「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

鎌倉市大町(1) 安国論寺へ

2025-03-01 20:51:40 | あちこち見て歩く
鎌倉市大町を散歩することにした。

レンバイ前を通る。

正式名称は鎌倉市農協連即売所。


この看板は相当古い。

今では鎌倉市農協は存在しないからね。30年前には近隣の農協が統合され、鎌倉市の農協も今ではJAさがみの一部となっているから。

そんなことは横に置いておいて、レンバイという呼称が不思議だと予てから思っていた。鎌倉市農協「連」即「売」所という漢字9文字の長い名前のうち後半の6番目の「連」と8番目の「売」の二文字を選んでいる。つまり「連売」。普通なら「鎌連」とか「鎌農」じゃないかなぁ・・・(って、うるさいかしら(笑)?)

大町四ツ角交差点。


このあたりでは交通の要所。

そこを通過する。


県道鎌倉葉山線を逗子・葉山方面へ向かっている。

するとこの変な交差点に到達する。

見るからに変でしょ。左の細い道は大昔からのもので大町大路だ。右の太い道は県道鎌倉葉山線で、旧来からの大町大路を一部使って新たに付けられた新しい道である。


大町大路は鎌倉の中心部の西端にあたる長谷寺の前から、中心部を東西に横断するようにつけられた重要な道で、現在の下馬交差点を通る。この大町大路を東へ抜けると名越の切通経由で鎌倉の外、逗子方面へ抜けることが出来る。

この交差点を上空から見たらこうなっている。大町大路と逆川の角にあった土地は、あとから県道鎌倉葉山線が出来たことから、大町大路と県道鎌倉葉山線と逆川に挟まれる三角形の小さな土地になってしまった。


今はこんな状態だ(↓)。


今後はパン屋さんになるらしい。

左手はその逆川。稀に暴れることで有名だ。


逆川は下流になると海に近い砂丘の盛り上がりを避けて、南へまっすぐ流れることが出来ず、やや北向きながら西へ流れて滑川に合流し、それが太平洋に流れ込むことになる。


住宅地を東へ東へと移動する。


到着した。安国論寺だ。


日蓮聖人は千葉県からピーナッツをかじりながら(笑)、当時最高に栄えていた鎌倉にやって来た。

東から鎌倉に入るとなると、名越の切通経由で今の鎌倉市大町に入るか、朝夷名の切通経由で今の鎌倉市十二所に入るコースが一般的だ。

日蓮聖人は現在の鎌倉市大町に庵を結んだらしい。だから大町には日蓮宗のお寺が多い。

安国論寺の山門。


よくご存じない方はこちらをお読みくださいね(↓)。


山門をくぐりましょう。


とてもかわいらしいね。景観のアレンジメントが良いと思う。


手水舎。


日蓮聖人の生家の家紋である井桁に橘。


これ(↓)は御小庵。


日蓮聖人が立正安国論を書きあげたという御法屈と密接な関係にある建物。

この階段を上がりましょう。


日蓮聖人の従者だったという熊王。

その熊王が勧請したという熊王大善神が祀られる熊王殿。


その横の階段を上がる。かなり急ですよ。


富士見台ってところに行けるんだが、とにかく急傾斜である。


寒い時期で良かった。

夏なんてここへ上がる気がしない。汗だくになりそうだ。


なんと狭くて急な階段。


ふりかえるとこんな階段だ。


日蓮聖人はここへ上がって富士山や海を見ながら南無妙法蓮華経と繰り返し唱えたらしいけれど、こんなコンクリート階段もない時代、そしてトレッキングシューズもない時代、ここを毎日のように登るのは大変だったことでしょう。


富士山が見える。


大山も見えるね。


稲村ケ崎も見える。


ここから下がる。


でもまた上がる。



ここに新しい鐘楼がある。


平和の鐘というらしい。

ここからは下りだ。


そしてまた登る。


もう止めて。

でもまだ登る。


すると見えて来る。


南面屈だ。


日蓮聖人は激しかった。

他宗を批判したし、宗教政策を変えるように幕府に進言もした。

だから各方面から恨まれ、何度も殺されそうになった。

この松葉ヶ谷の庵も焼き討ちにあう。

その時攻めて来た人たちから逃れ、日蓮聖人が隠れたのがここらしい。


こちらは日蓮聖人。


これは猿。白い猿が現れ、日蓮聖人を招き、ここに隠れるようにアドバイスしたという伝承を表している。


それと同様な話はすぐ近くの逗子市側にある法性寺でも出て来る。

日蓮聖人は大人気で、あちこちに逸話が残る。

日蓮の弟子日朗の荼毘所(火葬場)らしい。


ここにも南無妙法蓮華経。


とにかくお釈迦様の教えを信じて。

安国論寺境内のお墓。



お墓もやたらと南無妙法蓮華経。



こちらが本堂だ。


良い眺めでしょう?


立正安国の文字が見える。井桁に橘も。


天水桶にも井桁に橘。


それでは安国論寺を出ましょう。

ここにも南無妙法蓮華経。


まだまだ歩く。

【つづく】
コメント (8)
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