都合により八ヶ岳西麓のお話は一旦お休みする。
今回は地元の話だ。
七里ガ浜住宅地を抜ける。
ここ(↓)は七里ガ浜東二丁目。
海が見えるところで、この住宅地の中では最も地価が高い。
逆を見ると鎌倉山が見える。
うぅ~みべへ帰るぅ~道ぃ~♪
Oh oh oh
まなぁ~つのぉ~できぃ~ごとぉ~♪
ほんの ちょっとだぁ~けでぇ~♪
サザンオールスターズの名曲、「海」の歌詞が出そうな場所だ。
これは誰がいつ建てたのか、よくわからない石碑。
ここは行合川が流れているからね。
腰越村、津村とある。
このあたりは腰越村や津村だったところ。今じゃ全部鎌倉市だけど。
これに関係する話が後の方でまた出て来るけど、その前にちょっと説明。
むかーーし、日蓮聖人が現在の龍口寺のあたりの刑場で処刑されそうになった時、江の島方向から目もくらむような強烈な光が差し込み刑場の人々は恐れおののき、処刑は中止された。そのことを刑場から使者が鎌倉幕府に伝えようと東へ移動し、一方鎌倉幕府から「処刑は中止せよ」という指令を受けた使者が西の刑場へ向かうのだが、この川のあたりで両者が行き合ったということから、この川は行合川と呼ばれているというのが伝説であり、この川の名前の由来だ。
いきなりですが、サザンの名曲をどうぞ♪
LOVE AFFAIR~秘密のデート~ [2018 Remaster]
椎名桔平、松嶋菜々子。いいドラマでしたね。
こちらが行合川。
サザンの音楽とともに送る本日は湘南ストーリー。
そのわりには行き先はお寺なんだけど(笑)。
江ノ電の駅舎って本当に絵にならないのが多い。
典型がこの七里ヶ浜駅。どこからどう撮影しても絵にならないわぁ~。
絵になる駅舎は極楽寺駅くらいかな。
このあたりは土地が低い。しかし周囲は海の近くまで山が迫っている。
海岸線からすぐに急斜面になるので、15m級の津波が来たとしても、行合川沿いの地区は奥まで波が入ると思われるが、それ以外の地区は海辺からちょっと離れると多くはおそらく無傷。
でもそうなったら、江ノ電は停まってしまうだろうし、国道134号線はズタズタだろうけどね。
藤沢駅行きの江ノ電に乗って、3駅目で下車。
ここは江ノ島駅。
所用があり、こちらへ来た。
ついでにお寺詣りもしましょうというのが今回のツアー。
江ノ島駅から出た。
江の島へ向かう道だ。両側に飲食店や土産物屋さん。
逆方向(山側)にはモノレールの終点である駅がある。
そのちょっと東に、いきなり山が現れる。
あとでこの山に登るよ。
山に沿って坂道があるが、その下は異なる石積擁壁が何重にも。
ちょっと怖いね(笑)。
ここは龍口明神社の元宮だ。
再建不可能と判断され、遷宮された。
遷宮先は鎌倉市腰越の山側で、立派な神社が出来上がっている。訪れる人も多い。
しかし元宮がかつてあったこの場所は、鳥居や灯籠が寂しく残っているだけ。
この神社の周囲の土地は藤沢市なのだ。
マンホールの蓋も藤沢市のマーク。
この龍口明神社の元宮の土地の内側に建てられた電柱にも片瀬三丁目(藤沢市)との表示がある。
しかしこれは何かの間違いか? と思ったので一応鎌倉市には連絡しておいた。
というのは、この元宮の土地だけは藤沢市ではないからだ。
今も鎌倉市の飛び地である。地図を見ればどこでも出て来る。赤い破線が境界で、右が鎌倉市で、左が藤沢市だ。そして龍口明神社の元宮の土地は鎌倉市の飛び地で、住所は鎌倉市津1である。
鎌倉市はこれについて文句を言った方が良いのではないか?
というか、こうなる前に鎌倉市はここが鎌倉市津1であると表示しておくべきじゃなかったのかね。
こちらもそうなっているね(↓)。片瀬三丁目じゃないだろう、津1番地だろう。
かつてここは津村(現在は鎌倉市の一部)だったのだ。
今も七里ヶ浜に立っている石碑を、最初にお見せしたしたでしょう?
そこには「腰越村 津村」と書いてあった。
そしてこの元宮の周辺(片瀬村)は藤沢市に編入されたのだが、その後も、この元宮の場所は鎌倉市の飛び地として残った。
遷宮先は現在の鎌倉市腰越である。そしてここは鎌倉市津。
寂しく残る鳥居。
「積立金壹千圓」の「積立」ってどういうことなんでしょう?(笑)
どなたかご存じですか?
