本日も音楽付きだ。
古典的映画音楽のGone With The Wind (風と共に去りぬ)♪
前世紀前半勢作のこの映画。その音楽を聴いてみましょう。
オズの魔法使いや駅馬車と同じ年代の映画だ。
ドライになったレーズン他。
カレーパウダーを効かせた炒めごはん、つまりはカレー炒飯というか、ドライカレーというのか、とにかくそういうものにこれを入れたら美味しいよ。
サラダを用意している。
ドレッシングを用意している。
ヨーグルト、酢、ケチャップ、マヨネーズ、クレイジーソルト。
これがドレッシング。
話は急に変わる。久々の水準のドル高(円安)だ。それもかなりだ。FXをやってみたくなるところだね。
でも為替、金利、株式、商品、どれも短期のディーリングでずっと儲け続けるって難しいことはよくわかっているから、私は止めておこう。
2020年の暮れ、今から1年数か月前にはエコノミストやストラテジストの多くが「2021年はドル安(円高)に転じるでしょう」と予測していたが、ウソばっかり(笑)。
実際はご覧のとおり、2021年はドル高(円安)一方向で、エコノミスト達ははずれ。
それは2022年に入っても変わらず、いやそれ以上にその勢いが加速している。数日前には1ドル122円台に突入した。
【Source:Investing.com】
久々の水準だ。その勢いが止まらない。
こうなるとドル高が永遠に進むように思えて来る。だって米国の景気はどんどん良くなっておりそのインフレが40年ぶりの勢いになっている。
加えてロシアによるウクライナ侵攻を理由に資源大国であり農産物の大輸出国であるロシアを制裁したら資源価格や食料価格はさらに上がり、インフレはさらに進みそうであるからして、米国の中央銀行は金融政策を引き締めるという。
したがってドル金利はどんどん上昇し、ドルと円の金利差からして誰もが高金利のドルを持った方が有利だと思い、ドルは買われてドル高が永遠に続くのだろう・・・
【Source:Bloomberg】
誰の目にも、そう見えちゃう。
著名エコノミストも1ドルが150円にもなると予想する(↑)。
でもそんなことは「絶対ない」と言って良いくらい、確率的にありそうにないことだ。今の1ドル122円台ですら、どこまで続くか怪しい。あって何カ月か? 米ドル金利は過去30年間ほぼ常に日本円金利より高かったにもかかわらず、1ドルが120円以上の水準にあった時期って、いつも短いものだった。
1980年以降の超長期のグラフをご覧ください(↓)。1985年のプラザ合意以降ドル相場が崩れてからは、1ドルが150円以上の価値を持ったのは一時期だけ。それも大昔だ。それ以降は120円を下回る時期の方が圧倒的に長い。
上にあった為替相場のグラフは、下の為替相場のグラフの右端の、小さな四角で囲った部分を拡大したに過ぎないものだ。短期的ディーリングでもするなら別だけど、こういう時は、モノを巨視的に見ましょう。
【Source:BOJ】
プラザ合意とは、マンハッタンのプラザホテルで、日米英独仏の5か国蔵相により行われた通貨会議の合意事項を指す。詳細はともかく、その後急激なドル安(円高)が出現する。上のグラフで80年代半ばに見られる大きな下り坂がそれだ。
プラザホテルはプラザ合意の時点で、あのトランプ氏の持ち物ではなかった。トランプ氏はその後プラザホテルを買うが、90年代に入って売却している。
トランプ氏の著書The Art of The Dealの和訳本(↓)が日本のバブル経済末期に登場した。その後30年近く経って米国大統領になってからもトランプ氏は他国との政治的交渉を「ディール」と称したが、それはこの1980年代からの彼の習慣、癖だ。
その頃に私が勤めていた会社のある役員が、大きな形式的会議で私を含む目下の人たちに向かって言った言葉をよく思い出す。「みなさん、毎日本をどれくらい読んでますか? 私は1か月に5~10冊は読みます。1か月に本を1冊しか読まない人と5冊以上読む人とでは、長い人生の間にすごい知識の差が出ます。私は先日アメリカのトランプさんが書いた本を読みました。いいことがたくさん書いてありました・・・」
ホンマか? それを聞いてまだ30歳手前だった私は「くだらねぇ~」と思ったと同時に「もっと良い本を読めよ」と思った。
The Art of The Dealって題名からして下品だ。この人はその後30年近く経って世界を驚愕させたあの大統領であり、これはその人の著書だ。日本にとって彼とバイデン氏のどちらが良いかはまた別の問題かもしれないし、私も偉そうに言う資格もないけど、せめて最低限の品格は持つようにしましょうよねぇ。
