「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

鎌倉五山や他の臨済宗のお寺と広田弘毅

2024-03-08 16:00:12 | 本/音楽/映画
臨済宗のお寺って、鎌倉市内にはいっぱいある。



建長寺を第一位とする鎌倉五山も全部臨済宗なのだけれど、五山以外にもたくさん臨済宗のお寺があるからね。



海蔵寺や瑞泉寺や報国寺なんてのもそうだよ。

五山トップ、第一位は建長寺ね。


鎌倉幕府執権の北条時頼が、当時常楽寺(北鎌倉と大船の中間あたりにあるお寺)にいた蘭渓道隆(宋から日本に来た臨済宗の高僧)を開山として迎えて、北条時頼が開基となり1253年に建てたお寺が建長寺だ。

日本から宋へ来た留学僧たちから、日本で臨済宗がなかなか定着拡大しないことを聞いた蘭渓道隆は、その状態を何とか改善しようとして日本にやって来た。

その彼の宗教的野心と、何か新たなもので人心を捉えたかった北条時頼の政治的野心がコラボして、見事に出来上がったのが建長寺。日本で最初の専門的な禅の道場になる。だから建築物全体の並び方からして直線的で極めて大陸的禅宗様式を踏襲し、今もそれは変わらない。

第二位が円覚寺。



第三位が寿福寺。


第四位が浄智寺。


第五位が浄妙寺。でもこのあたりは、住所表示は鎌倉市浄明寺ね。


海岸や岬を表す名前としての書き方は昔からそして今も七里ヶ浜、由比ヶ浜、稲村ヶ崎だけれど、それを利用した現在の住所区分では、七里ガ浜、由比ガ浜、稲村ガ埼と書くね。

なぜそうしたのだろうね? ださいよねぇ(笑)

蘭渓道隆を開山とする建長寺は日本で最初の禅の道場となった。そして往時は修行僧が1,000人くらいはいたらしい。

しかし話を混ぜ返すようだが、臨済宗を日本に最初に持ち込んだのは蘭渓道隆ってわけじゃない。

臨済宗も古くから細々と日本に伝わっていたと思われるが、最初にそれを広く伝えたのは栄西(ようさい、えいさい)である。



栄西は宋で学んだ日本の僧だ。

とても立派な人だったらしい。「寺の建物など流されてもかまわない」と言っているね(↓)。



既存の権威など興味を持たない、ただ禅の修行があれば良いという気持ちだったのでしょう。

栄西によるこうした臨済宗(あるいは禅宗)の普及の努力は、比叡山などの仏教的な巨大既得権益からすれば余計な新興勢力であり、その筋からは相当横やりが入った。

それでも栄西はまずは最初に、福岡県に臨済宗の寺として聖福寺を建てた。頼朝から頂いた土地に1195年に建てたらしい。

聖福寺といえば、我が家から至近距離(鎌倉市稲村ガ崎5丁目)にも、聖福寺跡がある(↓)。



我が家の近くの聖福寺はのちに北条時頼が建てたもので、それと福岡県に栄西が建てた最初の禅寺である聖福寺は何か関係があるのだろう・・・なんて私は以前思っていたが、この二つの同名のお寺はお互いまったく無関係。

我が家の近所の聖福寺の聖と福の字は、北条時頼の二人の息子のそれぞれの名前からとったもので、それら息子が無事に成長することを時頼が願ってつけた名前だ。権力者のなんとも個人的な動機が名前になっている寺なのである。

それに対して、福岡県の聖福寺は、仏教界の既存勢力にたてつくくらいの死に物狂いの気持ちで、栄西が建てた臨済宗最初の禅寺。鎌倉幕府のバックアップはあったものの全面的なものではなく、その時点で栄西は比叡山を恐れる必要があった。

その後栄西は東へ進み、臨済宗の寺として京都に建仁寺そして鎌倉に寿福寺(↓)を建てる。政子のバックアップもあった。


しかしこれも比叡山に遠慮しながらのことだったらしい。堂々と臨済宗が活動できるのは北条時頼の全面的バックアップを得て、中国僧の蘭渓道隆を開山とする建長寺が1253年に開かれてからだ。

ということで、建長寺に先立ち栄西が建てた鎌倉五山第三位の寿福寺が鎌倉五山の中では一番古いのだ・・・と思ったらそれも正しくない。

鎌倉五山で一番古いのは、意外にも第五位の浄妙寺である。当初は臨済宗の寺ではなかったのだけれどね。

鎌倉幕府の全面的バックアップを得た建長寺の開山、蘭渓道隆のポジションは極めて安定的だったのかというと、これまたまったくそうではない。

北条時頼が建長寺開山に据えた蘭渓道隆は中国僧だが、彼はたまたまその時に日本(建長寺から近い常楽寺)にいたに過ぎない。時頼が蘭渓道隆をわざわざ中国から招いたわけではないのだ。

やがて建長寺が成功し禅寺として隆盛を極めることが確実になった時、時頼は宋から高僧、兀庵普寧 を建長寺に招いて管長に据えている。蘭渓道隆に続き、その兀庵普寧 が建長寺二世だ。そのあたりの細かい事情は、この冊子(↓)に数名の専門家が書いておられる。



蘭渓道隆としては建長寺をいったんは去る。またあとでまた建長寺に戻るらしいが。

蘭渓道隆も苦労しているんだね。権力者に翻弄される。しかし蘭渓道隆も兀庵普寧も穏やかな中国僧だったらしく、それほどのトラブルにもなっていない。またそのころには開山蘭渓道隆のもとで修業した僧の数も相当な数になっており、蘭渓道隆を支持する一大勢力になっていたようだ。

