「ん~~たまらん! ちょっと噛ませてくれんか、とーちゃん」と茶々之介が言う。ガン・ドッグの血が騒ぐ。彼は恍惚とした表情で野性の獣の香りを嗅ぐ。
茶々之介君にはあげられないんだなぁ・・・。これはシチューになる。人間の食事なのだ。
南信州は遠山郷のジンギスカン・山肉専門店スズキヤさんから分けてもらった鹿前脚ブロック400g。これが4人分のシチューになる。
あなた、スズキヤをご存じない? 情報はこちら。スズキヤの楽しいHP:
http://www.jingisu.com/
見るからに立派な山の幸。みんな、どんどん食べよう、鹿肉を!
犬にも鹿肉を! 犬ユニオン委員長はストライキ中。赤鉢巻が似合いそう。
肉を切る。
今日はデミグラス・ソースを使い、こってりと仕上げよう。デミグラス・ソースまで自分で作ると大変なので、缶を買う。西友七里ガ浜店はセール中だった。3缶買うとなんと500円!!!
もうひとつの決め手。赤ワイン。本日はアルゼンチン産で、マルべックがほとんどのブレンド。
鹿肉を煮る。ものすごいアクが出る。鹿肉をそのまま使うも、酒等にじっくり浸けてから料理するも、茹でてしまうも、各人の好みか。
先日赤ワインの煮込みを作った時はそのままバターで焼くところから調理したが、今回のシチューはその真逆で、先に30分くらい鹿肉を茹でて香り的エグさを取り除き、食感的に強い肉を柔らかくしてしまう方法を試す。
タマネギ1個、ニンジン2本、セロリ1本の葉の部分、ジャガイモ小4個を、適当な大きさに処理。ニンニク2~3カケラをみじん切り。
ジャガイモはオリーブオイルで揚げるように軽く焼いて、置いておく。
茹であがった鹿肉を水で洗う。疲れ切った肉の表情。
フライパン(私は中華鍋を使う)の中にバターを入れニンニクを熱し、さらにタマネギを入れ、じっくりと気長に炒める。
同じフライパンにバターを入れ、鹿肉を焼き、軽く焦げ目をつけて行く。
同様にニンジンを炒める。
順次、出来たものからドンドン鍋に入れて行く。
本日のアルゼンチン産マルべックを、ちょうど200cc計量する。
それを鍋に入れる。さらに水を500cc加える。
ホールトマト1缶と用意してあったセロリを加える。そして煮る。
マッシュルームを切る。
暇なのでナッツを食べる。
ナッツをポリポリ食べながらマルべックのワインを飲む。「我等指示待ち族」の図。君たちの出番はまだまだだ。
まだまだ煮込む。弱火でコトコト。
それでもまだ暇なので、デミグラス・ソースの成分を読みとる。カラメルも入っていると初めて知った。遅い? 常識? そう言われれば、そうだという気になる。
上記の状態で煮ること約50分。
やっとここで指示待ち族が登場。デミグラス・ソースとマッシュルームとジャガイモを入れる。ウスター・ソース、蜂蜜、醤油もそれぞれ少しだけ入れる。そしてまた弱火で煮ること20分。
最後に塩・コショウで味を調える。
ととのいました!(古い?)
ご覧のとおり。おいしい鹿肉のシチューが完成だ! セロリの香りがプンと良い。最初に茹でたので鹿肉の野性味は少々消され、かつ柔らかくなっている。そこにデミグラス・ソースやトマトがしっかり浸みこんでいる。うまいわぁ。
どうですか、みなさん? 鹿肉でいろいろやってみませんか? これからの寒い季節。鹿肉を食べましょう。
ジンギスカン・山肉のことならこちら、なんちゅったってスズキヤ。
スズキヤのHPはこちらだ:
http://www.jingisu.com/