「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

リンボウ先生の「おこりんぼう」 / Barry's Tea と円安 / 油淋鶏定食@鎌倉七里ガ浜

2024-07-21 00:00:14 | 本/音楽/映画
赤いフルーツピーマン。

生でも甘いよ。


それを加えた大根や玉ねぎのサラダ。


中華風のドレッシングをつくる。


本日は油淋鶏だからね。

スープを作る。


長ネギのみじん切り。


これは油淋鶏にかけるねぎダレに使うもの。

箸と箸置きと蓮華。


炒飯を食べてスープを飲むので蓮華だ。

しかし炒飯は作らないよ。

レンチンだ。そんなのずるいーーー(笑)。


だって忙しいんだもん。

レンジでチン!

900Wは使わないけど、600Wでやるかなー。


500W、200Wって選択もあるよ。

200Wって使う人いるのかな?

私の好きなリンボウ先生(林望さん)の著書おこりんぼうを今読んでいる。


リンボウ先生を嫌う人も多いよね。「リンボウ先生は澄ましている」とか「気障だ」とか。

たしかに一定の人からそう言われそうな部分がリンボウ先生にある。そしてその批判をリンボウ先生はずっと無視している(笑)。それがリンボウ先生の方針なのだそうだ。そうリンボウ先生がかつて書いていた。

「やめたほうがよい」とリンボウ先生は言う。


私もそう思うわ。自治体主催の成人式のことだ(笑)。ぱんぱかぱ~ん♪みたいな衣装で男女ともに参加し、中には悪ふざけが過ぎる新成人が結構な割合でいて、メディアで報道されている。そんな式典を自治体が主催する理由がわからないとリンボウ先生は言う。

私はかつて成人した時にあんなのには出なかったけれど、リンボウ先生もそうだったらしい。毎年あるからと言って、そして自治体の首長が出て来るイベントがあるからと言って、それに参加しなきゃいけないという道理はない。

「与える、もらう」についてもリンボウ先生は一言あるらしい。


「居心地の悪い言葉」だそうだ。それには私も同感だ。

与えるは目上からの行為で、例として「被災地の皆さんに勇気を与えたい」などとは軽々しく言うなと。

「〇〇選手の活躍から元気(あるいは勇気)をもらいました」は流行語みたいなもんだが、元気や勇気って人から与えられるものではなく、自分が元気になるか(あるいは勇気を持てるか)はまた別の問題であると。自立したニンゲンならたしかにそう思うだろうね。

まったくそのとおりなんだけど、そして私もそう思っているのだけれど、それを指摘するリンボウ先生がおかしい。リンボウ先生は昔から、急に流行って手垢がついたような言い回しが嫌いなのだ。

ずいぶん前のことだが、リンボウ先生は「今日この頃」という表現についても怒っていた(笑)。「今日この頃っていったい何だ! 日本語的に意味がわからない!!」と。私も使わないようにしている。このブログでも絶対書かないようにしている。リンボウ先生に嫌われたら困るので(笑)。

「婚礼の理想と現実」


1980年代で仲人はほぼ消滅した。そりゃそうよ。あんなもん要らない。意味が分からないとは正にそのこと。今じゃマッチング・アプリが全盛だ。仲人はマッチング・アプリの社長が務めるのか? そうじゃないよね。

恋愛結婚の結婚式でも仲人ってわけがわからん。家と家ではない。個人と個人の結婚であって、そんなことに家が責任なんて取れないし、ましてや仲人なんて関係ねぇ・・・。

それと似たようなことは先日お話した今のお寺、戒名、お墓、葬式の方法、檀家制度だ。ここしばらくの習慣で今も続いているが、それはすでに急減、これからさらに急速に変化し、旧習慣に従う人の数がますます減る。鎌倉のお寺の墓地でも今や圧倒的に「墓じまい数(離檀数)> 新しい檀家の墓の数」な状態である。地方ではもっと顕著だ。人が新たに大勢入るのは、寺その他が経営する、寺とは無関係な新規の霊園だけ。でもそれもまた継承者がすぐにいなくなって処理に困る。その背景にあるのは昭和の途中から始まった少子化と人の流動化。これに抗うのは無理。

話を戻す。リンボウ先生は自分が出席した英国や米国の結婚式やその後のパーティの簡略なことを例に挙げている。日本の結婚式も一般的傾向としてはもっと簡略化されるのだろうね。すでに結婚式をしない人も増えている。結婚式も葬式もそれをビジネスとしている側がその式次第を決めているわけで、そのビジネス側が作ったより大げさでお金がかかる方法に従う必要などまったくないのだ!ということをみんなが理解すれば、それに従う人の数はどんどん減る。従いたい人やその習慣に心の安定を感じる人もいるから、それはその人が従えばいい話で、ひとそれぞれ。全員が従う必要はない。

「嗤うべき俗語」



これも面白いが書き始めたら長いので、止める。

読みたい人は本を購入してください。

片栗粉、醤油、水、胡椒を混ぜる。


ボコボコとフォークで穴を空けた鶏肉をそこに浸ける。


絡ませたら、それを揚げる。

皮目からね。



タレを作ろう。

酢、醤油、長ネギのみじん切り、酒、ごま油。


冷凍炒飯を加熱する。


皮目をしっかり揚げたらひっくり返す。


そして切って皿に置いて、タレをかける。


私は天才か?と思うくらいおいしいなあ。

油淋鶏定食のできあがりだ。


なんどでも食べたい油淋鶏。



さて、いつも飲んでいる茶葉がなくなりそうだ。

Barry's Tea Master Blend Loose Leafの最後の1箱。 



また6箱セットを注文しないといけない。


送料を含めて41.41ユーロだ。

これでも安いと言えば安いが、以前はもっと安かった。インフレになる前だったし、ユーロが対円ではるかに安かったからだ。

直近5年だけでも相当ユーロは上がり続けている。


我が家はこの紅茶をもう10数年買い続けているからねえ。

かなり今の円換算での値段に抵抗あるんだなあ。

円売り外貨買いが進む。

海外の金利の方がはるかに高いことが一因なんだけど、昨日の日本経済新聞によれば、日本の生命保険会社の外貨建て個人年金保険には、それを全然反映していないものがあるらしい。


保険会社ボロ儲け。

個人(生命保険契約者)は利益をほとんど生命保険会社に差し上げていることになる。よ~く考えましょう。彼らはいかに個人から金を抜き取るかしか考えてないからねー。
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エミン・ユルマズ著「エブリシング・バブル 地政学とマネーの未来2024-2025 終わりと始まり」

2024-07-19 12:00:53 | 本/音楽/映画
エミン・ユルマズさん。

大好きなんです。トルコ人。東京大学理科一類、同大学大学院で生命工学修士、しかしそこから転じて野村證券に入り、さらに独立して著名なストラテジストへ。

しかもこの人、日本を勇気づけてくれる。


一見極端なことを言うけれど、日本を熟知し、海外からの情報を大量にこなして、日本を一般の日本人より冷静に分析する。


この人の情報はSNSで日々見ておいて損はないと思う。

1.AIバブル

ユルマズさんによれば・・・ユルマズ(緩まず)って名前がいいね(笑)。

で、ユルマズさんによれば、現下の世界の株式相場上昇を牽引しているのは米国株式相場の上昇であり、それを引っ張っているのは米国AI関連のハイテク系株価の上昇なのだが、それはバブルであり、どこかで一旦崩れるらしい。


そしてそのAI関連株式の上昇を最大限引っ張っているのがNVIDIAの株価である(↓のグラフ)。

数年前に数ドルだったが、ものすごい上昇。


これはいわゆるマッチポンプ状態で、AI関連企業に投資するファンドがNVIDIA等のAI関連株に投資し、そうしたファンドに投資家の資金が流れ込み、それら投資資金を受けたAI関連企業がまた別のAI関連企業に投資するような、自分で自分の業界を繰り返し盛り上げている(そしてたまに落ちる)ような状況らしい。

