「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

クルマの法定点検と掃除と犬の毛のボール

2011-04-29 09:30:35 | クルマ
クルマをピカピカに磨いた。中も外も。というのは、間もなく法定点検なので、ディーラーに見せないといけなかったから。ドロドロだった外もご覧のとおり、ピッカピカ!



中もキレイに。ゴミを全部拾う。



一番面倒な掃除がここ。ここにいつもお乗りになる方の長い毛がたくさんこびりついているのだ。取り敢えず毛を除去するが、取っても取ってももエンドレスで、適当なところで終わるしかない。



「オレの毛のこと?」・・・そうです。あなたの茶色い長い毛。いつもなんだか緩い感じだね、あなた。



集めるとこんな感じに。ボールにしてみよう。



Naoさんのブログ http://blog.authentic-blue.com/ にキレイなボールにするには洗剤を使うといいと、書いてあったような気がする。



ちょっとやってみた。ボトボトだ。これで乾かす。



飛び出ている毛を切る。うーーん、私のスキルが足りずいまいちキレイに出来ないが。



で、これをどうすればいいんだ? わからないけど、取り敢えず本棚に置くことにした。



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冷蔵庫一掃お手軽イタリアン!スズキヤの鹿肉前脚ブロックと野菜の煮込み @七里ガ浜自宅厨房

2011-04-27 00:00:55 | 食べ物・飲み物
冷蔵庫の中の冷凍室と野菜室にあるもので、適当にイタリアン♪



景気よく、底抜けに明るい声のこのおじさんで♪
このCDを私は昔から持っていて、ある発見をした!
イタリア語なんかよくわからない私がどう聴いても、このYouTubeで言うなら23秒のところで「クサイやろぉ~♪」、 31秒のところで「亀の子ぉ~♪」と聴こえるのだ!・・・だからって、どうってことはないが。



冷凍庫から取り出した鹿肉前脚ブロック400g。南信州遠山郷のジンギスカン肉&山肉専門店スズキヤの商品。豚肉ロース薄切り輸入肉あたりとほぼ同じ単価。安い。狩猟肉独特の香りも感じられる。まとめ買いしたいくつかのうち、最後のパック。有難く山の恵みを頂こう。



ほれぼれする美しさ。一口大に切り刻み、煮こぼして、圧力鍋に入れ圧力かけて20分。



それ欲しい!・・・と言ってキッチンに現われる犬。犬は無視しよう。



圧力鍋が「シュッシュッ!」と言っている間に、作業を急ぐ。

冷蔵庫野菜置き場から野菜がいろいろ登場。冷凍庫の鹿肉と冷蔵庫の野菜で、冷蔵庫一掃セールの料理だ。ごくありふれたもので。キュウリ1本、ニンジン1.5本をごらんの状態に。加えてタマネギ1個を細切りし、ニンニクをいくつかみじん切り、キャベツの葉の大5枚くらいを細かく切る。



鍋の中でオリーブオイルでニンニクを熱し、野菜を炒める。



豪華(?)にホールトマト2缶(800g)を鍋に加え、さらに炒める。



力仕事だ。



水800cc、酒100ccを入れて煮込む。ここまではミネストローネ的だ。しかしブイヨン・キューブを3個入れ、コンソメ(顆粒)を入れる。

どんどん煮詰めて行くし、あとでチーズも使うので、塩辛くならないよう注意して、コンソメは少しずつ味見して加えよう。



圧力をかけられた鹿肉。



軽く焼く。



鍋にぶち込む。



バターも加える。



最後の味見で塩(必要なら)、そしてコショウも入れる。野菜は少しドロッとし始めている。



とろけるチーズを加えると、どんどんイタリアンっぽくいなる。



鍋にフタして弱火で数分熱すると、チーズがとけこんで行く。そうしたら出来上がりだ。



バジル(乾燥)を載せ、ハフハフ言いながら食べる。ミネストローネを煮詰めた感じだが、野菜スープがシチューに昇華したとでもいう印象。



鹿肉と伴に、大量の野菜が食べられるぞ。冷蔵庫だけでなく、胃腸の中も掃除。



スズキヤのHPはこちら ⇒ http://www.jingisu.com/
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忙しく暑い日はスズキヤの「しおじん」をゴマのパワーでササッと韓国風に@七里ガ浜自宅厨房

2011-04-26 05:08:18 | 食べ物・飲み物
半袖で過ごせそうな暑い日。ガッツリ食べる。



K-POP♪ Super JuniorでSorry Sorry♪ カッコいいでしょ。



歌詞の最初、ソーリー・ソーリー・ソーリー・ソーリー。ニカッ・ニカッ・ニカッ・マッチョ(?)・・・って言ってる? 
よくわかりません。ネケ・ネケ・ネケ・パジョ・パジョ・パジョ??? Listeningを鍛えないとなぁ。

刈りこんだシマトネリコからどんどん若葉が出る。今年も元気に育ちそうだ。暑い!