話が変わるが、私は最近城山三郎著の歴史小説「落日燃ゆ」を読んだ。二度目、約40年ぶりの読書だな。 

感動的なもんだ。福岡県の石屋の息子として生まれた広田(旧字は廣田)弘毅の物語である。

その後外交官になり、外務大臣や首相を務め、第二次大戦へ日本が巻き込まれることを阻止しようと苦闘したものの結局かなわず、文官として唯一A級戦犯となり絞首刑。


弘毅は改名後の名前だ。親がつけた名前は丈太郎。

彼は幼いころから菩提寺である禅寺で座禅を学んでいた。

のちには改名が許されるよう、その菩提寺の禅僧に相談し、僧籍に入れてもらい丈太郎から弘毅へと改名した(それ以外に改名する手段がなかった)。

その菩提寺が、先にご紹介した福岡県の聖福寺である。

栄西が日本に初めて作った禅寺だ。鎌倉五山と同じく臨済宗の寺である。弘毅や弘毅の妻や両親の墓も、そこにある。


【聖福寺(福岡県)のホームページより】

くどいうようだが(笑)、この聖福寺は、北条時頼が建てた我が家からすぐ近くにある聖福寺(↓)とは何の関係もない。



墓はこの福岡県の聖福寺にあるものの、広田弘毅の遺灰は遺族の手に移っていない。なぜなら当初A級戦犯はそれが許されなかったからだ。

弘毅が生前巣鴨プリズンに収監されている間に、その頭髪や爪が家族に渡されていたので、それが福岡の墓に収められている。

弘毅は鵠沼の松林の中に別荘を持っていたらしい。一時期はそこが本宅になる。弘毅の妻である静子は弘毅の収監中にそこで服毒自殺している。

1955年5月7日の産経新聞の記事だ。



資料/フロム・ザ・モルグ
から、クレジットを記入すれば頂けるということなので、頂いた。

政府は戦後10年経った時点で、他の戦犯の遺灰と混じってしまっているがそれを「弘毅の遺灰」として遺族に渡そうとしたらしいが、広田弘毅の遺族はそれを拒否している。


怒ってすらいる。私は遺族がそれを拒否することもわかるような気がする。

「他人様の骨をいただけません」という表向きの理由とは別に、政府が遺族に引き渡そうとした遺灰のほとんどは、広田弘毅が何とか止めようとして止められなかった第二次世界大戦に、日本を引きずり込んだ人たちのものであるからだ。「一緒にされるのは困る」というのが遺族の本音なのだろう。



広田弘毅の長男である広雄さんは、日本の貿易振興のために設立された外国為替専門銀行である横浜正金銀行に第二次世界大戦前から勤め、戦後それが解体され東京銀行に改組されてからもそこへ勤めていたらしい(↓の画像の左端)



なんと、私の大先輩にあたるわけだわ(私はその東京銀行に1983年に入行したから)。

こちらは横浜馬車道に今も残る旧横浜正金銀行本店である(今は神奈川県立歴史博物館になっている)。


「他人の遺骨なんて要らない」と怒る長男の弘雄さん。



そこからさらに何十年かの時が過ぎ、近年になって米国のある公文書が発見された。これまでもそう伝えられて来ていたが、広田弘毅を含む7人のA級戦犯の遺灰は米軍によって太平洋に散骨されたことが確認されたのだ。

それとは別に当時こっそり日本人によって一部持ち出されたらしい7人の遺灰が伊豆と愛知県に眠っているらしいが。後者の話は米国の公文書にはもちろん掲載されていない。

弘雄さんの息子であり、弘毅の孫にあたる広太郎さんはかつて三菱商事に勤務されていたらしい。昨年お亡くなりになられた。その少し前に動画が撮影されている。

A級戦犯 遺骨の行方に遺族は【news23】

これが広田家遺族の気持ちということなのだろう。

もっと詳しい動画はこちらだ。

 太平洋に撒かれたA級戦犯の遺骨 【報道特集】  

私も最近鎌倉市内で偶然広田弘毅に関するある事実を発見したが、その内容はここには書けない。

あちこちに迷惑がかかるだろうからね。

それに気づいた時はかなり驚いた。



調べているといろいろとあるものだと思うわー。

歴史は面白いねぇ。
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妻の健康診断前のランチ当番 / Lulalao Coffee(ラオス) / 山本節子著、西武王国鎌倉

2022-10-10 13:55:23 | 本/音楽/映画
静かな1日。

ドガティ君はトリミング・テーブルの上でトリミング作業の真っ最中。


トリミングナイフを使って妻が作業中。


首にひもがついている。


この態勢でドガティ君はフードをもらうが、それがうれしいものだから、この態勢も我慢していられて、トリミング作業が続く。

トマト缶、あるいは紙パックのトマトを常備。便利だよねぇ、トマト缶。しかも安い。トマトを買うより安い。


本日はこのトマト缶を使う。

妻は間もなく健康診断だ。

だから今週のランチはあっさりしたものにしてくれと言う。

健康診断の前に酢を飲むという、ほとんどおまじないみたいなことを、私はよくするのだが、妻も今回はそれを真似ている。健康診断一週間前から、これ(↓)を希釈して妻は飲んでいる。


ビールなんて止めましょう。

私も爽健美茶を飲む。


体の中をサラサラと流れて行きそうな爽健美茶。

サラダを作る。


ベーコン、ニンニク、ナス。


これでパスタだよ。

軽くね。軽くしないといけない。

ベーコン切って、ナスを切って、ニンニクを切って。


ちょっと多かったかな。。。。

ニンニクと唐辛子とオリーブオイルを加熱して、ベーコンも加えて。


油が飛び始めると、やって来るドガティ君。


ナスも追加。


あ~、やはり多かったな。


バターやブイヨンを加える。


同時並行的に麺を茹でる。

ほら、もう出来た。


「もう食べるのですか?」とドガティ君が期待して待っているが、君は関係ないよ。


キッチンが熱を持つね。爽健美茶がおいしい。


ノザキのコンビーフをご存じでしょうか。大昔は野崎産業って会社が取り扱っていた商品だ。

今では「ノザキ」というブランド名は残っているけど、ノザキのコンビーフは川商フーズが取り扱う1商品に過ぎない。

巨大製鉄会社のJFEは、かなり前に日本鋼管と川崎製鉄がくっついて出来た会社だ。その川崎製鉄の子会社に川鉄商事(現JFE商事)ってのがあったが、その川鉄商事の食品部門に川商フーズって会社(こちらは現存する)があって、それが今もノザキ・ブランドを扱っている。

しかしこのノザキのコンビーフ缶はいつものノザキのコンビーフの缶ではなくて、川商フーズがウルグアイから輸入したかなり大きな缶で、それをノザキのコンビーフという名前で販売している商品。日本のコンビーフの缶ってもっと思いっきり小さいもんね。