ということでどこかでショックが来るらしいですよ。世紀の変わり目でおきたエンロン等のITバブルみたいな話だね。

2.中国経済の衰退

日本を勇気づけてくれるユルマズさんは、日本人が「最近負け続けているな」と思っている相手である中国が、今後は衰退すると予測する。


中国の不動産はニュースで伝えられている以上の巨額の債務問題を抱えているようだ。

そして巨大な国土のあちこちにある初期の膨大なインフラがあちこちで劣化しており、質も高くないため、そのメンテナンスコストが今後はかさむ。

世界の先進国は、中国を安価な工業製品供給基地として長年使ってきたわけだが、最近は米国を中心に、その危険性を察知し、サプライチェーンから外し始めた。

中国自体が劣化し、各国が中国をサプライチェーンから外し始めたら、中国がおおいに関わって価格が上昇して来た金属やセメントなどのコモディティはデフレになるかもしれない。しかしそれでも、それ以外の部分である食料品や賃料やサービス価格は先進国で上昇が続き全体的にはやはりインフレが進む。

3.台湾リスク、フィリピン・リスクそしてチャンス

中国による台湾リスクは日増しに大きくなる。世界最大の半導体メーカーである台湾TSMCの熊本県内の巨大工場建設は大きなニュースになった。地元では、アルバイトの時給も、アパートの賃料も跳ね上がって、大賑わい。それだけの企業なのだ。親日国台湾からの進出を歓迎したい。しかしその背景はやはり中国リスク。


リスクは台湾だけではない。

中国から見て海洋進出の邪魔になるのは台湾、日本、フィリピン。


中国から見た海洋地図はこちらである(↓)。この地図は重要だよ。

中国の海洋進出を妨げるのはその3つ、台湾、日本、フィリピンだ。


元は植民地だったのに、フィリピンを手放した米国が、再びそこに海軍の連携を強めようとしている。

今後は第二次大戦後の対共産主義国最前線のドイツや日本のように、米国はフィリピンを経済的に発展強化させようとする可能性がある。ということは今後アジア株式の中で、ベトナムやマレーシアより有望なのはフィリピン株?(笑)

Top Gun • Danger Zone • Kenny Loggins  

米国の助けがないと、ここのアジア海域ラインの防衛は無理💦

トランプやそれが連れて来るであろうバンス副大統領候補では、このあたりが手薄になるかもしれない。



主題歌を歌ったケニー・ロギンズあるいは主演したトム・クルーズにお願いするしかないのである。

いつもかっこいいなあ。

4.日本のソフトパワー

そこでユルマズさんは日本の有利な点を挙げてくれる。

まずは工業生産とかではなくて、日本そのものであるカルチャーの海外への浸透。

日本のソフトパワーだ。

芸術、アニメ、ファッション、スポーツ。

欧米先進国ともアジア諸国ともまったく違うカルチャーが、日本のそれぞれの分野にある。

WBCの対オーストラリア戦で大谷選手のホームランボールを外野席で獲った女性がそのボールを周囲の観客に回し、静かにみんながそれを共有しスマホで撮影し、ぐるっとボールが周囲を回ったところでまた本人に戻る風景が米国FOXで放送され「安全でおとなしく、日本的だ」と驚かれた。

日本人ファンの“マナーの良さ”が脚光を浴びる🎌大谷翔平のホームラン・ボールを共有し合う姿に「米国では絶対に起こりえない!」

先日のAGTで大好評を得たチョコプラの感覚もそれだと思うわ。

TT Brothers Will Make You SMILE! | Auditions | AGT 2024

最初は観衆が「何これ?」って不思議そうな感じなんだが、ゆっくりとそのヘンテコリンなくだらな過ぎるおかしさを理解してゆく様がおかしい。私が好きなハイディ・クラムさん(審査員のひとりで向かって右から2人目、緑の服を着たモデル出身の人)も、両手を長く広げてティ~~! ちなみにみなさん、ハイディはいつも明るくて優しいよ。

そんなことあり得ないわ~とかつては思えたインバウンド観光客の大量流入や、日本オリジナルのソフトの輸出。

日本のソフトパワーね。


AGT(BGTも)の審査員、向かって一番右のサイモンは皮肉屋であり厳しいことで有名だが、その彼ですら「日本からの出演者が大好きだ」と言っていたことがある。おそらく他国にはない独特な文化の香りを日本の出演者に感じているのだと思う。

これもそうだったと思う(↓)。

Avantgardey Full Performance | America's Got Talent 2023 S18E02  

ある意味不気味な、でもこんな動きや表情や服装のダンスって、他国になかなかないでしょう。 大量の貞子のような子たちが、米国には絶対ないような昭和歌謡のメロディに乗って激しく踊る。岩崎宏美ちゃんも喜ぶ(笑)

5.意外にも人口減の日本に有利なこと

次の話題。

意外なことに、人口減少で最先端を走って来た情けない国である日本に人口減少のメリットがあるとユルマズさんは説明する。

NVIDIAで見たAIの発展が理由だ。AIの発展により、多くの国民は失職するのが不可避だ。タクシーやバス運転手、あるいは航空機や新幹線など様々な交通機関の乗組員等顧客乗客を直接的に世話する職業や、企業や役所の事務員・営業窓口担当の多くがどんどん不要になる。

そんな失業者があふれる時代には、実は早くから人口減少状態に入っている日本が相対的には有利らしい。日経平均はやがて30万円へ、というのがユルマズさんの予測である。

失業者で溢れる時代に、人口構成で若者が少ない日本は、国内の摩擦が少ないからだ。高齢者が多い日本の高齢者はこれから順番に死ぬ。若い人は数が少ない。そこでAIを活かせば相対的にどんどん有利になれる。

6.日本人の欠点

そんな日本だが、不思議というか、「ちょっと日本はおかしくないか?」と思われるポイントが2つあるとユルマズさんは言う。

1.納税者の意識の低さ
2.政治に対する無関心

私もそう思う。明らかに平和ボケで大昔にバブルを経験していて、いつまでもそこから抜け出せていない。

政治や経済や一般的な現代社会の問題を、深く調べて理解しようと日本人は全然しないし、税金の無駄遣いに対して声を上げない。多くの国だと暴動が起きそうなレベルに社会はあるのだが、穏健を美徳とするお国柄ではそれもない。危機感に欠けるのだ。

少し前に実施された定額減税をユルマズさんは例に挙げる。税収増だから納税者に減税して還流させるのは理解できるが、住民税非課税世帯にも同様に給付金を還流させたのはロジック的におかしい。自民党から共産党まで税金の無駄使いという意味では同じようなもので、他の先進国ならもっと議論が巻き起こると彼は言う。


ユルマズさんが指摘する、税の使われ方に日本人の怒りの反応が少ないことの例としては、私ならふるさと納税を挙げるね。

あれは地方税制を歪めて、ただでさえ税収不足なのにそれをさらに深刻にして、高額納税者ほど得をし、国民が税金で飲み食いし、それを集計している業者(楽天等)と返礼品を納入している業者とそれを利用している国民とそれに権益をもつ政治家が潤っているわけだが、国民経済全体的には損失だらけで非効率かつ不公平というものだ。住民税が流失し、偏りが発生し、条件を満たせば流失の一部は国庫から補填されるが、それも我々が納めた国税だ。



このふるさと納税に対しユルマズさんが言うような「税の無駄遣いをすぐ止めろ!!」という猛抗議が、日本では多数の国民から起こらないのは不思議だ。それどころか、国民の一部はそれを喜んでいるように見える。

ユルマズさんはほめてくれるのだけれど、日本人ってどうも目先のものにつられてしまい、社会全体の長期的で健全な発展を考えることが苦手な国民のように思える。このまま税金をばらまき借金を重ねたら、そのツケの処理に困るのは日本の未来の世代だ。日本だけはギリシャなんかと違い財政破綻なんて無いというのは、短期的には正しいが、長期的には正しくない。すでに日本はGDPの2.5倍を超える公的債務残高がある状態だ。こんな先進国は他にない(↓)。未来世代のことをもっと考えないと。


【日本政府、IMF】

どこの国もそうだが、日本も良い面悪い面いろいろだ。
良い所を活かして、ダメなところはさっさと修正したいねえ。

さらに話が変わる。珍しいものが出て来たのでご紹介。

これは私の小学校の1970年の運動会のプログラム。こんなものを残しておく趣味は私にはない。私なら、さっさと捨てそうなもんだがなぁ。なのになぜこういうものが出て来たのか?