2週間ほど前からどんどん葉を大きくしているカエデ。



芝生も花が咲く。



冬の花ビオラも最後の力を振りしぼり狂い咲き。



買い物も行かないといけないし、ここにも来なくてはいけない。



そう。七里ガ浜ペットクリニック。この季節、フィラリアの薬をもらわねば。お腹の様子も診てもらう。



忙しいのだ。

暑いし、忙しいから合間に簡単にガッツリ食べたい。だから「しおじん」。南信州遠山郷のジンギスカン肉・山肉専門店のスズキヤの製品。あっさり塩味のジンギスカン肉。しおじんは300gが1パック。



大根を出して来た。



このうち、1本の4分の1ほどを細く切る。ご覧のような状態。あとは具材としてはキムチ200gくらい。キムチはいつも美しい。



韓国風味をつけてくれるゴマ&ゴマ。たくさん使いましょう。



しおじんをゴマ油で焼く。そして皿に取り出しておく。



大根をゴマ油で焼く。フライドポテトみたいに見えたら、出来上がりだ。。



醤油大さじ1杯、酒大さじ2杯を用意する。



強火でザザッと炒める。そこに醤油と酒を入れる。



醤油・酒の水分がかなり飛んだら、そこで終わりだ。あとは白ゴマをパラパラとかけるだけである。



さあ、頂きましょう。



暑い日だ。今年初めてタイルの上で寝ているウチの犬。



スズキヤのHPはこちらだ ⇒ http://www.jingisu.com/
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タイルとイスの摩擦が気になってフエルトを貼る

2011-04-25 00:00:39 | 内装・インテリア
築後4年以上経った我が家。ずっと気になっていたことがある。ダイニング・ルームの床のタイルと、イスが擦れ合うことだ。



イスを引くたびに、床と擦れる。音が大きい。さらに、木製のイスの脚がすれて摩耗するのは仕方ないとして、やがてはタイルも擦り減って来るのではないか。



使われたタイルにもトータルなデザインがあって、表面の色付けした部分だけが勝手に擦り減ってしまっては困るのである。



タイルの表面や切り口はかなり微妙なものだ。



厚みがあって、しかし端っこだけが欠けたり擦れたりするのはかなりみじめ。



そこでイスすべりを買い、イスの脚の底部にフェルトを切ってつけてみた。



そうしたら、すべりは最高!音もしない。これでタイル摩滅の心配から解放される!!

イスと同時期に購入したこのテープル。イスもテーブルもどちらもパイン材で、購入から14年経った。まったく別の製作者によるものだ。テーブルの貫禄も十分について来た。



さて、得意の地獄鍋・・・じゃなくって麻婆厚揚げを作ろうか。



ショウガとニンニクのきいいた麻婆厚揚げ。うまいよ。



また別の日。大量の野菜が溶け込んだミネストローネも。



来る日も来る日もここで食べる。食文化は食卓文化でもあり、テーブルとイスは大事。その床も大事。
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スズキヤのぶたじんを、ニンニクの芽 + タケノコと一緒に中華風炒め@七里ガ浜自宅厨房

2011-04-24 00:00:37 | 食べ物・飲み物
本日の話題。南信州遠山郷のジンギスカン・山肉専門店スズキヤのぶたじん(豚肉にジンギスカン風味に仕立てた製品)で中華風の速攻調理である。



ぶたじんはこんなパッケージ。非常にお手軽。380g。



食べ方はいろいろある。工夫次第。



しかし本日は中華風。なぜならニンニクの芽1束と一緒に食べたいから。



タケノコの千切りもそれなりの量で加えよう。



まずはぶたじん1パックを焼く。



テフロン加工のフライパンなら油は不要。しっかり焼いて、ぶたじん自体の風味を固定してしまう。



・・・ここからが中華らしく、速攻調理なのだ。かなり速いよ・・・

中華鍋でニンニクみじん切りを熱する。鷹の爪も少々加える。そこへニンニクの芽とタケノコを入れ、中華鶏ガラ・スープの素大さじ一杯を加え、強火でササッと炒める。



炎の中華は、瞬間勝負。とりゃっ! すでに焼けたぶたじんを加え、最後にゴマ油をドドッと垂らして軽く混ぜれば完成だ。



うまそうでしょ?



