスやインパチェスやマリー・ゴールドみたいな花は使わない。赤や青に近い色は草類で表現し、アクセントに使う。緑が主体のようである。渋いなぁ。無国籍風だがアジア的であるようにも見え、日本的でもある。シャングリラ的調和の「苔丸」スタイルだ。

命に限りある生物はどれもはかないが、その仲間が新たに生まれて次の世代へ・・・。

命を司る神様ですら、やがてこの世から消えさるらしい。



これがそれ。英国の風刺画家、ホガースの代表的作品(↑)。

いかにもチュニジア産というイメージの白っぽいポットも2つばかり使うらしい。



これは現在我が家にある、古いイタリアンなポット。



チュニジアと言えば、我が家にはこんなものがあるが。ワインとクスクス。



さて、苔丸さんに関心をもたれた方は、こちらへ ⇒ http://www.kokemaru.net/



資料を見ながら、あれこれ想像する。



苔丸の赤地さんは、このチェスターフィールド・ソファをやたら褒めてくれた。そして茶々之介氏と遊んでくれた。有難う。
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鎌倉山の苔丸、赤地さんに頼む(2) たそがれる茶々之介氏@七里ガ浜の小さな庭ワンダーランド

2013-05-22 00:00:20 | 
さて、午後の部。前回の記事の続きだ。

やがて苔丸さんにHELPしてもらって修正が入るのであるからして、適当に刈っちゃいましょう。



GReeeeN♪ eは4つですよ。



グリーンの魔術師、「苔丸」赤地氏のゴッド・ハンドに期待して。

最短5mmで、坊主刈り。



しゅぱぁ~っと。



これ、わかりますか? 雑草も一緒に刈ってます。



生えて来た雑草も含めてを全部こまめに刈っているとそのうち出来る芝生。英国式芝生の形成メソッド(?)。

前回の記事にあった、植物の選別による「愛」OR「憎悪」から、全部「愛」方式へ変更。

いや、あの吉田健一(吉田茂の息子)さんも、かつてそう言われていたので。



英国の芝生について、彼は・・・
「あんなものは、勝手に生えて来るのを彼らは刈っているだけで、わざわざ植えて管理するものじゃねぇんだ」とか何とか言う。

確かに、私が英国に住んでいた時もそうだった。日本的に高麗芝を植えて、薬を撒いて芝生を維持するなんて、ちょっと野蛮な行為かもしれない。そもそも無理なのだ。でも温暖化で彼の地も少々変わったかもね。何せ最近はワイン「生産国」になったくらいだから。

どうせまた我が庭は大規模に修繕するわけだし・・・ってそうならなかったりして。

どんどん刈りこむ。



キレイに、キレイに。



苦痛なバリカンの作業も。これは長時間やっていると、林業関係者並みに手がしびれ、しかもしゃがみこんでの作業で腰もやられる。



しかしまあ、とにかくキレイに。



腰が痛い。



隅っこにはこういうのがいっぱい。



でも面倒だから、ここでまた休憩。汗だくです。画像をパソコンに取り入れよう。



あぁ~家の中は涼しい。

「おい、とーちゃん、オレとの散歩はいつ行くんだ?」



彼は怒っている。

でもねえ、まだ掃除が。



刈られた草の山があちこちに。



「おい、オレの散歩はいつになったら始まるんだ?」 



かなり怒っている彼。全身で静かに怒りと焦りを表現している。

でも私はこれを片付けないといけない。



「あぁ~、オレ、散歩に行けるのかなぁ」



夕日を浴びて、彼はたそがれる。



でもねえ、まだ片付けが・・・。



まだ樹の根元に伸びたままの芝が・・・。

夕日が赤く庭を照らす。いい季節だね。

「オレは、もう、一生散歩に行けないかもしれない」



長い1日だ。

これから、とーちゃん(私)は彼を散歩に連れて行かないといけないのだ。
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鎌倉山の苔丸、赤地さんに頼む(1) その前にちょっとキレイに@七里ガ浜の小さな庭ワンダーランド

2013-05-20 00:00:04 | 
風が爽やかな気持ちの良い朝。しかしその後気温は上昇、ほとんど夏のような日になった。

一見、何の問題もないようなこの庭は、実は問題だらけ。



昨年秋から放ったらかしの芝はそろそろ伸び過ぎな状態。芝より強い雑草は生え放題。

芝の弱ったところは、こいつだらけ。私はこいつが憎い。



☆ 植物を選別的に育てることは・・・

1.選別される植物への愛。
2.選別から漏れる植物への憎悪。

How Deep Is Your Love♪ 覚えてますか?、この優しいメロディ。



こんなやつだらけ。



おまけに芝が枯れる。あれこれやってどうしてこうなるの?