これを早く食べなければならない。消費期限が迫っている。

というやたら長ったらしい話なんだが、このコンビーフ缶は今回の投稿の本筋とは特に関係はない(笑)。

ドガティ君はこの缶詰に関心がある。


さて、出来ました。

軽いパスタを目指したが、かなり重いパスタになってしまった。


サラダもつけましょう。


これはかなりの重量級パスタですよ。

角切りベーコンやナスがドサドサと入っている。

バターもしっかり入っているしね。


妻は健康診断前なのに。

でも酢を飲んでるから大丈夫!(←意味不明)


ちょっと前に原村(長野県諏訪郡)にお住まいの方から、ラオス製のコーヒーを頂いた。あちらの美人女子学生が焙煎した豆だそうで、それだけで私はすでにおいしいコーヒーであろうと勝手に確信して、秘蔵していた豆だ。


挽いてみましょう。


おぉ~、いい香り。

たまにはコーヒーもいいもんだね。


どうもありがとうございます。

本棚から古い本を取り出して来て、読んだ。

西武王国鎌倉(山本節子さん著)。


ここに書かれたこと全部が本当かどうかを私は調べてもいないけれど、西武グループが鎌倉各地を今ならちょっと認められないようなやり方で開発したのは確かで、それがいろいろと書いてある。


この本で、一番よく出て来るのがまさに七里ガ浜だ。


1997年が初版で、これは初版第一刷である。

鎌倉の昭和~平成史に関心がある方はどうぞお買い求めください。

どうも絶版のようだが、中古なら買える。
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鎌倉七里ガ浜自宅厨房 / マッシさんに触発されるシリーズの2回目でわさびスパゲティ変種

2022-06-23 04:00:34 | 本/音楽/映画
前回に続き、わさびパスタについての投稿だ。

マッシミリアーノ・スガイ(一般には「マッシさん」と呼ぶといいらしい)さん著の「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」という本を購入した。


京都の高級な料亭や銀座のお高い鮨屋さんや超高級なKOBE BEEFの出る店なんて話は、この本には出て来ない。そこがいい。

この本にはサイゼリヤやコンビニがやたら出て来るのだ。そしてそこで売られているものが、なぜおいしいか、どうやって食べるのがおいしいか、なんてことが延々とマッシさんにより語られる、彼の日本愛に溢れた本だよ。


彼のサイゼリヤ愛は半端ない。

私も近いうち、行ってみよう。実は一度しか行ったことがないんだな。

SNSでの発信がすごいマッシさんだが、この本にもサイゼリヤのことが出て来る。


わさびとの出会いについても書いてある。


私もわさびを使おう。


マッシさんのように、わさびとオリーブオイルだけでスパゲティを楽しむのは私には無理で、いくつか食材と調味料を加える。

前回の調理で、わさびを加えた場合のスパゲティの香りがどんなものであるかはわかった。今回はその別バージョンだ。

まずスモークサーモンとアボカド。


ややお高めのサラダやサンドイッチに出て来る組み合わせだね。「わさびなら、それにしては?」という妻のアドバイスで選ばれた食材である。

そこにレタス。


これはサラダ用だ。西友七里ヶ浜店では地元の野菜としてこれをよく売っている。ただし店の外の棚に置いてある。これが安くてたくさん入っていて、いいよ。

サラダを作成済み。


ネギ。これはスパゲティ用だ。


ドガティ君。どうしたんですかね?


何ももらえませんよ。

鍋に塩。


アボカドを切る。2個使った。1人1個の勘定だ。


私は西友七里ヶ浜店でちょうど食べごろなアボカドを選ぶのが上手だ。表面を見ているとわかる(ちょっと自慢)。

アボカドを細かく切る。


スモークサーモンも切る。


パスタを茹でる。


味付けはこれね。


茹でて和えたら終わりだ。

オリーブオイルを入れた中華鍋でアボカドを多少崩すように加熱しておいて、そこに茹でたスパゲティを入れ、わさびとヤマサの昆布つゆを入れ、和える。

スモークサーモンとネギを散らす。

速いね。もうできちゃった。


わさびを加えること。さらにアボカドを加えて和えること。

その二点から、まるでジェノベーゼみたいに麺が緑っぽくなる。そして表面がちょっと崩れたアボカドに覆われる。


冷えたロゼも飲んじゃう。コンチャイトロの最廉価盤だ。


アボカドとスモークサーモンは定番の組合せである。

アボカドとわさびとヤマサの昆布つゆは、アボカドの和風の食べ方としてこれもまた定番の組合せである。

そこにパスタが加わった。おもしろいねぇ。


サラダも食べたよ。


さて、マッシさんの本をゆっくり読もう。
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SURF & SNOW / デカいバタールを食べるにはアヒージョ@鎌倉七里ガ浜自宅厨房

2022-03-22 12:00:10 | 本/音楽/映画
名盤SURF & SNOW♪



ユーミンです。これまでに何度も聴いたよぉ~、というおじさん、おばさんも多いことでしょう。

アルバム・タイトルがオール・シーズン的だ。通年で売りましょう。ユーミンならいくらでも売れる。


このアルバムの中の曲ではないけれど、80年代の曲でノーサイドをどうぞ♪


SURF & SNOWは1980年にリリースされたアルバム。

私はまだ学生だったのね。

この中の曲はその後公開される映画、私をスキーに連れてってでも使われる。


懐かしい曲もあるし、私が知らない曲もある。

ドガティ君はよく寝ている。朝の散歩が終わって、朝ごはんを食べたら、あとは夕方まで寝るだけだ。

でもこの日は七里ガ浜ペットクリニックへ朝から行って来た。


ちょっとお腹がよろしくないのだ。そんな深刻な症状ではないが、なにかあるとすぐ連れて行くことにしている。

診察してもらい薬ももらった。

へんな顔(↓)。


一般的な話だが、ひとつの家に同居する家族の数が減っているから、最近はスーパーでも野菜を小さなポーションで売るようになっている。

白菜なんて4分の1で売るのが主流だ。たまねぎやジャガイモも1個から買える。

でもバゲットやバタールなんてパンは、たまに小型のもあるが、依然として大きいのが多いね。


これが困る。

パンも生鮮食料品。早く食べた方が良いに決まっている。

しかし夫婦2人の家ではちょっと厳しい。

大きなパンをせっせと食べるために、アヒージョを食べようということなった。

パン消費ありきの発想だが、アヒージョがあれば、とにかくパンをおいしく食べられる。

唐辛子、クレイジーソルト、スペイン産ニンニク。


アヒージョのお皿。耐熱性がある。


ニンニクを刻む。


スペイン産紫ニンニクは、安くておいしいよ。



よく寝るねぇ。この子は普段はとってもおとなしい。


ボール遊びしている時はすごいけど。

それに砂浜でのホリホリ遊び。

それ以外はとってもおとなしいドガティ君。

タコ。最近高いタコ。


海産物価格は高騰中。

ホタテ。これは美味いよね。


あさりのむき身がたくさんあるよ。


ノン・アルコールでね。時々休肝日。



ひとつめの皿はタコ&アサリ。


二つ目の皿はホタテ&アサリ。


オリーブオイルを入れ、唐辛子を割り入れて、クレイジーソルトをかけて、加熱。


ファイヤー!


