
Tの通った大学病院も次々新しくなっていき、駐車場が立体でできている。
そこに今私が無呼吸症候群のことでお世話になっている。
お父さんこんなに変わったよと話しながら、歩く。
快眠センターの先生はとても親切で、歯科の女医さんは少し厳しく、同じ検査結果でも
コメントが違う。マウスピースのおかげで気道が広がり、無呼吸の回数も1時間当たり
10回から4回に減っている。1泊入院しての検査は混んでいて12月と言われていたけれど
1月になってしまうかもしれないとのこと。症状を抑える効果が出ているから、いいかなとも
思うけど、正確な現状も知らなければならない。
喪中のはがきを出したら、先生や織の友人、昔在籍していた職場の後輩や同期の友人、絵の仲間
旅行で知り合った友人、Sの小学校の先生などいろいろな方からカードやお手紙をいただき、ありがたかった。
お花を供えてくださいとアレンジメントも送っていただいて部屋がはなやかになった。
最後に付き添ってくれた彼の親友からもひさびさに電話をいただいた。
今日「八重の桜」を見ていたら、山本覚馬の最後の場面で、Tの最後の一日を思い出していた。
窓を開けたらずっと開けていてと同じように言っていた。空から精霊でもやってくるのでしょうか?
寒い日だったけど、日差しがあって、風を心地よく感じていたようだった。
レオナルド・フジタのステンドグラスのようなカードに手書きの葉っぱの絵を送ってくださった
織の先輩は良寛の「紅葉散る 残る紅葉も 散る紅葉」という言葉を書いてきてくださった。
私も生と死が混とんとしてきて、同じような心境です。
後輩のMちゃんは亡くなったお父さんが蜂になって守ってくれているから、私も大丈夫と励ましてくれた。
皆さんの気持ちがありがたかった。