苔丸の赤地先生、HELP!

生垣も冬の間、放ったらかしだった。赤地先生が来る前にちょっとはキレイにしましょう。

まずは生垣からやりますか。



腕が痛くなるけど、これで作業。



チョキチョキチョキチョキ。チョキチョキチョキチョキ。

腕を上げたままの、恐ろしく肩から腕までが疲労する作業。

あーーー、暑い。汗がタラーーッと。



しかし徐々にキレイになるのでありました。



まあ電動トリマーのようには行きませんが。これで我が家は十分(と自分では思っている)。



「まあまあ」ざんしょ?



あぁ~、疲れた。汗だく。

オッといけない。まだ後片付けが。



サッサと掃きましょう。ご近所さんの目もあるし。



後片付けが大変。生垣の長さが我が家は全部で120m。その表裏両側で合計240mを掃除(←というのは冗談ですよ、もちろん)。



しかし、それにしてもだ・・・。



わーーい。午前の部終了。

でもランチまで時間がありません。15分調理のこれ。

このシマダヤの焼きそばは1玉がすごく大きいのが特徴。おまけにモチモチ。



美味しい薄切り豚バラ肉。



大量の野菜。



ザザザッと! すぐ食べる。野菜が大量だったので、マヨネーズにオイスターソースにコショウにウスター・ソースを増量。

しかもアオノリを増量。



うまーー。

午後は庭作業の続きがありますからーー。
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学術的に長ネギとカエル(?)で明治「初期」のレシピで、かなりおいしいカレーライス@七里ガ浜自宅厨房

2013-05-18 17:44:25 | 食べ物・飲み物
本日もカレー。

このブログをお読みの方は「この家って、カレーばかり食べてるのか?」と思っているかもしれない。その認識は正しい。でも我が家のカレーへの関心と研究はいわゆる「カレーライス好き」と言われる日本国民の平均を遥かに超えている。我が家では様々な食材についてスパイスをあれこれ使って多様なカレーを仕立て上げている。

この本は講談社学術文庫の一冊で小菅先生の大著。同じ講談社の文庫本でも「学術文庫」っちゅうところが、普通とちゃう。ヘンな本は売らない。まっとうに学術的。料理専門家であられる小菅先生が非常にアカデミックなアプローチで日本のカレー発展の歴史を探った大作なのである。



小菅先生の本にある明治初期のレシピをちょっと真似して、当時の日本のカレーライスを作ってみた。

あくまで明治「初期」である。



昔から海外でインド料理を食べる機会があった人、あるいはここ四半世紀の日本のインド料理店ブームで安価に日本でインド的カレーを食べる機会に恵まれた人は、日本的カレーライスをバカにする傾向がある。でも、それは間違い。日本のカレーライスは独自に発展を遂げたものすごい料理なのだ。

インド・カレーに関する洋書の大作では、以前紹介したこれ(↓)がある。コリンガム氏の著書だ。しかし先述の小菅先生の著書はまた別の意味ですごいから、是非読んでみて欲しい。



明治の日本はまるで新しい国に生まれ変わったようなもの。そんな時代にカレーライスは洋食の1品として普及して行く。



現代の日本のカレーライスというと・・・

● ニンジン
● タマネギ
● ジャガイモ

を主たる具材とし、肉やシーフードを加えたものを想像なさるかもしれない。でも本日のはちょっと違うのだ。



小菅先生やその他様々な先生方の著書によると、その3種の野菜がカレーの具材として日本で普及するのは明治中期以降の話なのであぁ~る。

今回作るのはあくまで明治初期のカレーライスなのであぁ~る。だからタマネギ等は使わない。

明治初期、カレーライスに使われた野菜と言えばタマネギなどではなく、長ネギが中心。さらにニンニクとショウガくらいだろうか。タマネギはお雇いガイジンのアメリカ人達が来日して、その生産に貢献して以降の野菜。あの「少年よ、大志を抱け」のクラーク博士もそうした人の一人だ。北海道の開拓民がそうした野菜の普及に大きく貢献した。そして今のニンジン、タマネギ、ジャガイモを中心にしたあのカレーライスにつながっている。