龍口明神社元宮の前は大交差点。
江ノ電優先で周囲のクルマはみんな停まる。
あ、気になる店、片瀬商店。
あとで見てみよっと。
龍口寺に到着。
こちらは龍口寺の仁王門。向かって左手にはここが刑場跡であることを示す碑もある。
日蓮上人もこちらで処刑されそうになったからね。
鎌倉幕府の頃なら、このあたりは、鎌倉から遠く離れた鎌倉の外なんだね。
北鎌倉だってそうだ。建長寺境内の奥まったところはかつて地獄谷なんて呼ばれて刑場だった。建長寺が建ちあがる前は、あそこは鎌倉の外だったわけだ。
鐘楼がある。
「鐘を勝手についてはいけない」と書いてあるお寺は多いが、「お題目を唱えておつき下さい」と書いてあるお寺は珍しいね。寛大な姿勢(笑)。
日蓮聖人っぽい・・・。
お題目とは「南無妙法蓮花経」(↓)。
ここは日蓮宗でありますよ。
こちらが本堂。
お寺の本堂の大屋根からは大量に雨水が流れて来るが、それを雨樋へ流し込み、最後はたいてい桶で受けているが、それを溢れさせたら周囲はボトボトになるだけだと思うが、その桶から先の水処理ってどうなっているんだろう?
結局中で一般住宅のように、雨水桝へ流し込んでいるのだろうか?
寺社建築の工務店にでも聞いてみないといけないね。
山の上に五重塔が見える。
見に行ってみましょう。
立派ですねえ。
114年前、竹中藤右衛門氏の監修で建てられたそうだ。竹中家は昔は尾張藩に雇われる大工だったが、この五重塔建設前には竹中工務店になっていて、西洋的ビル建築も行い始めていたらしい。
それにしても、神奈川県内で五重塔が見られるってのは珍しい。
京都や奈良ならいっぱいあるだろうけど。
欅ですって。
すごいなぁ。欅なら神奈川県でも多いけど、それにしてもこれだけ欅をそろえるのは大変だったでしょうね。
さらに上る。
クリハラリス登場。
こちらの気配を感じて逃げ腰だ。
走り去って行った。
廃屋あり。
屋内をリスが走り回っているかも。
あぁ~、片瀬漁港が見える。
こちら(↓)が先ほどの五重塔。
七面堂だ。
七面天は法華経を守護する女神だ。
日蓮聖人の遺骨があると言われる身延山久遠寺の近くに七面山という山がある。
山梨県ね。一度行ってみたい。
日蓮宗のお寺に行くと身延山周辺の話がよく出て来る。
なぜか横倒しで「新宿」。逗子の新宿? 東京の新宿?
さらに上へ。
修行のようだわ。
インド的な仏舎利塔だ。
とても良い場所にあるね。
藤沢市は高さ規制が緩いので、ここからだとマンションに邪魔されて江の島が見えなくなってしまっているが。
西湘地区から伊豆の方まで見えるね。
スダジイかな。照葉樹林の代表格。
そろそろ下に下りましょう。
歯を大事にする日蓮聖人は、抜けてしまった自分の歯を毎日拝んだらしいよ。
萬人歯骨塚。私も拝んでおこう(笑)。
仁王門に戻って来た。
江ノ電が通過中。
龍口明神社元宮の向こうに五重塔が見える。
ではラーメンでも食べようかと思ったら、お休みでした。
江の島方面に向かって歩いてもいいけれど、面倒なので江ノ電江ノ島駅へ。
七里へ帰りましょう。
小学生が喜びそうな運転手さんの後ろ、最前列の席に陣取るシニアなおっさん(=私のこと)。
「江ノ電行け行け~!」と喜ぶ。
うれしい、うれしい。
撮影しまくる。
お、腰越駅に入って行くぞ。
この腰越駅のホームが短いんだなあ。
4両編成の電車だと、一番鎌倉寄りの車両はホームからはみ出して面白い。
ここからは海沿いだ。
いつものインバウンドさんだらけのポイント。
鎌倉高校前駅横の踏切はもはや他国に占領されたみたいな状況。
そこを通過すると、鎌倉高校駅・七里ヶ浜駅間の江ノ電すれ違いポイントに差し掛かる。
江ノ電は単線だからね。こういうすれ違いは珍しいわけ。
七里ヶ浜駅下車。
七里ガ浜住宅地内を歩く。
Awanoutaを覗く。
満員だった。いつも盛況だね。
それでは仕方ない。
西友でお弁当買って帰ろう。
これが私のランチ。
こちらは妻のフラワーアレンジメント作品だ。
おおよそ月に1回のペースで新しいのがやって来る。
今回のお題は「秋のテーブル・アレンジメント」だ。
にょきにょき周囲に伸びているのは、のばらの実。
珍しいものを使いますねぇ~。
器に対して、こののばらの実を「横たわらせるように」配置するよう、先生からの指示があったらしい。
中央やや左のピンクの大きな花(↓)はダリヤの一種で、品種名が鯉金魚。
鯉金魚って言われて見てみると、確かにそれっぽいね(笑)。
秋田で生産されているそうだ。
下の画像の一番下に見える大きな葉は木苺の葉。少し赤みがかっているね。
シンフォリカルポス(↓)って言うんですって。
以上、今月のアレンジメントでした。
次回は11月の下旬になりそうで、ということはリースを作る可能性大。
今年も終わりだ~。
その時まだ暑いかもよ(笑)。異様な気候だね。
さらにお肉の話。
こちらはスズキヤさんの馬ハラミゆずダレ。
めちゃくちゃおいしいですよ。
とても柔らかいお肉だ。
アイスランド産らしいが、輸出国はその時の都合による。
カナダだったりポーランドだったりすることもあるのでしょう。
それがスズキヤさんによりおいしく味付けられて、網でもフライパンでも好きに焼いて食べればいい。
通販可能ですよ。こちら(↓)からどうぞ。