諏訪ナンバーのトラック。
長野県茅野市のほりうち板金さん。
茅野市からわざわざ来てくださったのだ。
屋根工事なんだなあ。
ほりうち板金さんと私の過去履歴:
1. 原村(長野県)の山荘の屋根(1998~1999)
2. 茅野市(長野県)の私の両親の家の屋根(2002)
3. 鎌倉の自宅の屋根(2006)
4. 鎌倉の自宅の破風(2016)
5. 鎌倉の自宅の屋根の貼り替え(2021-2022)
私は私の山荘も、両親の家も、鎌倉の自宅もすべて八ヶ岳山麓の工務店ブレイスの丸山さんに建ててもらっていて、その後のメンテナンスもすべて丸山さんに依頼している。
屋根の板金工事については、丸山さん経由でほりうち板金さんにお願いしている。私の家も山荘も、その屋根については知り尽くしているのがほりうち板金さんだ。
24年にわたり、5回もご縁があるなんて珍しいね。何度も工事してくださっているわけで、私は感謝しないといけない。
こうなって来ると、他の板金屋さんにわざわざ屋根工事を依頼する意味は薄れる。
ハロー、ハロー、ようこそ。
ほりうち社長と旧友のように立ち話。
いろんな屋根材が揃った。
家は25~30年でぶっ潰して建て替えるものではなく、メンテナンスして延々と使うものだ。
メンテナンス出来る人が必要で、きっちりメンテナンス出来る人とずっと付き合う必要がある。
ガルバリウム鋼板だよ。
作業中。
加工をトラックの上でやってしまう。
かなり緻密な作業だ。
諏訪ナンバーのクルマは私は見慣れているが、鎌倉ではまず見ないよなあ。
やがて我が家の屋根材もすっかり貼り替わる。
まあ、これで今後少なくとも20年は大丈夫。
アスファルトシングルよりは、ガルバリウム鋼板がいいかな。
そう思って、築後16年でガルバリウム鋼板に変更。
屋根工事の音を聴きながら、ランチ作るぞー。
ナスと豚肉細切れ。
またそれ?
そうなんだ。いつものおいしいうどんだ。
キッコーマンの豆乳で、新商品を発見。フルーツミックス。
あとで飲みましょう。
パシフィック・ベーカリーのトースト。
香ばしいよね。外がカリカリで、中が柔らかい。
でもこれはランチとは関係ない。
サッポロポテトバーべQ味。4連型。これもランチとは関係ない。
ナスを用意。
ネギも用意。
うどんも用意。
ごま油が決め手さ。
外ではほりうち板金ボーイズが作業中。
あれこれ手順について議論が交わされている。
ドガティ君が「おとーさん、それは何?」と問う。
これ、何だと思う?
これはね、アート。
ほりうち板金の社長さんが趣味でつくる銅の折り紙。
屋根材の銅板を折り紙のように曲げて鶴を折ったものだ。
亀もあるよ。鶴に亀。
すごいでしょ。もらっちゃった。
板金屋さんの板金アート。
銅板で屋根なんて作ったら、いいだろうねえ。
緑色になりやがてそれが鈍い色になってね。
細くシャープに折ったり、丸くまとめたり、模様の切れ込みを入れたり。
社長さんが「オレの趣味だもんで、もらってくれねえか?」と。
有難くいただきました。
ダイニングテーブル横の棚に飾っておこうかな。
「おとーさん、いいにおいがしています」
ドガティ君がすり寄って来る。
しかし、この銅板の折り鶴、すごいねえ。
細かなところを見ていると、力強いなぁ。
作業中の力を感じるね。
ごま油で豚コマとナスを炒める。
こればっかり食べているな。
お安くおいしいから。
近所の犬トモダチの奥様にこのレシピをお教えしたら、おいしくてリピしちゃっておられるとか。
役だって良かった。
この日の私はアロハ。半袖だ。
穴あきスプーンが必要だ。
肉やナスをすくうから、穴あきスプーンが便利だ。
冷水で締めたうどん。
熱々のつゆ。
ごま油と肉とネギとナス。
あぁ~~、おいしい。ごくごく飲めちゃう。
うどんをつけて食べましょう。
屋根の上から、ほりうち板金ボーイズが作業する音が響いている。
ドガティ君はそれが気になるらしい(笑)。
これはもともと貼ってあったアスファルトシングルのかけら。
これもそうだ。
下地を貼り、角度が変わるところはガルバリウム鋼板が貼られている。
こんな具合にね。
こうして屋根工事は始まったのだった。
・・・・・そこから三日経った。
かなり出来て来たよ。
美しい鋼板。
スルスルと私も足場に上る。
ちょっと怖いが。
おぉ~~、二階の屋根もかなり出来ているね。
美しい。
この建物は築後15.5年。
今年63歳になる私が、この屋根を再塗装することを依頼するのはいつになるか?