小麦粉をつけてとろみを出すあの特徴は、当時からそして今も健在だ。どうもそれは英国から来たワザらしい。インド料理では小麦粉を使ってとろみをつけることなどない。



ではここまでで基本を理解したところで、さっそく。

長ネギを買って来て、みじん切り。
なんとなく言ってますが、聞き逃さないでね。長ネギですよ、長ネギ。タマネギではないのです。



適当にグサグサと。



ニンニクとショウガもみじん切り。



バターをたくさん使い、風味豊かな日本のカレーライスを作る。



長ネギから水分が出ている。



かなり水を飛ばした。でもタマネギのように焦げはしない。



明治時代初期のレシピには、牛肉、豚肉の他、カレーライスの具としてカエルの肉も出て来ると言う。



あのカエルだ・・・ウソ。
いや・・・ホントだ。でも、なぜカエル?

それは当初いろいろなカレーのレシピを日本に持ち込んだ英国人と一緒に、日本に多数入って来た中国の料理人達の食文化の影響だとする説が有力だ。またカエルをよく食べるフランス人の影響だとする説もあると言う。

妻の大事にしている本。変わった人ですねぇ。



カエルや長ネギを使う明治初期のカレーの話は有名なようで、あちこちに紹介されている。我が国農林水産省のホームページにもそれが書いてある。



歴史的にも由緒正しいカエル・カレー。

でも七里ガ浜ではカエルは入手不可なので、チキン。カエルみたいに見えるけど・・・。



軽く炒めて、水を加え、煮る。



それからカレー粉を! となるところだが、私は使わない。



確かに、明治初期には英国製のカレー粉が伝わっていたらしい。

それはあくまで英国製の当時でたらめに日本では高価なカレー粉。

身近にはそれがなかった状況も結構あったことだろうし、でも一方で英国人の入国と一緒にスパイスがあれこれ手に入ったような状況を想像して、勝手にスパイスをブレンドする。その方が、かなり美味しいはずである。

ターメリック、カルダモン、クローブ、パプリカ、コリアンダー、チリパウダー、クミン、ガラムマサラ。
なんと豪華な。大航海時代なら、たいへん高価なブレンド。



それに加え、当時から日本でカレーの調理過程として使うことが普及していたという小麦粉を加えて熱する。
これで日本的なカレーのとろみが出るはずだ、。



軽く熱しよう。

小麦粉を入れたところ。



これで私のオリジナルな明治「初期」風のカレー粉の完成である。



これを鍋に加える。



いきなりですが、黒糖焼酎喜界島を飲む。これはうまい。ほのかな甘み。天国の酒。



煮る。なんだかつまらない。



そこで鮮烈レッドなエスビー社のパプリカで赤を強化する。



ところでこの日本のエスビー食品の「S&B」という名前は、英国のC&Bにちなんだのだろうか?
C&BとはCrosse & Blackwellの略。19世紀から簡単な調理が可能なブレンドのカレー粉を英国中に届けた食品メーカーだ。明治時代には、日本にもその名声は届いていたのだ。



とにかくパプリカで赤を強調。



充実して来た。



「リンゴとハチミツ♪」のハウス・バーモント・カレーじゃないが、明治時代はリンゴもよく使われたとか。

家にリンゴはあるが面倒なので、ハチミツを。



明治初期の当時、材料が乏しく苦労したであろう日本人シェフや中国人シェフの気持ちをしのび、みりんとオイスター・ソースをちょっとずつ。



ますますコクがでる。



煮る。かわいいSTAUBの鍋で。



鋳鉄製の小ぶりだけど重いステキな鍋。



ことこと。



ことこと。最後に塩加減。



うわぁ~できちゃった。明治初期の日本的カレーライス。

ライスはいつものタイ米ではなく、当然のこと、柔らかくてまるくて粘り気のあるジャポニカ種。



長ネギとカエル(?)の効果はいかに?



おほほっほ! うまい!! 私ってなんて上手なんでしょ。 明治初期の調理人が作ったものより、きっと少しだけうまいと思うよ。

平成25年までには、いろいろと世の中の知識が増えているからねぇ。

ふぅ~~。学術的ランチが終わった。

読書して調べてそれ以上に凝って時間かけて作って食べて、食とは大変な作業。
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