大きくファイヤー


パンも切って、軽く焼きましょう。


一皿目が完成。オイルが煮えたぎる。あちち、あちち。


それをパンと一緒に食べ切ったら、今度は二皿目。

オイスターソースもちょっと垂らす。これはもうめちゃうまいよ。


食卓へ運ぶと、すぐに妻に取られる。


撮影ばかりしていないで、私も急いで食べないといけない。


これで食事は終了。簡単だ。

アヒージョはおいしい。でもそれだけじゃなくって、オリーブオイルがたくさん使われているからか、わずかしか食べていないのに、満腹感がすぐやって来る。

問題は油が飛ぶことだ。ファイヤー!するからねー。


早めにお掃除しましょうね。

まだ寝ている、この子。



アルバムSURF & SNOWの9曲目、恋人と来ないでという曲で、ユーミンとデュエットしているのはファンファンこと岡田真澄さん(黄色で囲ったところ)。


1980年のリリースか。。。

42年前ねぇ。早いねぇ。
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勝手にしていい休日(3) 聖子ちゃんのアルバムSEIKO MATSUDA 2020とモツ煮あっさり和風

2021-12-27 18:00:45 | 本/音楽/映画
引き続き妻はいないし、私は勝手に振る舞っていい休日だ。

このアルバムをご存じでしょうか?


SEIKO MATSUDA 2020、いい録音が多数。

その中でも、いちご畑でFUN x 4♪ これが秀逸だ。

風立ちぬなどと同様に大瀧詠一が作曲して松田聖子に提供した曲のひとつがいちご畑でつかまえてである。ちょっと難解なメロディの曲で、それに大瀧詠一自身の名曲FUN × 4が同じペースで重なる、当時を知る人には涙ものの音源がいちご畑でFUN × 4である。こちらをクリックしてどうぞ(↓)。

 

Beach Boysの名曲からひとつのフレーズだけを借りたFUN × 4も魅力的だね。

もっと聴きたい人は聖子ちゃんの記念アルバムをどうぞ。


題名を見ただけで、楽しくなるね。

買いませんか、このアルバム??


オトコだけの生活を楽しんでいるのか、いないのか、ドガティ君はそこそこ上機嫌。


妻はいないので、勝手にモツ鍋を作って食べる。

まずは純和風モツ鍋だ。あっさりが特徴である。

キャベツ、ニラ、モツ。


ドガティ君は暖気にへばりつく。


キャベツをちぎりましょう。


ニラを切りましょう。


簡単、簡単。

美しいモツ。ボイル済みだ。


ごま油でササッと炒める。


キャベツもそこへ。


ドガティ君が寄って来る。


いつものことだ。

そんなに炒めなくていい。香りが出たら終了。


味付けは味噌、醤油だけ。


和風なモツ煮だよ。

こうやって中華鍋で煮る。水分がどんどん飛んで行く。


待ってる間に酒を飲む。


味見して、調整しましょ。

くつくつくつ。


食べてみる。


「あっさりですなあ。これでこそ、和風モツ煮ですわ」と土井善晴先生風に自らをほめたたえる。



「この味が出せるようにならはったら、煮込みなんてどないにでも出来るんです。まずは自分で作ってみはったらよろしやん」と先生風に言ってみる。

「ボクかて欲しいやん」とドガティ君が睨む。


あかんのよ。

犬はこんなん食べたら。

皿を出しましょう。


ニラを入れて軽く煮る。


それで終了。


さあさあ食べましょう。

ドガティ君は暖気にもたれて気持ちよさそうだ。


はい、これで食べましょうね。


八海山を飲みながら、食べる和風あっさりのモツ煮。


聖子ちゃん聴きながら、モツ煮。


ええねぇ。

植木等師匠が絶妙なフラフラ具合で歌うFUN × 4はこちら。


師匠が歌う時の顔つきが想像できる。芸術的だ。楽しいから聴いてみてね。

音程のフラフラ具合はフランク・シナトラの3倍増しくらいだね。そこがいいわ♪

【つづく】

 
 
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Tony Bennett, Lady Gaga - I've Got You Under My Skin を聴きましょう @鎌倉七里ガ浜

2021-11-10 17:40:22 | 本/音楽/映画
Love For Saleというアルバムが発売された。



つい先日95歳となったトニー・ベネットとレディ・ガガによるアルバムだ。

私が洋楽を聴き始めたのは中学生の時で、その時トニー・ベネットはすでに40代後半。もう大ベテランだった。それから半世紀近く経って私が還暦過ぎているんだから、トニー・ベネットは95歳でも計算は合う。

このアルバムからI've Got You Under My Skin♪


デラックス版にのみ収録されている曲だ。通常版にはなし。私のは通常版 (ToT)

私はトニー・ベネットの歌を半世紀ほども聴き続けて来たのね。

みなさん、彼のFacebookって見ますか? 見ませんよねぇ~(笑)。私はよく見ているんです(爆)。

彼はセントラル・パークを見下ろす高層アパートに住んでいて、彼が絵を描いたり、パスタを食べたりする様子が、Facebookで頻繁に更新されている。彼の絵ってそれはそれは見事なものだ。

おそらくこのアルバムがトニー・ベネットの最後の録音になるだろうと言われている。彼がアルツハイマーを患っていることは5年ほど前から判っていたらしい。昨年その事実が公表された。このアルバム自体は一昨年から昨年にかけて録音されたものだ。