しばらく考えてたら・・・思い出した! この絵は私が描いたものだわ。記憶がかすかにある。へた!(笑) 小学4年の時に描いた絵が、その翌年の運動会に使われたようだ。


裏面には校歌。

梅が香匂ふ菅公の跡をしたいて一すじに・・・・


ちなみにこの場合「跡」という字を使うのは正しいんだろうか?というのが私の小学校時代の疑問だった。「跡を慕う」よりは「後を慕う」の方が自然ではないかと。しかし慕う相手が大昔のとっても偉い方の場合は、あとを慕う「あと」は「跡」の方が良さそうだと今は思っている。

日本のそこら中に菅原道真公との係わりを誇る名所旧跡があるが、この学校があった場所もそうだった。大阪府枚方市香里ヶ丘というところである。政争に巻き込まれ、大宰府に飛ばされる菅公(菅原道真公)がこの地を通った時に、菅公が好きな梅の香りがほのかにして喜んだという逸話を校歌の歌詞にしたのだ。

続きがまだあって「だからここは香里(こおり)という地名なのだ」と、私は先生に教わった記憶がある。最近になって私はそれを調べてみたが、その説明はすべてが間違っているわけではないが、かなり都合のいいところだけの説明であるということに気づいた。

新聞に書いてあること等と同様、先生の言ったこと全部が正しいとは限らないのである(笑)。ユルマズさんの言うことはすごく面白いしためになるけれど、それも話半分にして、自分自身で調べて考えるしかないね。
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お寺ってそもそも何?と考える@鎌倉七里ガ浜

2024-07-11 13:12:01 | 本/音楽/映画
ルーサー・ヴァンドロスの歌をどうぞ。

A House Is Not a Home ♪

よくお聴きくださいね。

この人、技巧を極めている。歌界の匠(笑)。

バート・バカラックの名曲をとてもゆっくり歌う。

あっちやこっちと寄り道しながらみたいな歌い方が楽しい。

私はこの曲が大好きなんです。

A chair is still a chair
Even when there's no one sitting there
But a chair is not a house
And a house is not a home
When there's no one there to hold you tight
And no one there you can kiss good night

「椅子はどうあっても椅子だけど、家はあなたを大事にしてくれる人がそこにいなければ家じゃない」ってな感じの歌だ。

本日の話は「境内があってそこに本堂やナントカ像があるだけじゃ寺じゃないよ」って話である。

西友のオリジナル製品のポテトチップス。

フライドチキン味とチーズバーガー味。


これが結構イケる。

オリジナル製品で「みなさまのお墨付き」ってやつですよ。

スーパーのPB製品を嫌う方も多いが、普通だと思う。スーパーがその製品を作っているわけではないし。

誰もがご存じのメーカーが製造してスーパーに納入していて、大量に販売してくれるという条件と引き換えに、相当安価にスーパーに納入しているので、我々にとってのスーパーでの購入価格も安い。

これはカルビーが製造している。

次。こちらもイケる。

すでにご紹介したことがあるが、こちらの西友ブランドもいいよ。

どっちもおいしいが、本日は左のを食べましょう。


鴨だしそばだ。

東洋水産グループの酒悦が作っているね。

お湯を注いで待つ。そして特性の油を上からかける。


ちょっとお湯が少なかったなあ。

なぜだろう。線のところまで入れたはずなのに。

この香りがいい。

ごま油が入ったそばっておいしいですよね。それが楽しめる。


おつゆまで飲んじゃう。

最近の私のお気に入りであるエミン・ユルマズさん。

いつも解説がすごく面白い。情報発信も多いしね。

エブリシング・バブル(プレジデント社)。


少しでも関心がある方、読むなら今すぐにどうぞ。

今の話、近い未来の話だからね。

私はさっぱり金融市場がわからなくなり、日本株の個別銘柄を売った。今も持っているのは一銘柄だけだ。

日本株に関して持っているのは市場の指数だけである。指数なら逃げる時も買う時も、動く時はさっさと動ける。

その次は、慶応大学の中島隆信先生が書いたお寺の経済学(東洋経済新報社)。


こんな先生らしいよ。



第2章 すべては檀家制度からはじまった。


そうよ。この本だけじゃないね。あちこちの本に書いてあるが、お寺のことを歴史を遡って調べると、江戸時代の前と江戸時代以降でお寺はガラッと変わるね。

お寺の情報のうち、創建当時の情報、例えば開山が誰で宗派が何でその寺が生まれた当時の政治的背景等、あるいは逆に現在の境内の様子やそこにある宝物などに、私はあまり興味はない。必要な時はガイドブックを読めばいい。

今のお寺の多くは本来のあるべき姿からは程遠く見えるが、それはなぜなのか、そしてお寺が過去から現在へどんな変化を辿り、なぜ変わったのかを知りたいと思って、私はいくつかの本を読んでみた。

江戸時代の前はよほど高貴な貴族か武家しかお寺に墓を持つことはなく、ほとんどの人は死ねば共同墓地とも言うべき場所に土葬で埋められて終わりだった。その場所はどちらかと言えば忌み嫌われるところだったから、墓石を建ててその後は墓参りしてなんて習慣も一般的には存在しなかった。

またお寺は一般人の葬式には絡まなかった。僧が立ち会って葬式なんてしなかったし僧が一般人に戒名を授けることもなかった。四十九日も三回忌も何もない。それくらいだから、お寺に一般人の墓なんてなかったのである。

我が家の近所にもたくさんお寺の墓地があるけどね、こういう状況は長い歴史の中では江戸時代以降に徐々に出て来た新しいものらしい。「創建は平安時代の西暦〇〇〇年ですごく古いんだぞ」なんてよくお寺は言うしそれは事実なんだろうが、お寺はずっと同じだったわけではなく、長い間にはその変わり方も相当なものだったのだ。



徳川幕府にとってはキリシタンとお寺が2大抵抗勢力になりうる存在であり、それを排除し支配すべく、幕府は動いた。キリスト教信仰は禁止し、すべての人をどこかのお寺に必ず帰属させ、お寺にそれを監視するように定めた。そして幕府のために働くことになったお寺には飴を与えた。

それまでは一般人の葬式や墓等には全く係わらず、救いを与え教義を伝えることをもっぱら使命としていたいただけのアカデミックなお寺は、江戸幕府が敷いた体制に服従する形で、幕府のキリシタン弾圧の片棒をかつぎ、その見返りとしてすべての人を檀家としてどこかのお寺に迎え入れるという特権をもらい、その檀家の世話をすることを生きる糧にしたのだった。

あらゆる人が檀家として制度上お寺に従うしかなくなった。檀家は葬式やその他の法要やお墓の管理をお寺にお願いし、お寺が定期的に催す行事に参加し、その都度お寺は寄付やお布施を檀家に要求するという関係が成立して行く。それが江戸時代だ。

