Reflections

時のかけらたち

シューベルトの見た夢・・・Recital of Paul Badura-Skoda

2009-10-02 23:32:42 | music
2009年10月2日
東京文化会館


ハイドン:「皇帝讃歌」による変奏曲(弦楽四重奏曲「皇帝」Hob.Ⅲ-77Ⅱの主題による)
ハイドン:ソナタ ハ短調 Hob. XVI- 20
ベートーヴェン:ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
フランク・マルタン:フラメンコのリズムによる幻想曲(バドゥラ=スコダに献呈、1973年)
シューベルト:4つの即興曲 D899






今日のコンサートは去りがたいコンサートでした。
後期ベートーヴェンのソナタ32番は幽玄の世界にいるような
永遠の世界にいるようなそんな感じでした。
80歳を超えるスコダのリサイタルです。


何よりもよかったのがシューベルトの即興曲。昔ブレンデルのLPをもっていたけど。あの歌の世界・・。
この曲が紡ぎだされている時間にシューベルトは短い生涯でどんな夢を見たのだろう・・と思ったり、
スコダはこの曲を終わらせたくないように感じたり・・
自分の人生も一瞬で表わすことができるのではないかと思うほど・・・
時間が凝縮されていたようにも思う。

アンコールも3曲も・・
最後はヨハン・シュトラウスのポルカで幕。
あのウィーンの洒脱な感じがいい。茶目っ気のあるお年寄りって好きです。

ここ数日の嵐のような日のあとに何か安らぎの世界に誘われて
いい夕べをすごすことができました。


コメント (6)
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