私はトニー・ベネットのアルバムを何枚持っているのだろう。かなりあると思うよ。

80歳になった頃から彼はデュエット・アルバムをずいぶん出して来た。レディ・ガガとの共演も以前からあった。



彼は「レジェンド」と呼ばれる部類の歌手だから、様々な有名歌手が続々と彼とデュエットをしに馳せ参じて来た。

私はこれからも何度も彼のアルバムを聴くんだろうね。お元気でいてほしい。

 
 
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おこもりがちな日々の元ジュリー・アンドリュース・ファンクラブ会員によるクラシカルな英国話

2021-06-30 13:00:14 | 本/音楽/映画
最近手に入れた2冊の本のご紹介。

最初が、ジョージ・ミケシュ著 English Humour for Beginners(初心者のための英国的ユーモア 1980年)。

今や英国を紹介する本としては古典的な部類になるかもしれない。

ジョージ・ミケシュはハンガリー人である。20代半ばに新聞社から派遣されてロンドンにやって来た。



彼にとって英国は「不思議の国」だったのだろう。

いろいろと英国の不思議を解説しているが、最後の方にHow to be a General Alienという項目がある。そこで彼は、英国人と欧州大陸人の差異を面白おかしく説明している。



以下のような具合である(赤い字の部分)

「欧州大陸(英国以外の欧州)では日曜日になると、もっとも貧しい人たちでも自分が持つ最も良いスーツを着て、他人から尊敬を得ようとし、したがって国全体がとても明るいものとなる。しかし英国では日曜日に金持ちですら適当な服を着て、男はひげも剃らないため、国全体が暗くだらしなく見える」

今やリモート・ワークな時代だから、このあたり(↑)は、ハンガリーあるいは欧州大陸のどこの国だってかなり変わっただろう。常時カジュアルみたいなところも多いはずだ。しかし著者によるこの比較に当てはめて話をすると、日本の生活スタイルって英国型かもしれないね。日本人は休日は自宅で寛ぎたいのであり、寛ぐためには多少はだらしない恰好がしたいものなのである。私なんて、オンでもオフでもいつもそうで、今これを書いている日(=休日である)もヒゲがボウボウで、ジーンズを履いて、シャツの裾を外に出している。それで何が悪い?(笑) 

一方、英国と日本の日曜日を比較すれば、日本は英国以上にカジュアルというか、くだけた格好をしている人が多いように思う。日曜日の正装の度合いでは、欧州大陸>英国>日本という微妙な差異による順位が成り立つかもしれない。

「欧州大陸では避けられるべき話題のひとつは天気である。ところが英国では少なくとも1日200回は『いいお天気ですわね?』なんて言わないことには、変に思われる」

欧州大陸ではそうなのか? 天気を話題にしちゃ、洗練されていないとみなされるのか? 知らなかったな。英国人が天気の話題が好きなのは有名だし、私も辟易するくらいそれを言われたことはある。しかし少なくとも日本じゃ、それを言って嫌がられることはないな。斯様に、この点でも英国は日本に近いのかもしれない。

次の本の話に移ろう。

こちらは東大の先生である新井潤美さん著 <英国紳士>の生態学。



これがまた英国の古典的な社会階層について書いた本である。

マイ・フェア・レディというミュージカル(舞台あるいは映画化されたもの)をご存じの方も多いことでしょう。同じ英語を人々はしゃべっているのに、その人々が属する社会階層や地域によってアクセントあるいは言葉の表現自体があまりに違うことがそのミュージカルの主題になっている。英語に限らず、どこの国の言葉でも似たようなことはあるのだろうけれどね。

英国の名優スタンリー・ホロウェイは、ロンドンやニューヨークの舞台でマイ・フェア・レディに出演したし、米国でそのミュージカルが映画化された時にもそれに出演した。

そのことが、この本でも紹介されている。



彼が演じたのはミュージカル主人公のイライザ・ドゥーリトル(オリジナル・キャストはジュリー・アンドリュースがそれを演じ、映画ではオードリー・ヘップバーンが演じた)の父親であるアルフレッド・ドゥーリトル役だ。これがまたどうしようもない男で、働かないし、飲んでばかり。娘であるイライザは、その美しくない英語のアクセントを矯正して上品に話せるようになるため、音声学者のヘンリー・ヒギンズ教授宅に住み込んで話し方を学んでいるのだが、その意味を誤解したイライザの父親アルフレッドは、ヒギンズ教授にカネをせびりに来たりする。

この動画はその父親アルフレッド(スタンリー・ホロウェイ)が歌うWith A Little Bit of Luck♪ (邦題は「運が良けりゃ」)



3人の男の先頭を歩いているのがアルフレッド役のホロウェイである。

いわゆるコックニー訛りなので、何を言っているのかさっぱりわからない・・・。

かつて日本でも、この曲は大正製薬のゼナのCMで使われた。

いかにも昔の所ジョージ的だ。

CMの中ではこの曲は、最初に所ジョージによって、最後に男性コーラスによって歌われる。



この<英国紳士>の生態学の著者である新井さんは、もうひとつの英国的ミュージカルであるメリー・ポピンズについてもかなりのページを割いている。

第七章の表題は「階級を超えるメ(ア)リー・ポピンズ」。



メリー・ポピンズもまた米国において、ウォルト・ディズニーによってジュリー・アンドリュース主演で映画化された。マイ・フェア・レディが映画化されたのと同じ年、1964年の作品である。

銀行員であるバンクス氏宅に2人の子供の乳母として空から現れたメリー・ポピンズ。彼女はバンクス邸で乳母として働いている時は英語をとても正確に話すが、煙突掃除人でボーイ・フレンドのバート(ディック・ヴァン・ダイク)や子供たちと外に出かけた時はちょっと違った振る舞い、言葉遣いも見せる。

歌や踊りが多い作品だが、こちらはなかなかのシーンだ。



因みにこの「ヴァン・ダイク」はオランダ系の姓だが、彼は米国生まれで米国育ちであり、生粋の米国人である。したがって映画出演に先立って、彼は英国労働者階級の英語のアクセントを習得するのにかなり苦労したらしい。

話があちこち飛ぶが、この<英国紳士>の生態学を読んでかなり時間が経ってから、私は著者である新井さんの別の本をかつて読んだことがある事実に気が付いた。それがこの本だ(↓)。