そうなるとお墓はお寺の中の墓地につくった方が便利になり、そこから一般人のお墓もお寺の墓地内に入ることとなる。そうなると土地の広さが限られて来るから、土葬が火葬に切り替わり、個人別墓も無理になって「〇〇家の墓」って家単位の墓が出来て、ごく最近のと同じ形式が整う。

それまではお寺とは無関係に村はずれの共同埋葬所に土葬されて終わりだった一般人の死についても「良い戒名をもらわないと成仏できませんよ」なんてお寺が急に言い始めるのが江戸時代の途中からだ(笑)。そのためにはお金を寄越せとなり、法要やお寺の行事が頻繁におこなわれるようになり檀家を寺に集め、寄付を強要し、墓参りなんて習慣も出て来るのだった。檀家はそれを拒絶できない。どこかのお寺に帰属していないとキリシタン扱いされてしまうから。

「葬式仏教」なんて言葉があるが、日本独特のそれも江戸時代以降の目新しい形なのだね。


こうして江戸時代に始まり徐々に形を整えた檀家制度で、ガラッと変わったお寺であり墓であったけれど、それがまたついこの前から、20世紀後半以降、急速に変わって来ている。

檀家制度は、少子化時代や人の流動化時代に合わないからだ。人が生まれ育った同じ場所に一生留まり、親戚もみんな近所にいて、檀家としてお寺を親戚一同で支えている間はいい。しかし少子化でどんどん檀家のメンバー数が少なくなり、流動化でひとり息子が米国に行って米国人女性と結婚して帰国するつもりはなく、妻の米国人女性は当然個人主義で「日本の『〇〇家の墓』なんて集合住宅みたいな墓なんて入りませーーん」と言う。そんな時代に、檀家制度によってお寺を維持することは難しくなる。

恐ろしく長い仏教の歴史からしたら、直近400年ほどの間に生まれて徐々に整ったが、早くも崩壊しつつある制度(=檀家制度)に囚われることなどなく、私は私の両親を「葬式無し、戒名無し、墓すら無し(=海洋葬)」で見送ることができて良かったと思っている。両親の理解があってのことだが。私の両親はあっさりしている(笑)。

私がこの「無し・無し・無し」を説明すると、「あなたは進歩的と言うか、よくそこまで踏み切ったねえ」と驚く人が多いのだが、お寺の長い歴史を見ると、私の「無し・無し・無し」の方が江戸時代以前の一般人の葬り方に近い。つまり現在世の中で一般的な方法よりも、私の「無し・無し・無し」がより保守的で古来のやり方を踏襲していると言えなくもないよ(笑)。

お寺も結局はその時代の権力者に忖度してなんとか生き延びて来た。さて、これからお寺はどうなるのでしょう。一般に言われる分類に従うと、大きく分けて現在のお寺は以下の三種類に分かれるらしい。これはどこの本にも書いてあることだから正しいのだろう。

1.檀家寺
2.信者寺
3.観光寺

ただし明確に1. 2. 3.と分かれるわけではなく、重なっていることが多い。巨大な有名寺なんて、たいてい複数の性格を兼ね備えているからね。

1.はわかる。江戸時代以降は多くの人が檀家として基本的にそれに従ってきた。檀家のためのお寺だ。下の画像のとおり、建長寺境内西側を行くとこんな道があり、左側に龍峰院、天源院、正統院他の塔頭が並んでいる。そこはみんな檀信徒以外には閉じている。



したがって中の見学や撮影ができないものだから、観光客は「お高くとまってる」なんて文句を言うが、私はむしろそれくらいの方が、江戸時代以降の本来の寺の役割を果たすことに徹していて良いと思う。

尤もそれすらも、タイやカンボジアあたりの仏教のお寺とはずいぶん違うけれどね。「日本の寺ってなんでもありなんですね」と戒律が厳しいタイの仏教関係者は日本のお寺の現状を笑うらしい。妻帯や肉食をする住職が、お寺を世襲で継いでいることも多いから。そもそも妻帯がなければ、世襲もあり得ない。

つまりは日本の住職は聖人ではないわけで、ギョギョッとするような大金を払って、聖人でもない住職から「成仏するために」頂く戒名っていったい何だろうか?などと考えてしまう。

「私から戒名をもらわないと成仏なんてできないよ」と肉食&妻帯の非聖人である住職は言うが、そもそも戒名を授けるなんて日本以外のお寺じゃ存在しない習慣だろう。沖縄県でもほぼ存在しない。ましてやそれに大金を包むだなんて。「そんなことをしないタイの仏教徒は成仏できないのか?」と私は逆に、日本の住職に尋ねてみたい(笑)。

檀家制度自体が壊れ始めているが、それはひどくなるばかりで廃寺に追い込まれるところがこれからは増えて来る。先に述べたとおり、少子化と流動化のためそれは避けられない。お寺の中の墓地は、今や墓じまいだらけである。そこでお寺は檀家からますますお金をとろうとして、悪循環に陥っている。檀家寺の将来はあまり明るくない。

2.の信者寺は、それこそ寺そのもだろう。

善光寺が典型だ(ただし善光寺は檀家寺でも観光寺でもあるが)。檀家制度なんて江戸時代以降の話。庶民にとって、自分や親族の葬式や墓について、かつてお寺は関係がなかった。お寺と庶民の関係は信仰に関わるところだけだった。


遠くからでも善光寺なんて信者がやって来る。

それこそ本来のお寺だと思う。しかしこのレベルになるには相当な努力を必要としそうだ。

ところで話が逸れるけれど、この画像(↓)いいでしょう?


2022年の暮れの画像だ。ピカピカだよ。

さて話を戻して、存在としてもっとも不思議なのは、3. 観光寺だ。

お寺も生き残りを図らないといけないだろう。だからいろいろとやり方を混ぜないといけないのはわかる。檀家寺でありながら観光客も招き入れるのも、ある程度は仕方ないだろう。

しかしほとんど観光業専業で観光寺化している寺って、寺としてどんな意味があるんだろうか? 

1.江戸時代以前からある信徒のためのお寺
2.江戸時代以降の檀家制度
3.昭和半ば以降の檀家制度の崩壊

観光寺が専業であるかに見えるお寺ってそのいずれのステージとも違って、もはやお寺の意味がよくわからない存在のように思う。

檀家や信徒に対し信仰の力や教義を説き交わすことから離れ、本来の信仰からは相当かけ離れた動機の観光客を大量に招き入れ、満開の紫陽花や貴重そうな仏像を見せて、出来たばかりの〇〇地蔵をあちこちに置いて「インスタ映え」を心がけSNSを発信することに専心して、拝観料を集めその他のグッズ提供に徹する。観光の要素も少しはあって良いとは思うのだが、それがほとんど本業のようになってしまっている場合は、もはや寺としての意味がないように思う。

決定的に悲惨なことは、いくつかの極端な観光寺が、教義の普及や救いを人々に与え信徒を増やすこと(つまりお寺本来の社会貢献)に関心をほとんど失っていることである。なぜならそれは手間がかかるが、収入は少ないからね。本来のお寺の役割を果たすよりも、墓を整備するよりも、境内に紫陽花や桜でもいっぱい植えて世話した方が経済性に優るのだ。年間何万人かの観光客を集めた方が儲かるから。しかしそれってもはや本質的にお寺ではない。

観光寺の真新しい〇〇地蔵を見て「本当に癒されました💛 境内にある〇〇地蔵を全部みつけたので、恋愛成就かもかも」などとインターネット上のあちこちに書いてあって、それはその人の感じ方だから自由だけれど、その「癒し」とはどこから来るものなのだろうか? その〇〇地蔵が、仮に鎌倉の古刹ではなく、都内原宿の竹下通りにあっても効果は同じではないかと私は不思議に思うのだ。