私も80歳過ぎになっているかな?
つまりこの家が築後30年以上経った頃かな??
この複雑な部分(↓)が最も屋根工事的に難しく、ヘタすると雨漏りしやすくなる箇所。
でもベテランの堀内さんはバッチリ。
雨漏りは嫌だから、テラスや天窓等、雨漏りの可能性が高いものは全部避け、軒も長めに出した形で設計された家だけどね。
雨漏りって早くに発見できればいいが、わからないまま壁の中に雨水が長年侵入しているなんてのはかなわない。
下地はこんなものだ。よく建築現場で見かけるね。
二階屋根の上から鎌倉山まで見えるわ。
おぉ~~~~、富士山と夕焼け。
下には、小さな我が庭(笑)。
何気なく解説しているが、かなりの高さだ。
ここを(↓)歩くだけでも、慣れない私には怖い。
ひえーーー。
このあたりの細かい屋根部分も、やがてガルバリウム鋼板が貼られる。
そのあとは外壁に塗装がかけられる。
上の画像で白く見える粒々が、骨材だ。
15.5年前の竣工時には見えなかったものである。
壁が昨今の強い日射にさらされ、雨や風に打たれるので、表面に塗られたジョリパッドが劣化して、少し落ちる。するとこの骨材が現れる。
屋根工事の後にこの上から塗装を掛ける予定だ。
下りましょうね。
かなりの高さだ。
とまあ、こんな具合で八ヶ岳山麓の工務店であるブレイス経由、ほりうち板金さんの細やかな工事で、我が家の屋根のパワーアップ工事が進む。
皆さまのおかげです。いろんな方にお世話になって、暮らしが支えられている。山荘から遅れること7年で建ったこの家も、長持ちしそうだ。
屋根工事は合計で7日かかった。最初はまず3日連続の工事。そこで一旦休止。2週後に4日連続の工事。
ここまでが前半の作業の画像だ。
ここからは後半の作業中あるいは作業後の画像である。
ベテラン職人の社長さん。細かい作業が恐ろしく速い。
見ていて、気持ちがいい。
シャッ・シャッ・シャッ! シャキィーーン!みたいな
この傾斜する屋根の上に載せた足場(↓)の上で、作業するの怖いだろうなあ。
普通の足場の階段なんてさっさと上っちゃう。
それでもって迎えた7日目。
屋根の葺き替えが完成した。
いやーー、ありがとうございました。
お世話になりました。本当にキレイになった。
高いわぁ~、怖いわ(↓)。
ガルバリウム鋼板さん、これからの何年も、よろしくお願いしますね。
あとは外壁塗装だね。
そこはまた相談しながら。
30年で潰す家を建てるのは止めましょう。日本人全体が損ばかりしていることになるから。
せめてその3倍くらいの年数は持つ家を皆が普通に建て始め、メンテナンスし始めると、日本の中古住宅の流通価格もまったく変わるはずだ。
きっとだれもが家を買って得する社会になれる。英国みたいにすればいいだけだ。
そうなった時、おそらく日本の中古住宅流通市場で取引される住宅の平均価格がものすごく上がって来る(今の日本では、築後30年も経った木造住宅の経済価値は多くがゼロに近くなってしまう)。
有名なハウスメーカーに建ててもらう必要はまったくない。実際、30年前に有名なハウスメーカーが建てたやたら高価な家が、今もどんどん潰されているくらいだ。有名でも無名でもいい。耐久性のある家を安価に建てることができて、その後のメンテナンスが出来る設計士や工務店を施主は選んで、家の建築を頼めばいいだけだ。