若いひとたちもね、歳とってから大きな会議で偉そうに発言するようになったら、よぉ~く考えて発言しましょうね。上記の役員さんはウイークデーはつまらない残業を延々として、週末はゴルフの接待漬けだった。その上毎月本当に5~10冊も分厚い本を読んでいたのかしら? そうだとしたら体を壊す。壊さなくても睡眠時間不足でその後しばらくしてひどいアルツハイマーになってしまったかもしれない。ぶっちゃけ、大事なのは自分の「カネと健康」であって、会社の運命なんてどうでもいいのにねぇ。もっと自分を大事にしましょうよ。
では今後の株式市場の話へ移動。
昨年末の米国株式市場の代表的指数S&P500の水準は4,766.18(黄色の丸)。下のグラフのとおりだ。そして冒頭のドル円相場の話のとおり、エコノミストやストラテジストの話はいつもまったく当たらないのだけれど、そんな世界でとにかく半世紀にわたり活躍していて、毎年年末になると翌年の経済予測を披露するバイロン・ウィーンじいさんの予測によると、この指数は2022年にどこかで2021年末の水準から大きく下落するが、その下落幅はマイナス20%までは行かず、2022年の最後にはまた2021年末の水準くらいに戻るという。
【Source:Investing.com】
上のグラフのとおり、2021年末の水準からマイナス20%の下落というと、3,812.94(オレンジ色の破線)の水準になる。今年は1月に入るなり下落が始まったが、その下落はマイナス20%には遠く及ばなかった。ウクライナ侵攻が続く間に株式市場は回復し始めてしまったのだ。
バイロン・ウィーン翁の言う下落はこれですでに終わったのだろうか? あるいはこれからやって来るのだろうか? どう考えても、すでに終わったなんてことはないだろうねぇ。本当に怖いのはこれからだ!と私は思う。
現在、米国の長短金利差の縮小が顕著だ。諸説あるのは知っているが、面倒なので2年と10年の金利だけをグラフにした。米国国債の2年満期の利回り(青い棒)、10年満期の利回り(オレンジの棒)、そして両者の差(グレーの面)がそのグラフである。通常は10年金利の方が2年金利より高い。住宅ローン金利と一緒だ。長期固定金利は短期(変動)金利より高いのである。しかし稀にこの逆転が起こる。10年金利と2年金利の差がマイナスになったら要注意だ。いつになるかわらないが、多くの場合、その後数か月から2年ほど経って何かとんでもなくひどいことが起こる。
下のグラフで、その逆転が見られる。2019年8月下旬がそれだ(黄色い丸印)。そこで、2年金利が10年金利をしばらくわずかに上回った。
【Source:FRB、CNBC】
真の経済的原因はいろいろとあるだろうが、その後半年経って起こった大イベントはご記憶のとおりだ。黄色い丸から半年後、2020年の2月下旬から3月下旬にかけて、ものすごい勢いで株価が下落した。いわゆるコロナ暴落だ。中国から欧米へ、そして世界へ。不気味な感染症が広がって行った。呼応して、僅か1か月ちょっとで株式市場はその価値の3分の1以上を失った。
確かにその株価急落の最大の理由はコロナだろう。しかしその前から株価は異常に高かった。異常に高い株価が下落するきっかけは、いろいろだ。2020年はたまたま株価下落の理由がコロナであると特定出来たに過ぎない。相場ってそういうもので、理由はいつも後付けだ。大変動の本当の原因は複合的であり様々な要素が絡みあって、いつもよくわからないものだ。
そういうことが繰り返し、異なった形で起こっている。長短金利の逆転って、中央銀行が政策金利である短期金利の誘導目標を引き上げる時期に多く見られる現象だ。それは大抵景気が行き過ぎたように見える時であり、そうした金融政策は往々にして一旦景気を冷やすこととなり、株価はそれに先んじて下落する。
今再び、この2年と10年の米国国債利回りが逆転しそうな状態に近づいている。上のグラフのグレーの線の右端をご覧ください。今はその差がわずか0.2%弱だ。このまま行くと、おそらくまた数か月から2年で、大きなショックが来る可能性が高い。
ストロング・ゼロを飲みましょう。
細かい具材を炒めましょう。
「おとーさん、欲しいです」
「ダメです」と突き放す。
出来ました。
カレー粉をきかせた炒めごはん。
● タイ米
● ドライ・レーズン
● 冷凍ミックス・ベジタブル
● タマネギ
● ベーコン
● 醤油
● 胡椒
● カレー・パウダー
かなりスパイシーだ。
甘めのドレッシングを使ったサラダ。
さて、今後の金融市場はどうなるのでしょうねえ。
もっと下がったらS&P500指数のETFを買うのにねぇ。
下がらないんじゃ、仕方がない。