さて、妻が実家から戻る予定なので、豚ひき肉を調味料とともに炒め始めましょう。


並行して麺を茹でる。

辛くて甘いひき肉の出来上がり。


それ以外はすでに準備してあるので、あとは盛り付けるだけ。

完成です。

冷やし豆乳担々麺(ただしうどん)。


豆板醤、辣油、花椒で舌が辛さにまみれる。



これが晩御飯(笑)。
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神奈川スリバチ学会監修の横浜・川崎・鎌倉スリバチの達人(昭文社)を読む

2024-06-17 00:12:35 | 本/音楽/映画
wakabyさんという方が紹介されていた「横浜・川崎・鎌倉凹凸地図」という本があって、その従姉妹のような「同スリバチの達人」って本を買ってみた。


神奈川県は県庁所在地の横浜市からして高低差に富んでいるが、そんな神奈川県を高低差に着目していろいろと解説してくれるらしい。

高低差があるところは、川が谷を作り、その谷の上部はスリバチ状の地形ができる。スリバチの達人のスリバチはそれを指している。

こういう本はおもしろい。

その場所が過去どうであって、今どうであるか。その歴史的な変化の原因は地形が理由であることも多い。したがって高低差に富むところは、観察対象として面白い。

なにせあのタモリさんが推薦しているくらいだ。起伏に飛んだ場所が大好きなタモリさんがね。


歩いて楽しい神奈川県。

本日のランチはいつもの得意なやつ。熱々つけ汁につめたいうどん。


ごま油で炒める。


太目のさぬきうどん。


ドガティ君も食べたいらしい。


「おとーさん、うどんちょうだいよ」

さて、調理しながら読む。

鎌倉中心部のことが書いてあるよ。


しかしその中で目立つのが横須賀水道みち。


旧海軍により横須賀軍港へと引かれた送水管が埋設されている道だ。水系はふたつある。以前もご紹介したね。

1.大仏の横を抜けて来る半原系統
2.鶴岡八幡宮の横を抜けて来る有馬系統だ。

こちら(↓)は後者で、地下埋設ではなく、巨福呂坂(新道)の脇にあるずい道だ。ここから一気に標高が下がるところである。



神奈川県北部・中部を水源とするが異なる二つの水系の送水管は、それぞれが藤沢市を経由して鎌倉市へと達して、鎌倉市中心部に向かって切通の近くを抜け標高を下げて行き、海岸に近いこの水道路交差点の地中で、交わるのである。



水道路交差点は鎌倉駅発小坪経由逗子駅行きバス路線のバス停にもなっている。

何気なくあるバス停だが、軍事的に重要な意味を持つ2つの水道系統が交わる場所なのだった。

送水管は、ここから鎌倉と逗子の境界である名越を抜けて逗子へと入り、やがて横須賀へと抜けて行く。


その送水管を埋める道をつけたことは、相当な負担を当時の鎌倉市民に強いた。

左は昔からあるほそい道。右は送水管を敷設した道。その間に細長~~~い土地が出来た。


あちこちに波のマークと「海」(海軍)の字。



面白いのは明治時代の鎌倉。


鎌倉も鎌倉時代はともかく、その後のさびれ方は相当なものだったらしい。

鎌倉が他の街に比べて賑わっていたと言えるのは、実は歴史的にはごく短いのである。そのごく短い期間の歴史があれこれとドラマや物語になり、それを知識として得ることを多くの人が楽しんでいる。

明治36年の測量図(これは国土地理院のもの)ですら、これらしい(↓)。今と比べたら「何もない」と言うに等しいね。八幡宮の前と鎌倉駅前に少し街らしい状態が見える。しかしその周囲は本当にただの広っぱ。そしてそれよりもむしり長谷や坂ノ下あたりが賑わっているようにこの地図からは見受けられる。



そして御用邸はしっかりあるね。鎌倉宮や護良親王陵もしっかり記載があって、明治であることを認識する(笑)。

時代が変わったのである。でもまだ明治時代になってもすごーーくさびれていたのだ。どうして今はこんなに賑わうんでしょ?(笑)

由比ヶ浜の西の端の方に注ぐ稲瀬川と美奈能瀬川は混同されやすく、実際歴史的にもかなり複雑。


ドガティ君が運動する場所でもある。


その稲瀬川で遊びまくるドガティ君。



地形的に面白いのは逆川だが、以前ちょっとご紹介したことがあるね。


豚肉となす。あぁ~おいしそう。


いつ何度作ってもおいしい。

簡単。お手軽な材料。

Dのマーク。ドガティ君の新しいクッション・カバー。


うどんできましたよー。


ドガティ君はここでねんね。


おやつはかりんとうで、ピーナッツを砕いたものがかかっている。


すごくおいしいわ。

またスリバチの達人の話の続き。

こちらは逗子の古道と言われているもの。


面白そうだね。

以前おそらく通ったことがあるはず。

また行ってみようかな。

限界のタワーマンションなんて本も読んだ。


著者の榊淳司さんによれば、世紀の変わり目あたりからどんどん建てられて来た超高層マンション(=タワマン)は将来の大規模修繕のコストが払えなくなり、二度目、三度目の大規模修繕で管理が立ち行かなくなる可能性が高いらしい。

1990年代の終わりから2005年あたりまでに建ったタワマンは最初の大規模修繕を終えたところが多いが、管理組合は次回以降の大規模修繕費用の積み立て不足をすでに憂い、だからと言って月々の積み立て金額を簡単には引き上げられず、しかも工賃や材料費は高騰しているので、計算上の積み立て不足はどんどん深刻化する。

積み立て不足が出た場合、高齢化して行く居住者の間で、お金を拠出することについての合意形成は困難になる。15年~30年後に年金生活者となった住民にいきなり「お金が足りないので各戸500万円用意してください」と呼び掛けても無理だろうからね。
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鎌倉五山や他の臨済宗のお寺と広田弘毅

2024-03-08 16:00:12 | 本/音楽/映画
臨済宗のお寺って、鎌倉市内にはいっぱいある。



建長寺を第一位とする鎌倉五山も全部臨済宗なのだけれど、五山以外にもたくさん臨済宗のお寺があるからね。



海蔵寺や瑞泉寺や報国寺なんてのもそうだよ。

五山トップ、第一位は建長寺ね。


鎌倉幕府執権の北条時頼が、当時常楽寺(北鎌倉と大船の中間あたりにあるお寺)にいた蘭渓道隆(宋から日本に来た臨済宗の高僧)を開山として迎えて、北条時頼が開基となり1253年に建てたお寺が建長寺だ。

日本から宋へ来た留学僧たちから、日本で臨済宗がなかなか定着拡大しないことを聞いた蘭渓道隆は、その状態を何とか改善しようとして日本にやって来た。

その彼の宗教的野心と、何か新たなもので人心を捉えたかった北条時頼の政治的野心がコラボして、見事に出来上がったのが建長寺。日本で最初の専門的な禅の道場になる。だから建築物全体の並び方からして直線的で極めて大陸的禅宗様式を踏襲し、今もそれは変わらない。

第二位が円覚寺。



第三位が寿福寺。


第四位が浄智寺。


第五位が浄妙寺。でもこのあたりは、住所表示は鎌倉市浄明寺ね。


海岸や岬を表す名前としての書き方は昔からそして今も七里ヶ浜、由比ヶ浜、稲村ヶ崎だけれど、それを利用した現在の住所区分では、七里ガ浜、由比ガ浜、稲村ガ埼と書くね。

なぜそうしたのだろうね? ださいよねぇ(笑)