話がまた変わるが、そしてこれは以前にも書いたことがあるかもしれないが、私は10代の後半にジュリー・アンドリュースのファンクラブに入っていた。ジュリー・アンドリュースが来日した際は、ファンクラブ経由でS席のチケットを入手し、大阪フェスティバルホールのコンサートに出かけたことを覚えている。この時のライブ録音はその後LPレコードなり発売された。海外でも売られたようで、今も稀にそのLPレコードが売買されている。

どんどん話が変わるが、こちら(↓)はマイ・フェア・レディのロンドン・オリジナル・キャスト版CDである。我が家にあって、先にご紹介したスタンリー・ホロウェイや、舞台で主役を務めたジュリー・アンドリュースや、ヒギンズ教授役を務めたレックス・ハリソンの声が聴ける。こちらは現在でも簡単に手に入る。Amazonでもどこでも。ご関心ある方はお探しください。



ジュリー・アンドリュースついでに、こちらもどうぞ。名画サウンド・オブ・ミュージックからド・レ・ミ♪



ジュリー・アンドリュースは存命だが、ここで長女リーズル(動画の姉妹の中で最も背が高い)役を演じたシャーミアン・カーは数年前にお亡くなりになったね。

話があちこちに飛んで、なんだかよくわからない説明になってしまった。

本を読んでいると、そこに書いてあることがあちこちの古い記憶をつなげて行くので、面白い。
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逃げて勝てればいいな・・・なんて思いながら読書する@鎌倉七里ガ浜 + テリー伊藤さん

2021-03-20 12:00:28 | 本/音楽/映画
ちょっと前にこのブログでもご紹介した田中泰輔さんの「逃げて勝つ投資の鉄則」(日本経済新聞出版)を読み終わった。平日のみ、1日20分だけ読んで楽しんだ。



とても緻密に書いてある。語り口は30年くらい前から変わらず、独特だ。

アカデミック過ぎることはないし、逆にトレーダーの直感を語ったような根拠薄弱な文章とも違う。

長年市場で活躍してきたストラテジストが書いた実践的な内容だ。



この本は2020年の秋に出ている。



田中さんは今年以降何年かかけて起こりそうなことを、いくつか予測してみせたのだが、早くもこの2月~3月で部分的にではあるがそれらの多くが現実になってしまった。

市場って早いよねえ。だから熱心な読者としては、「では先生、ここからどうしましょ?」と更なる疑問が出て来る。

田中さんの最新YouTubeでもじっくり見ればよいかな。



数日前に収録されたものだ。時間がある方はどうぞ(私はまだチェックしてないけど・・・)。

田中さんによれば、今後も米国を中心に据えて投資せよとのこと。全く同感である。



理由はいろいろあるが、米国はやはり考えやすいのだ。日本や最近の欧州とは異なり、今も米国では金融政策が曲りなりにもなんとか有効である。また金融政策がとてもロジカルで活発であり、経済もそれに反応する。情報も多い。FRB(米国中央銀行)は特に情報を多く発信している。また米国経済にはダイナミズムがあるし。ドル円相場の動きの背景も日本の状況から考えるよりも、米国の状況から考えた方がよくわかる。そのように田中さんは書いている。

一昨日の会議(FOMC)後の記者会見におけるパウエルFRB議長(↓)。彼はインフレ率を適度な水準に押し上げることや、雇用を拡大することを目指している。また雇用については、人種間の失業率の差が拡大していることを気にかけているようだ。中央銀行による金融政策は全体の失業率を改善することには貢献できるだろうが、米国民の様々なグループ間の失業率の差を調整することは難しいと思うが・・・。



この数十年間の代々のFRB議長を振り返ると、変な人はいなかったように思う。パウエル氏もとてもいい。

では田中さんが言うように米国を中心に据えるとして、米国の何を選んで個人は投資すれば良いのか?とそれを考えてしまうね。


【Source: Yahoo FInance、Investing.com】

代表的指数のS&P500がその時点で史上最高値を付け、その後はコロナ禍の深刻化で急落した昨年2月19日時点の上記3つの米国株式指数の水準を100としよう。

その後の動きはこれだけ違い、何を選んでいたかで差は大きく出た。

それでも全部が上昇しているうちはまだいい。今年の2月後半からは相場付きが変わった。指数によりプラスマイナスが逆に出るような日も多くなった。

ハイテク系や新興企業の多いNasdaq総合とクラシカルなダウでは様相が異なり、ご覧のように5週間の通期合計リターン(右端)ではかなりの差が出た。


【Source: Yahoo FInance、Investing.com】
最終日3/19は米国東海岸時間午後3:30あたりで集計してしまっている。

Nasdaq総合はマイナス、ダウはプラスで、両者の差は10%だ。昨年来すごい上昇を記録したNasdaqもこうなるし、一方最近まで不冴えだったダウが、ここ5週間は逆に好成績。

わからないものですねえ。Nasdaqがもっと落ちたらそのETF買うのになぁ・・・と思うのだが、そう思っていると下がってくれないものである(笑)。

話がここから変わる。年齢を重ねた時の生き方としてテリー伊藤さんが良いと思うものを説明している本だ。

昨年7月に出たもので、老後論。シニアなみなさん、読んでみます?



「この期に及んでまだ幸せになりたいか?」と、すごい副題。

明日からこれを読んでみましょう。



テリー伊藤さんの本なのだから、おとなしいシニア生活論ではない。

テリー伊藤さんには悪いが、私はこれを古書で買った。

なにせ1円だったのだ(↓の丸印のところ)。



しかもまったく読まないまま売られたと思われる、キレイな本だ。得した気分。1円で買った本で、何時間か楽しく過ごせる。

テリー伊藤さんは鎌倉に家をお持ちだ。

このYouTube(↓)でも語っている通りである。



七里ガ浜から稲村ガ崎にかけて、彼が散歩する。

このブログにも過去に何度も登場した景色がいっぱい出て来る動画ですよ。
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英国の朝食的な昼食(1) Prince @Charles_HRHのGreat Britishnessと鶴岡八幡宮の散歩

2020-11-23 12:00:07 | 本/音楽/映画
このYouTubeから始めましょう♪



みなさん、グッド・アフタヌーン。

Royal Mailで本がやって来た。



買ったのは古本だ。日本で新品を買うと5,000~6,000円するし、それはちょっと馬鹿馬鹿しい。

Amazon Co.UK(英国のAmazon)で古本を買ったら、送料込みで771円で買えた。



赤く囲んだところがそれだ。

不思議なのは日本のAmazonで同じ古本を日本の古書店から買うと、送料込みの価格はもっと高くなってしまうこと。なぜ?

