信州でのお盆。
父をはじめ、ご先祖さま一同の霊を、墓地まで「お迎え」に行き、「おんぶ」して家までお連れするのが、地元の風習だ。
家までの途中で、背中で組んだ手(おんぶの格好)を、うっかり離してしまった場合、またお墓まで戻って、やり直しとなる。
子供の頃は、よく失敗して、何度も振り出し(墓地)に戻ったものだ(笑)。
これで、ご先祖さまたちは、しばし実家に滞在。
16日には、また「おんぶ」の格好で、墓地までお送りするのだ。
この「お迎え」が終わった後、恩師・はまみつを先生のお宅へ。
以前なら、そのまま夜まで、何時間も話して、延々と飲む「報告会」になるのだが、先生は昨年、亡くなってしまった。
奥さまにご挨拶し、お線香を上げ、合掌。
心の中で、報告をさせていただいた。
これでまた、半年、頑張れるだろう。
先生のお宅からの帰り道には、懐かしいポストや道祖神。
記憶の中にある、故郷の原風景たちだ。