蘭渓道隆を開山とする建長寺は日本で最初の禅の道場となった。そして往時は修行僧が1,000人くらいはいたらしい。

しかし話を混ぜ返すようだが、臨済宗を日本に最初に持ち込んだのは蘭渓道隆ってわけじゃない。

臨済宗も古くから細々と日本に伝わっていたと思われるが、最初にそれを広く伝えたのは栄西(ようさい、えいさい)である。



栄西は宋で学んだ日本の僧だ。

とても立派な人だったらしい。「寺の建物など流されてもかまわない」と言っているね(↓)。



既存の権威など興味を持たない、ただ禅の修行があれば良いという気持ちだったのでしょう。

栄西によるこうした臨済宗(あるいは禅宗)の普及の努力は、比叡山などの仏教的な巨大既得権益からすれば余計な新興勢力であり、その筋からは相当横やりが入った。

それでも栄西はまずは最初に、福岡県に臨済宗の寺として聖福寺を建てた。頼朝から頂いた土地に1195年に建てたらしい。

聖福寺といえば、我が家から至近距離(鎌倉市稲村ガ崎5丁目)にも、聖福寺跡がある(↓)。



我が家の近くの聖福寺はのちに北条時頼が建てたもので、それと福岡県に栄西が建てた最初の禅寺である聖福寺は何か関係があるのだろう・・・なんて私は以前思っていたが、この二つの同名のお寺はお互いまったく無関係。

我が家の近所の聖福寺の聖と福の字は、北条時頼の二人の息子のそれぞれの名前からとったもので、それら息子が無事に成長することを時頼が願ってつけた名前だ。権力者のなんとも個人的な動機が名前になっている寺なのである。

それに対して、福岡県の聖福寺は、仏教界の既存勢力にたてつくくらいの死に物狂いの気持ちで、栄西が建てた臨済宗最初の禅寺。鎌倉幕府のバックアップはあったものの全面的なものではなく、その時点で栄西は比叡山を恐れる必要があった。

その後栄西は東へ進み、臨済宗の寺として京都に建仁寺そして鎌倉に寿福寺(↓)を建てる。政子のバックアップもあった。


しかしこれも比叡山に遠慮しながらのことだったらしい。堂々と臨済宗が活動できるのは北条時頼の全面的バックアップを得て、中国僧の蘭渓道隆を開山とする建長寺が1253年に開かれてからだ。

ということで、建長寺に先立ち栄西が建てた鎌倉五山第三位の寿福寺が鎌倉五山の中では一番古いのだ・・・と思ったらそれも正しくない。

鎌倉五山で一番古いのは、意外にも第五位の浄妙寺である。当初は臨済宗の寺ではなかったのだけれどね。

鎌倉幕府の全面的バックアップを得た建長寺の開山、蘭渓道隆のポジションは極めて安定的だったのかというと、これまたまったくそうではない。

北条時頼が建長寺開山に据えた蘭渓道隆は中国僧だが、彼はたまたまその時に日本(建長寺から近い常楽寺)にいたに過ぎない。時頼が蘭渓道隆をわざわざ中国から招いたわけではないのだ。

やがて建長寺が成功し禅寺として隆盛を極めることが確実になった時、時頼は宋から高僧、兀庵普寧 を建長寺に招いて管長に据えている。蘭渓道隆に続き、その兀庵普寧 が建長寺二世だ。そのあたりの細かい事情は、この冊子(↓)に数名の専門家が書いておられる。



蘭渓道隆としては建長寺をいったんは去る。またあとでまた建長寺に戻るらしいが。

蘭渓道隆も苦労しているんだね。権力者に翻弄される。しかし蘭渓道隆も兀庵普寧も穏やかな中国僧だったらしく、それほどのトラブルにもなっていない。またそのころには開山蘭渓道隆のもとで修業した僧の数も相当な数になっており、蘭渓道隆を支持する一大勢力になっていたようだ。

話が変わるが、私は最近城山三郎著の歴史小説「落日燃ゆ」を読んだ。二度目、約40年ぶりの読書だな。 

感動的なもんだ。福岡県の石屋の息子として生まれた広田(旧字は廣田)弘毅の物語である。

その後外交官になり、外務大臣や首相を務め、第二次大戦へ日本が巻き込まれることを阻止しようと苦闘したものの結局かなわず、文官として唯一A級戦犯となり絞首刑。


弘毅は改名後の名前だ。親がつけた名前は丈太郎。

彼は幼いころから菩提寺である禅寺で座禅を学んでいた。

のちには改名が許されるよう、その菩提寺の禅僧に相談し、僧籍に入れてもらい丈太郎から弘毅へと改名した(それ以外に改名する手段がなかった)。

その菩提寺が、先にご紹介した福岡県の聖福寺である。

栄西が日本に初めて作った禅寺だ。鎌倉五山と同じく臨済宗の寺である。弘毅や弘毅の妻や両親の墓も、そこにある。


【聖福寺(福岡県)のホームページより】

くどいうようだが(笑)、この聖福寺は、北条時頼が建てた我が家からすぐ近くにある聖福寺(↓)とは何の関係もない。



墓はこの福岡県の聖福寺にあるものの、広田弘毅の遺灰は遺族の手に移っていない。なぜなら当初A級戦犯はそれが許されなかったからだ。

弘毅が生前巣鴨プリズンに収監されている間に、その頭髪や爪が家族に渡されていたので、それが福岡の墓に収められている。

弘毅は鵠沼の松林の中に別荘を持っていたらしい。一時期はそこが本宅になる。弘毅の妻である静子は弘毅の収監中にそこで服毒自殺している。

1955年5月7日の産経新聞の記事だ。



資料/フロム・ザ・モルグ
から、クレジットを記入すれば頂けるということなので、頂いた。

政府は戦後10年経った時点で、他の戦犯の遺灰と混じってしまっているがそれを「弘毅の遺灰」として遺族に渡そうとしたらしいが、広田弘毅の遺族はそれを拒否している。


怒ってすらいる。私は遺族がそれを拒否することもわかるような気がする。

「他人様の骨をいただけません」という表向きの理由とは別に、政府が遺族に引き渡そうとした遺灰のほとんどは、広田弘毅が何とか止めようとして止められなかった第二次世界大戦に、日本を引きずり込んだ人たちのものであるからだ。「一緒にされるのは困る」というのが遺族の本音なのだろう。



広田弘毅の長男である広雄さんは、日本の貿易振興のために設立された外国為替専門銀行である横浜正金銀行に第二次世界大戦前から勤め、戦後それが解体され東京銀行に改組されてからもそこへ勤めていたらしい(↓の画像の左端)



なんと、私の大先輩にあたるわけだわ(私はその東京銀行に1983年に入行したから)。

こちらは横浜馬車道に今も残る旧横浜正金銀行本店である(今は神奈川県立歴史博物館になっている)。


「他人の遺骨なんて要らない」と怒る長男の弘雄さん。



そこからさらに何十年かの時が過ぎ、近年になって米国のある公文書が発見された。これまでもそう伝えられて来ていたが、広田弘毅を含む7人のA級戦犯の遺灰は米軍によって太平洋に散骨されたことが確認されたのだ。

それとは別に当時こっそり日本人によって一部持ち出されたらしい7人の遺灰が伊豆と愛知県に眠っているらしいが。後者の話は米国の公文書にはもちろん掲載されていない。

弘雄さんの息子であり、弘毅の孫にあたる広太郎さんはかつて三菱商事に勤務されていたらしい。昨年お亡くなりになられた。その少し前に動画が撮影されている。

A級戦犯 遺骨の行方に遺族は【news23】

これが広田家遺族の気持ちということなのだろう。

もっと詳しい動画はこちらだ。

 太平洋に撒かれたA級戦犯の遺骨 【報道特集】  

私も最近鎌倉市内で偶然広田弘毅に関するある事実を発見したが、その内容はここには書けない。

あちこちに迷惑がかかるだろうからね。

それに気づいた時はかなり驚いた。



調べているといろいろとあるものだと思うわー。

歴史は面白いねぇ。
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妻の健康診断前のランチ当番 / Lulalao Coffee(ラオス) / 山本節子著、西武王国鎌倉

