WOWOWで、「ウルトラマン」ハイビジョンリマスター版の放送が始まった。
18日(土)までの1週間で、全39話を流すという。
で、オンエアを見てみたら、まあ、色彩の鮮やかなこと(笑)。
それと、映像が完全に映画というか、いかに格的な特撮だったかということが、よくわかる。
たとえば、海底原人ラゴンが出てくる第4話。
ウルトラマンが登場するシーンだけでなく、洋上を船が航行している何でもないシーンも、その船の造形や、海そのものに見える波の感じなど、細かいところまでしっかり作り込まれている。
毎週、このレベルを維持するのは、予算的にも、作業的にも大変だったはずだ。
すっかりCGに慣れてしまった今、「特撮技術」という職人芸の集大成のような「ウルトラマン」の映像が、とても愛しい。
特撮シーンだけでなく、実写部分に映っている1960年代後半の風景
からも目が離せない。
(朝日新聞に出た全面広告 2012.08.11)