横にあるのは、妻の今月の作品。フラワー・アレンジメント。お題は「プレゼント・ボックス」。



皿にとって、どんどん食べる。うまいわ。ニンニクの芽のシャキシャキ感が損なわれないように、サッサと処理する。ゴマ油、ニンニク、鷹の爪、中華味のガラ・スープの素。非常に中華的な風味。炎の中華速攻調理だ。とにかく簡単。



スズキヤをご存じない方。HPはこちら:
http://www.jingisu.com/
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サバイバル生活に役立ちそうなBE-PAL 5月号  (2)サバイバル食としてのクスクスを試す

2011-04-22 12:10:08 | 本/音楽/映画
BE-PALの話の続き。
さて、クスクスは得意とするところだ。



BE-PAL5月号に書かれた、災害時サバイバルのためのノウハウとしてのメニューを実践する。



オリジナルのレシピとはちょっと違うが、タマネギとアサリ水煮缶、ミックス・ビーンズの水煮缶を用意。



ご覧のような状態にタマネギを切り、ゆっくり炒める。



タマネギがゴールデンに輝くまで炒める。



水を入れて煮る。ドロドロになるまで。実はBE-PALでは、タマネギ(コンソメ)スープについても缶詰を使っている。それならもっと簡単に出来る。タマネギも買わなくていいし、それを切ったり炒めたりする手間もない。



今、家にあるクスクスだ。



イタリア産とはかなり珍しい。当然ながら普通はチュニジアやモロッコなどの旧仏領北アフリカ、あるいはフランス産が多いはずだ。まあ、地中海沿岸でもあり、パスタ大国イタリアの製品があっても不思議ではないが。



アサリ水煮。



ミックスのビーンズ水煮。



コンソメ。



アサリとビーンズはどん!と用意したもの全部入れる。コンソメは少しずつ味をみながら入れる。



ゆっくり煮込み、味をみて、十分味が出来て来たら、そこでクスクスを取りだす。



エイッと入れる。



数分煮詰めたら出来上がり。緊急食としてのクスクスの良いところは、ただ数分煮詰めるか、お湯に浸ければ食べられること。世界最小のパスタだからすぐにふやける。おじや風でも炊いたご飯風でも、水量調節でアッと言う間に出来上がる。最高の緊急食糧。



豆とコンソメに、アサリが効いて魚介炊き込みごはん風だ。この記事ではタマネギのコンソメ・スープを最初から自分で用意したが、これも緊急時には缶詰めを使おう。うーーん、やはり缶詰を常備すると便利だ。

コンソメを味噌に変えれば、アサリが効いて和風の深川飯風クスクスになる。それもまたおいしいことだろう。皆さんも、クスクスを常備しましょう。便利なはずですよ。
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サバイバル生活に役立ちそうなBE-PAL 5月号  (1)まずは読む

2011-04-21 00:00:23 | 本/音楽/映画
きゃーーー、小栗旬クンがBE-PALの表紙に
BE-PALの創刊は30年前。小栗旬クンはその後に生まれている。若っ
彼が生まれた頃、私はすでにBE-PALを読んでいた。そして今も読んでいる。



今号における私の関心事は小栗旬クンではなく、こちら。アウトドアの巨匠、というかストイックな野外おじさんのビッグな対談。野田さんも加藤さんも、彼らの著書は、私はおそらく全部読んでいると思う。加藤さんが重い病に冒されていることを、私はこの対談を読んで初めて知った。



野田さん。



加藤さん。



二人は、二人の長いつきあいを振り返る。私もしみじみと読んだ。

今回の特集は、先月の大震災もあり、野外生活マニュアル。単に災害時の緊急避難的グッズの紹介ではなく、家から放り出されてもしばらくは生活出来るようなサバイバル生活のノウハウと装備の紹介が続く。



浄水器。これ興味あるなぁ。川の水を簡単に濾して飲み水に変えられる。分厚い皮革製グローブ。これはウチにある。愛用している。



ビールの空き缶でごはんを炊く。すごい!