英国のチャールズ皇太子のフェイクであるPrince @Charles_HRH氏著のとてもおかしな本。



著者はTwitterやFacebookにおけるチャールズ皇太子のフェイク・アカウントで有名になった。

ただのジョークではあるが、とても上手く作られたものとしてそれは広く受け入れられている。

英国においても、たまにそのジョークがわからない人がいるが。

同じようなジョークは日本では成立しないでしょうねえ。



この本の使い方:



● 正しい位置にこの本を置き、視界の途中に障害物がないように注意する。
● 本を開き、左から右へ、一度に1ページ読む。
● 読み終えたら、本を閉じ、そのあともこの本を見つけやすいような場所に置いておくこと、例えば・・・

と面白おかしく始まる。

画像が途中で切れているが、「 ● この本を武器やドア・ストッパーとして使用してはならない」とも書いてある。

目次は以下の通り:



様々な話題について語る本だ。

チャールズ皇太子本人は少々シニカルなユーモアを持つ人だが、この著者もそれっぽいのでおかしい。

スターバックスについても、酷評している。



でもそれってわかる気がする。

実際、スターバックスのコーヒーっておいしいですかね? 

自動車:



「以下の2つのうち少なくとも1つ、出来れば2つともあるのが望ましいが、それらを揃えられないなら、あなたは英国でドライブを楽しむべきではない」とある。

その2つとは・・・

1. ベントレー、ロールスロイス、あるいは8頭の馬が引く馬車
2. 運転手

英国の朝食、つまりイングリッシュ・ブレックファースト。その中でもボリューム感のあるフル・イングリッシュ・ブレックファーストについても著者独特の説明がある。



しかしまたその説明もおかしい。



「(↑)外国からやって来た旅行者は英国で伝統的なイングリッシュ・ブレックファーストを楽しむ。なぜなら彼らは自国でそれを頻繁には食べられないから・・・」

と書いて

「(↓)もしそれを頻繁に食べていたら、外国人は死んでしまう。そうした食事は、彼らの遺伝子にないことなのだ」とある。



朝食は大事だと私も思う。1日で一番早い食事である朝食が一番カロリーの高いものであってもいいくらいだ。だって、そこから活動が始まるわけでから、それは理にかなっているしょ? むしろ夜遅くに一番のごちそうを食べる習慣が間違っている。「昼からそんなごちそうなんて、贅沢だ・・・」などと言われることがあるが、その言い方も間違っている。

夜になりもうちょっとしたら寝るという時になって、いっぱい食べるのはまずい。人間ドックの問診票でも「夕食のあと、何時間後に就寝するか?」という質問がよくあるくらいだ。就寝時間から遠い時間帯に、つまり夜よりは昼、昼よりは朝に多くを食べるべき。

と言いつつ、こちらは我が家の休日の朝食。しっかり食べる方ではあるが、そんなに多くを食べてはいない。



そうだ、このあとでフル・イングリッシュ・ブレックファースト(みたいなもの)を作って昼と夜の間に食べたら、それで1日を終わってもいいかも。

朝食をそれなりに食べてるのだから、ハイ・カロリーなフル・イングリッシュ・ブレックファーストを中間的な時間帯に食べればそれで充分でしょう。1日2食だが、2食とも内容的には朝食だ(笑)。

奥様はこれから江戸のご実家に1泊でお出かけだし。

ホンモノのチャールズ皇太子(フェイク・アカウントの著者じゃなく)は、立派な著書がいくつかある。

これは私の大好きな本で、A Vision of Britainという。



英国のあるべき建物や景観を論じたもの。

王族だから何を言ってもいいらしく、そりゃもう遠慮なく切り捨てる。

テムズ川から見えるこの建物(↓)を見て、「こんなワードプロセッサーみたいな建物の中で人間が働くのだろうか?」と。



私も同感で、どうしてこんなデザインにしなければいけないのか?と疑問に思う。しかし、王族からそう言われた施主や設計者は当惑するだろうねえ。

また、あまりに高い建物をロンドンに建てる建築家に「どうしてこの古くからの街にそんなに高い建物が必要なのか?」とホンモノのチャールズ皇太子は問う。

皇太子からの問いに一生懸命答える建築家に対し、「私はそうは思わない」と、この皮肉な笑顔。



【つづく】
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藤野英人著「投資家みたいに生きろ(ダイヤモンド社)」を読む@鎌倉七里ガ浜

2020-07-19 04:00:16 | 本/音楽/映画
悪天候が続くなぁ。

まあ、サザンオールスターズでも聴いてください。明るいから。



今回話題にしたい本の著者、藤野英人さんは著名ファンド・マネジャーだ。

野村出身で外資系資産運用会社をいくつか経験し、自分の投信会社を立ち上げた人。

それはひふみ投信という。とても個性的な投信会社だ。

藤野さんはおそろしく多彩で、楽しい人でもある。

逗子市内の丘の上、逗子湾を見下ろす最高のロケーションに藤野さんは住んでおられるらしい。

我や妻が時々こうやって逗子湾でドガティ君を遊ばせているのも、藤野さんに見られているかもしれない。



これは2年前の画像だ。寒い5月の早朝。逗子湾っていいですよ。

藤野さんは愛犬家でもあるらしいしね。すばらしいな。

画像(↓)は藤野さんの愛犬ではなく、我が家のアイドル、ドガティ君。



これから散歩に出かけるところである。

朝の散歩のためレインコートを着せられてしまったので、外は雨であることが彼でも理解できて、憂鬱になった顔つきだ。

彼は雨が嫌いなのである。そして憂鬱になったり、関心が失せると目が細くなる。

しかし興奮したり、興味が強くなると、目が真ん丸になるのである。

話がそれた。

資産運用業界の人たち、あるいはそのお客様である機関投資家(保険会社や年金基金など)である人たちの中にも逗子や鎌倉に住む人がいて、横須賀線で見かけることがある。

藤野さんもそのひとりだ。

こちらが藤野さんが昨年出した本である。私は先週になってやっと読み始めた。



これは「投資家になろう」という本ではなく、「投資家みたいな生き方をしよう」と主張する本である。

投資家たって、以下のように2種類のグループがあると思う。

● 保険会社、年金基金、投資信託委託会社などで、他人から集めたお金をまとめて何かに投資している人たち
● 自分自身が大金持ちでそのおカネを何かに投資している人たち