2022-10-10 13:55:23 | 本/音楽/映画
静かな1日。

ドガティ君はトリミング・テーブルの上でトリミング作業の真っ最中。


トリミングナイフを使って妻が作業中。


首にひもがついている。


この態勢でドガティ君はフードをもらうが、それがうれしいものだから、この態勢も我慢していられて、トリミング作業が続く。

トマト缶、あるいは紙パックのトマトを常備。便利だよねぇ、トマト缶。しかも安い。トマトを買うより安い。


本日はこのトマト缶を使う。

妻は間もなく健康診断だ。

だから今週のランチはあっさりしたものにしてくれと言う。

健康診断の前に酢を飲むという、ほとんどおまじないみたいなことを、私はよくするのだが、妻も今回はそれを真似ている。健康診断一週間前から、これ(↓)を希釈して妻は飲んでいる。


ビールなんて止めましょう。

私も爽健美茶を飲む。


体の中をサラサラと流れて行きそうな爽健美茶。

サラダを作る。


ベーコン、ニンニク、ナス。


これでパスタだよ。

軽くね。軽くしないといけない。

ベーコン切って、ナスを切って、ニンニクを切って。


ちょっと多かったかな。。。。

ニンニクと唐辛子とオリーブオイルを加熱して、ベーコンも加えて。


油が飛び始めると、やって来るドガティ君。


ナスも追加。


あ~、やはり多かったな。


バターやブイヨンを加える。


同時並行的に麺を茹でる。

ほら、もう出来た。


「もう食べるのですか?」とドガティ君が期待して待っているが、君は関係ないよ。


キッチンが熱を持つね。爽健美茶がおいしい。


ノザキのコンビーフをご存じでしょうか。大昔は野崎産業って会社が取り扱っていた商品だ。

今では「ノザキ」というブランド名は残っているけど、ノザキのコンビーフは川商フーズが取り扱う1商品に過ぎない。

巨大製鉄会社のJFEは、かなり前に日本鋼管と川崎製鉄がくっついて出来た会社だ。その川崎製鉄の子会社に川鉄商事(現JFE商事)ってのがあったが、その川鉄商事の食品部門に川商フーズって会社(こちらは現存する)があって、それが今もノザキ・ブランドを扱っている。

しかしこのノザキのコンビーフ缶はいつものノザキのコンビーフの缶ではなくて、川商フーズがウルグアイから輸入したかなり大きな缶で、それをノザキのコンビーフという名前で販売している商品。日本のコンビーフの缶ってもっと思いっきり小さいもんね。


これを早く食べなければならない。消費期限が迫っている。

というやたら長ったらしい話なんだが、このコンビーフ缶は今回の投稿の本筋とは特に関係はない(笑)。

ドガティ君はこの缶詰に関心がある。


さて、出来ました。

軽いパスタを目指したが、かなり重いパスタになってしまった。


サラダもつけましょう。


これはかなりの重量級パスタですよ。

角切りベーコンやナスがドサドサと入っている。

バターもしっかり入っているしね。


妻は健康診断前なのに。

でも酢を飲んでるから大丈夫!(←意味不明)


ちょっと前に原村(長野県諏訪郡)にお住まいの方から、ラオス製のコーヒーを頂いた。あちらの美人女子学生が焙煎した豆だそうで、それだけで私はすでにおいしいコーヒーであろうと勝手に確信して、秘蔵していた豆だ。


挽いてみましょう。


おぉ~、いい香り。

たまにはコーヒーもいいもんだね。


どうもありがとうございます。

本棚から古い本を取り出して来て、読んだ。

西武王国鎌倉(山本節子さん著)。


ここに書かれたこと全部が本当かどうかを私は調べてもいないけれど、西武グループが鎌倉各地を今ならちょっと認められないようなやり方で開発したのは確かで、それがいろいろと書いてある。


この本で、一番よく出て来るのがまさに七里ガ浜だ。


1997年が初版で、これは初版第一刷である。

鎌倉の昭和~平成史に関心がある方はどうぞお買い求めください。

どうも絶版のようだが、中古なら買える。
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鎌倉七里ガ浜自宅厨房 / マッシさんに触発されるシリーズの2回目でわさびスパゲティ変種

2022-06-23 04:00:34 | 本/音楽/映画
前回に続き、わさびパスタについての投稿だ。

マッシミリアーノ・スガイ(一般には「マッシさん」と呼ぶといいらしい)さん著の「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」という本を購入した。


京都の高級な料亭や銀座のお高い鮨屋さんや超高級なKOBE BEEFの出る店なんて話は、この本には出て来ない。そこがいい。

この本にはサイゼリヤやコンビニがやたら出て来るのだ。そしてそこで売られているものが、なぜおいしいか、どうやって食べるのがおいしいか、なんてことが延々とマッシさんにより語られる、彼の日本愛に溢れた本だよ。


彼のサイゼリヤ愛は半端ない。

私も近いうち、行ってみよう。実は一度しか行ったことがないんだな。

SNSでの発信がすごいマッシさんだが、この本にもサイゼリヤのことが出て来る。


わさびとの出会いについても書いてある。


私もわさびを使おう。


マッシさんのように、わさびとオリーブオイルだけでスパゲティを楽しむのは私には無理で、いくつか食材と調味料を加える。

前回の調理で、わさびを加えた場合のスパゲティの香りがどんなものであるかはわかった。今回はその別バージョンだ。

まずスモークサーモンとアボカド。


ややお高めのサラダやサンドイッチに出て来る組み合わせだね。「わさびなら、それにしては?」という妻のアドバイスで選ばれた食材である。

そこにレタス。


これはサラダ用だ。西友七里ヶ浜店では地元の野菜としてこれをよく売っている。ただし店の外の棚に置いてある。これが安くてたくさん入っていて、いいよ。

サラダを作成済み。


ネギ。これはスパゲティ用だ。


ドガティ君。どうしたんですかね?


何ももらえませんよ。

鍋に塩。


アボカドを切る。2個使った。1人1個の勘定だ。


私は西友七里ヶ浜店でちょうど食べごろなアボカドを選ぶのが上手だ。表面を見ているとわかる(ちょっと自慢)。

アボカドを細かく切る。


スモークサーモンも切る。


パスタを茹でる。


味付けはこれね。


茹でて和えたら終わりだ。

オリーブオイルを入れた中華鍋でアボカドを多少崩すように加熱しておいて、そこに茹でたスパゲティを入れ、わさびとヤマサの昆布つゆを入れ、和える。

スモークサーモンとネギを散らす。

速いね。もうできちゃった。


わさびを加えること。さらにアボカドを加えて和えること。

その二点から、まるでジェノベーゼみたいに麺が緑っぽくなる。そして表面がちょっと崩れたアボカドに覆われる。


冷えたロゼも飲んじゃう。コンチャイトロの最廉価盤だ。


アボカドとスモークサーモンは定番の組合せである。

アボカドとわさびとヤマサの昆布つゆは、アボカドの和風の食べ方としてこれもまた定番の組合せである。

そこにパスタが加わった。おもしろいねぇ。


サラダも食べたよ。


さて、マッシさんの本をゆっくり読もう。
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SURF & SNOW / デカいバタールを食べるにはアヒージョ@鎌倉七里ガ浜自宅厨房