かなりの特集記事である。食べ物編だ。



ノビル。



我が家にあるんだなぁ・・・庭に。1本だけ。毎年同じ位置に生える。



なに! 大豆入りクスクスだと!! 北アフリカの世界最小パスタ、クスクスのいいところは、扱いが簡単なことだ。お湯を作ることが可能なら、ふやかして数分で食べられる。チキンラーメンと同じ手軽さ。しかも応用範囲は広い。ちょっとシャレたエスニック料理を思い浮かべる食材だが、意外にも日本のサバイバル生活にもうってつけだ。



買ったばかりのがウチにあるし。



やってみよう!・・・【続く】 (しかしどうしてイタリア語なんだろ? フランス語はよく見るけど)
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鎌倉消防署七里ガ浜出張所完成 / お買い物 / サフィニア

2011-04-19 00:00:06 | あちこち見て歩く
春ですねぇ。大島桜だ。



我が街七里ガ浜に消防署が完成した。先日住民に対しお披露目があったので、見に行った。とてもキレイな建物である。



図面までもらい、各階各部屋で説明を受ける。事務室だけではない。シフトしながら24時間体制の隊員の居室やキッチン・食堂、トレーニング室、トイレ、お風呂、屋上まで見せてもらう。新築マンションの内覧会のようで楽しい。キッチンにいた若い隊員さん(男性)は、「毎日交代で食事を作るので、結構テキパキ調理出来るようになりまっす!」とおっしゃってた。キッチンには食材が置いてあったので見せてもらった。



車庫にも案内された。ピカピカの救急車と消防車。今まで最寄りの消防署と言えば、腰越あるいは長谷とちょっと離れたところにしかなかった我が七里ガ浜。しかし今は違う。これら巨大で高価なクルマ達を毎日見て暮らせる幸せ(?)。「近所に消防署があって安心な住宅地」という触れ込みで、このあたりの不動産の価値は上るか?



ほのぼのした春の日のイベント。なかなかカッコいい消防署だ。それに、七里らしくこじんまりしていた。



帰り途、七里ヶ浜ガーデンに寄る。



いよいよ、夏に向けてのガーデニングを準備する季節。



皆さん、庭には花を。



今年もこれかなぁ・・・サントリーが生んだ世界のサフィニア。



西友七里ガ浜店。大震災以来買いにくものはいろいろあるが、食品ではヨーグルトと納豆。特に納豆が買えなかった。

店長さんに「七里ガ浜の住人は納豆が永遠に食べられないかもね。。。納豆禁断症状が出て来たよ」と私が言うと、店長さんが「わりに数が多く入って来るようになったんだけどなぁ・・・今日もまだあるかも」とおっしゃった。慌てて売場に行くと、あった! 最初から諦めていたから私の目に入らなかったのだ。



でも残っていたのは2個だけ。お1人様1個限り。ということで、1ヵ月ぶりに手に入れた納豆。うれしいわ。単1の電池も売られていてゲット! これも長い間買えなかった。単1って意外にいろいろと使うんだよねえ。



今年は白のサフィニアを植えた。今後の成長が楽しみだ。

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TVドラマ 恋のパラダイス(1990年)@七里ガ浜 / 石田純一

2011-04-17 00:00:29 | 本/音楽/映画
私は石田純一が大好きである。二枚目でありながら気取らず、若い時からそして今も相当軽く、「私は賢くありません」的雰囲気を漂わせているところが偉い。直近ではこのCMが最高におかしい。彼のこれまでの人生そのもののような楽しいCM。腕をあげて「Yes!」と叫ぶ時の彼の顔を見て欲しい。



彼は昔から軽かった。20年以上前のこと。バブル経済は崩壊し始めていたが、日本人はまだ「そうは言っても日本はやがて世界一になるかも・・」と思っていた時代に放映されていたTVドラマ「恋のパラダイス」。浅野ゆう子(長女)、鈴木保奈美(次女)、菊池桃子(三女)が演じる3人姉妹の住む家は、この七里ガ浜にあるという設定。