藤野さん自身もかなりのお金持ちだろうが、基本的に彼は前者である。

ヘッジファンド界の巨星ジョージ・ソロスは前者でもあっただろうが、後者でもある。それも桁違いにデカい資産を持つ。



でもまあとにかく、全部ひっくるめて「投資家」と呼ぶのだろうね。

藤野さん自身は多才だし何にでも関心を持つタイプの人なので、この本は、まるで藤野さんが「あれもやりましょう、それもやりましょう、そしてこれも・・・」と言っているみたいに、多くの人に散漫に見えてしまうかもしれない。

しかしこの本の最初の方に、面白いことが書いてあった。 藤野さんによれば日本人は2つのグループに分かれるという。

● 失望を最小化する人たち(圧倒的多数派)
● 希望を最大化する人たち(少数派)



前者は将来を悲観し、何をしたところでどうせろくなことがないのだから、なるべく将来の失望を小さくしたいと考える人たちである。行動パターンはリスクの最小化になりがちである。例えばその人たちは、現在の勤務先がどんなにひどいところでも、転職も起業もどうせろくなことにならないと考え、そのままずっと同じところで働こうとする。それは藤野さんが挙げた例に過ぎないが、とにかくそうした行動パターンに陥りやすい人たちだそうである。

後者は将来が明るいと考え、自分を成長させるため、あるいは社会に貢献するために、自分に出来ることにチャレンジする。変化を好み、自ら動いて希望を最大化しようと試みる人たちを指す。何もしないことは希望を最大化できないことにつながるので、それは逆にリスクであると考え、消費行動や投資行動も前向きに考える。先ほどの例で言うと、こういう人たちは前者の逆で、転職も起業もチャンスがあればやるのでしょうね。

藤野さんは、日本人のほとんどがリスクを避ける傾向が顕著な前者だと言う。しかし当然ながら投資家は後者であるわけだ。前者に比べれば後者の投資家は活発に行動する人たちなのだが、決してやみくもに行動しているわけではなく、あれこれ世の中を見渡してリスクを勘案して得失を確率的に期待値で考え、普段の生活における様々な決定をしているということのようだ。で、そうした投資家のように生きるための習慣や思考について語るのがこの本なのである。



株式投資(あるいは間接的に株式に投資することになる投資信託への投資)も投資家的行動のひとつである。それは個人にとって、単なる蓄財の手段でもあるのだろうが、自分が良いと思う民間企業の活動を自身のおカネをリスクにさらして応援することであって社会貢献のひとつでもある。もしそうした人がたくさんいなければ、企業活動も機能せず経済はストップし、世界中の人が飢え死にするのだから。



「失望を最小化する人たち」は、FacebookやTwitterなどのSNS発信にも消極的だと、藤野さんは言う。トモダチ(と言ってもいろいろあるけど)が広がると傷つくことも多くなるし面倒が増えるし。。。ってことらしい。

一方「希望を最大化する人たち」のひとりである藤野さんは、SNSによる発信を皆に強く勧めている。SNSを使って発信することのコストはゼロに近い。しかしもしそれが仕事に関することだったりすると、その発信から思わぬ人的つながりが生まれたりするわけで、そうなると経済的効果は計り知れない。



それにそうした発信行為は、自分を律することにもつながるだろうね。誰が見ているか知らないが、とにかく「私はこう考える」「私は今からこれに挑戦します」と公言してしまうわけだから、それを発信するに先立ってあれこれ考えるし、調べるし、発信したあともそれにしたがって行動することになる。ダメならダメ、あるいは間違っていたと正直にまた発信すればいい。別に誰も笑いはしない。むしろそこに手を差し伸べてくれるトモダチが現れるかもしれない。

そうした意味においては、ブログだって結構いいと思うんだな。例えば「私は外国籍のヘッジファンドを購入する!」とブログに一旦書いてしまえば(実際私は1年前にそう書いたが)、その後は英語の分厚い書面と格闘し、海外と何度もやりとりし、最後に日銀報告を出すまで一定期間は頑張らざるを得ない。また購入した後のヘッジファンドの運用結果やその時点の金融市場環境も、ただ漠然と考えているのとは違い、それをブログで説明しようとするとあれこれ調べるし、頭の中でいろんなことを整理するし、結果的にはとてもスッキリして役立つのですよー。

先日ここに掲載した、こんな単純なグラフ。



こんな単純なグラフだって、そのデータを取るには、まず米国労働省のHPに行かねばならない。

でもそこには膨大な量のデータがあって、その中から自分が欲しいものを見つけ出すのが大変だ。



やっと見つけたデータをひとつダウンロードして来て、適当な形のグラフにする。しかしそのままだとグラフとしてはあまりに見にくいものなので、軸の位置や数値の単位や色や線の種類をあれこれ調整して行く。データはひとつじゃない。そんな作業をいろんなデータについて何度も繰り返してたくさんのグラフを作って行くうちに、全体を通じて「あ、世の中、こうなのね!」と、見えてくるものがあるものだ。

さらに自分でその作業をしていると自分の記憶に強く残る。メディアに出て来るグラフやデータをサラっと受け身で見ているだけの時とは、記憶と理解において、まったく違うレベルで情報が自分のものになる。

これは経済の話だけれど、料理でもガーデニングでもその他あらゆることが、同じようなものだ。

・・・などと、とりとめのない話になった。藤野さんの著書を読んでそこから話が飛んで行って、私は今後もブログを続けようと思ったのでした。

お天気が悪い日はおうち遊びのドガティ君。



ヘンな腹ばい。



特に後ろ足がヘン。

朝ごはん。いつものミルクティを淹れましょう。



ずっとBarry's Tea の Classic Blendの茶葉を使っている。

シャキッと目覚めるには、茶葉が大事。

KEEP CALM AND CARRY ON 👑



【おわり】

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