2022-03-22 12:00:10 | 本/音楽/映画
名盤SURF & SNOW♪



ユーミンです。これまでに何度も聴いたよぉ~、というおじさん、おばさんも多いことでしょう。

アルバム・タイトルがオール・シーズン的だ。通年で売りましょう。ユーミンならいくらでも売れる。


このアルバムの中の曲ではないけれど、80年代の曲でノーサイドをどうぞ♪


SURF & SNOWは1980年にリリースされたアルバム。

私はまだ学生だったのね。

この中の曲はその後公開される映画、私をスキーに連れてってでも使われる。


懐かしい曲もあるし、私が知らない曲もある。

ドガティ君はよく寝ている。朝の散歩が終わって、朝ごはんを食べたら、あとは夕方まで寝るだけだ。

でもこの日は七里ガ浜ペットクリニックへ朝から行って来た。


ちょっとお腹がよろしくないのだ。そんな深刻な症状ではないが、なにかあるとすぐ連れて行くことにしている。

診察してもらい薬ももらった。

へんな顔(↓)。


一般的な話だが、ひとつの家に同居する家族の数が減っているから、最近はスーパーでも野菜を小さなポーションで売るようになっている。

白菜なんて4分の1で売るのが主流だ。たまねぎやジャガイモも1個から買える。

でもバゲットやバタールなんてパンは、たまに小型のもあるが、依然として大きいのが多いね。


これが困る。

パンも生鮮食料品。早く食べた方が良いに決まっている。

しかし夫婦2人の家ではちょっと厳しい。

大きなパンをせっせと食べるために、アヒージョを食べようということなった。

パン消費ありきの発想だが、アヒージョがあれば、とにかくパンをおいしく食べられる。

唐辛子、クレイジーソルト、スペイン産ニンニク。


アヒージョのお皿。耐熱性がある。


ニンニクを刻む。


スペイン産紫ニンニクは、安くておいしいよ。



よく寝るねぇ。この子は普段はとってもおとなしい。


ボール遊びしている時はすごいけど。

それに砂浜でのホリホリ遊び。

それ以外はとってもおとなしいドガティ君。

タコ。最近高いタコ。


海産物価格は高騰中。

ホタテ。これは美味いよね。


あさりのむき身がたくさんあるよ。


ノン・アルコールでね。時々休肝日。



ひとつめの皿はタコ&アサリ。


二つ目の皿はホタテ&アサリ。


オリーブオイルを入れ、唐辛子を割り入れて、クレイジーソルトをかけて、加熱。


ファイヤー!


大きくファイヤー


パンも切って、軽く焼きましょう。


一皿目が完成。オイルが煮えたぎる。あちち、あちち。


それをパンと一緒に食べ切ったら、今度は二皿目。

オイスターソースもちょっと垂らす。これはもうめちゃうまいよ。


食卓へ運ぶと、すぐに妻に取られる。


撮影ばかりしていないで、私も急いで食べないといけない。


これで食事は終了。簡単だ。

アヒージョはおいしい。でもそれだけじゃなくって、オリーブオイルがたくさん使われているからか、わずかしか食べていないのに、満腹感がすぐやって来る。

問題は油が飛ぶことだ。ファイヤー!するからねー。


早めにお掃除しましょうね。

まだ寝ている、この子。



アルバムSURF & SNOWの9曲目、恋人と来ないでという曲で、ユーミンとデュエットしているのはファンファンこと岡田真澄さん(黄色で囲ったところ)。


1980年のリリースか。。。

42年前ねぇ。早いねぇ。
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勝手にしていい休日(3) 聖子ちゃんのアルバムSEIKO MATSUDA 2020とモツ煮あっさり和風

2021-12-27 18:00:45 | 本/音楽/映画
引き続き妻はいないし、私は勝手に振る舞っていい休日だ。

このアルバムをご存じでしょうか?


SEIKO MATSUDA 2020、いい録音が多数。

その中でも、いちご畑でFUN x 4♪ これが秀逸だ。

風立ちぬなどと同様に大瀧詠一が作曲して松田聖子に提供した曲のひとつがいちご畑でつかまえてである。ちょっと難解なメロディの曲で、それに大瀧詠一自身の名曲FUN × 4が同じペースで重なる、当時を知る人には涙ものの音源がいちご畑でFUN × 4である。こちらをクリックしてどうぞ(↓)。

 

Beach Boysの名曲からひとつのフレーズだけを借りたFUN × 4も魅力的だね。

もっと聴きたい人は聖子ちゃんの記念アルバムをどうぞ。


題名を見ただけで、楽しくなるね。

買いませんか、このアルバム??


オトコだけの生活を楽しんでいるのか、いないのか、ドガティ君はそこそこ上機嫌。


妻はいないので、勝手にモツ鍋を作って食べる。

まずは純和風モツ鍋だ。あっさりが特徴である。

キャベツ、ニラ、モツ。


ドガティ君は暖気にへばりつく。


キャベツをちぎりましょう。


ニラを切りましょう。


簡単、簡単。

美しいモツ。ボイル済みだ。


ごま油でササッと炒める。


キャベツもそこへ。


ドガティ君が寄って来る。


いつものことだ。

そんなに炒めなくていい。香りが出たら終了。


味付けは味噌、醤油だけ。


和風なモツ煮だよ。

こうやって中華鍋で煮る。水分がどんどん飛んで行く。


待ってる間に酒を飲む。


味見して、調整しましょ。

くつくつくつ。


食べてみる。


「あっさりですなあ。これでこそ、和風モツ煮ですわ」と土井善晴先生風に自らをほめたたえる。



「この味が出せるようにならはったら、煮込みなんてどないにでも出来るんです。まずは自分で作ってみはったらよろしやん」と先生風に言ってみる。

「ボクかて欲しいやん」とドガティ君が睨む。


あかんのよ。

犬はこんなん食べたら。

皿を出しましょう。


ニラを入れて軽く煮る。


それで終了。


さあさあ食べましょう。

ドガティ君は暖気にもたれて気持ちよさそうだ。


はい、これで食べましょうね。


八海山を飲みながら、食べる和風あっさりのモツ煮。


聖子ちゃん聴きながら、モツ煮。


ええねぇ。

植木等師匠が絶妙なフラフラ具合で歌うFUN × 4はこちら。


師匠が歌う時の顔つきが想像できる。芸術的だ。楽しいから聴いてみてね。

音程のフラフラ具合はフランク・シナトラの3倍増しくらいだね。そこがいいわ♪

【つづく】

 
 
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Tony Bennett, Lady Gaga - I've Got You Under My Skin を聴きましょう @鎌倉七里ガ浜

2021-11-10 17:40:22 | 本/音楽/映画
Love For Saleというアルバムが発売された。



つい先日95歳となったトニー・ベネットとレディ・ガガによるアルバムだ。

私が洋楽を聴き始めたのは中学生の時で、その時トニー・ベネットはすでに40代後半。もう大ベテランだった。それから半世紀近く経って私が還暦過ぎているんだから、トニー・ベネットは95歳でも計算は合う。

このアルバムからI've Got You Under My Skin♪


デラックス版にのみ収録されている曲だ。通常版にはなし。私のは通常版 (ToT)

私はトニー・ベネットの歌を半世紀ほども聴き続けて来たのね。

みなさん、彼のFacebookって見ますか? 見ませんよねぇ~(笑)。私はよく見ているんです(爆)。

彼はセントラル・パークを見下ろす高層アパートに住んでいて、彼が絵を描いたり、パスタを食べたりする様子が、Facebookで頻繁に更新されている。彼の絵ってそれはそれは見事なものだ。

おそらくこのアルバムがトニー・ベネットの最後の録音になるだろうと言われている。彼がアルツハイマーを患っていることは5年ほど前から判っていたらしい。昨年その事実が公表された。このアルバム自体は一昨年から昨年にかけて録音されたものだ。


私はトニー・ベネットのアルバムを何枚持っているのだろう。かなりあると思うよ。

80歳になった頃から彼はデュエット・アルバムをずいぶん出して来た。レディ・ガガとの共演も以前からあった。



彼は「レジェンド」と呼ばれる部類の歌手だから、様々な有名歌手が続々と彼とデュエットをしに馳せ参じて来た。

私はこれからも何度も彼のアルバムを聴くんだろうね。お元気でいてほしい。

 
 
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