撮影に実際に使われたその家は、今も七里ガ浜にある。このドラマの姉妹の姓も「七海」であった。男性陣は石田純一、陣内孝則、本木雅弘。石田純一の役柄は、浅野ゆう子演ずる歯科医の元ダンナで、確か仕事が外車のセールスマンだったと思う。

そのドラマがこれ(↓)



このドラマが放映されていた頃、後に私自身が七里ガ浜に住むことになろうとは思ってもみなかった。
このドラマのストーリーのように、七里ガ浜はなんだか妙に明るい場所だ。明るく軽い場所が好きな方、石田純一が好きな方は、是非どうぞ。
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2011/4/5の日本経済新聞「春秋」 / 乾正雄著「夜は暗くてはいけないか」 / 中川武著「日本の家」

2011-04-15 00:00:25 | 建築外観・構造
4月5日の日経新聞の春秋欄で、いきなり乾正雄先生のチョー名著(と私は思う)「夜は暗くてはいけないか」(朝日選書)が出て来て驚いた。



3月11日の大震災以来、JRや地下鉄の駅構内、スーパー・コンビニ、商店街などで照明を落としているところが多い。その暗さは少々欧州的で、意外にイイ感じ。日経新聞の春秋欄も「煌煌と輝く看板に居心地の悪さを感じるようになった」としている。看板も照明もだが、私も以前からそう感じている。

このブログで2年ほど前、この「夜は・・・」を含む乾先生の本2冊を紹介したのを思い出した。これだ(↓)。
http://blog.goo.ne.jp/kama_8/e/fc125c868995b3d5985daada66f9499a



話は変わる。採光も同様で、日本の家の室内はどれも本来は暗い。乾先生もその著書でこうした日本のかつての屋内の陰影の美しさを解説しておられる。

上の武家屋敷風というか桂離宮風の場合も、下の町屋風の場合も。そもそもガラスなど存在しない時代に、雨に濡れることのない室内をつくり、湿度の高い気候における涼しさを追求すると必然的にそうなったのだろう(上下の画像は乾先生の著書ではない)。雨に対する防備は直射日光に対する防備にもなる。直射日光が室内に入っていては、ご覧のような状態の家で畳など長くもちやしない。



戦後日本の多くの住宅は上記のような軒や庇もないまま、開口部ばかり大きくなった。室内は全面的に妙に明るい。それを望む施主が大半だからだが、これはこの夏に予想される電力不足状態からすると、極めて都合が悪い。室内は温室のようだ。温暖化で夏は室内が耐えがたい熱さになる。床は焼ける。窓をあけても涼しくならない。だからエアコンに頼る。雨が降ると軒もないので、窓を閉めなければならず、したがってムシムシ度は耐えがたく、なおのことエアコンをガンガン使う。最近は大きな開口部のガラスに貼る遮光シートまである。

室内の気温を上昇させる一方で空調により強制的にそれを冷やし、その中でスーツを着込んで会議をするという最近のガラスで密閉された高層オフィスビルと同じようなものだ。



今年、よしずはいかが? 直射日光なんて止めましょう。さらにいくつかの窓の直上にオーニングをつけて、雨が降っても窓を開けていられるようにする。エアコンをなるべく使わない。そして屋根にはソーラー・パネルを!・・・ってあれの耐久性や能力や損得勘定ってどんなものなのか? 私はまだその知識がない。



あと数カ月でやって来る夏が怖い。万が一真っ昼間にエアコンを使う家庭が急増する夏、消費電力がその供給能力を一瞬でも超えると、関東平野で広範囲にわたり一斉停電が起こる。広域で一旦そうなると復旧はかなり大変らしい。そうなったら、今度こそ東京全体が麻痺する。広域で停電し、空調もエレベーターも照明もPCも通信機器もなにも使えなくなる。オフィスや商店や工場もストップ、電車もストップ。空調は使えないからビル内なんて熱くていられない。遠くには移動出来ない。道路上は渋滞が起こるが、信号の多くは稼働しない。高速道路も使えない。

これから家を建てる人は設計上是非先人の知恵を活かしてもらいたい。すでに建てた人はよしずやオーニングを。



この本、いい本です。日本の家の伝統的知恵がわかる。中川武著、TOTO出版。上の日本家屋の画像もすべてこの本のものだ。買って読みませんか?



兼好法師的に夏をむねとして家を建てる:
http://blog.goo.ne.jp/kama_8/e/c9dd2ddd9206f45ea1367ff47b42e4ea
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