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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

昭和87年「敗戦の日」のテレビ番組

2012年08月15日 | テレビ・ラジオ・メディア

今日は「終戦の日」。

というか、「敗戦の日」だ。

1945(昭和20)年、8月15日の敗戦。

67年前だから、今年は昭和87年になる。

8月6日朝8時15分、9日午前11時02分、いずれも自分がいる場所で合掌したが、今日も正午に合掌。


今夜、見ようと思っている唯一のテレビ番組は、19時30分からの
「NHKスペシャル~終戦 なぜ早く決められなかったのか」


ちなみに、民放ですが・・・・

日本テレビ
 「笑ってコラえて!3時間スペシャル 
  遂にバルセロナ新支局も開設!ローマ支局と地中海は」

TBS
 「キリン・チャレンジカップサッカー2012」
  映画「私は貝になりたい」主演:SMAP中居

フジテレビ
 「おじゃマップ」
 「はねるのトびら」
 「ホンマでっか!?TV」

テレビ朝日
 「ナニコレ珍百景 夏スペシャル」
 「警視庁捜査一課9係」

テレビ東京
 「イナズマイレブンGO」
 「ダンボール戦機W超豪華LBXチーム!」
 「いい旅・夢気分 人気!八ケ岳・夏の高原へ」
 「水曜ミステリー9 多摩南署・たたき上げ刑事近松丙吉」


・・・・昭和87年「敗戦の日」の民放ゴールデンタイム。

その番組編成、斯くの如し。


中途半端なファミリードラマ「ゴーストママ捜査線」

2012年08月15日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

日刊ゲンダイに連載している番組時評「TV見るべきものは!!」。

今週は、日本テレビ「ゴーストママ捜査線」を取り上げました。

佐藤智一さんの原作漫画は、「ビッグコミックオリジナル増刊」の時ではなく、今年になって「ビッグコミックオリジナル」で集中連載された際に読んでいる。

漫画の中のふくよかな蝶子さんと、ドラマの仲間由紀恵は、まったく違うタイプだが(笑)、そのことは、それほど問題じゃない。

やはり内容というか、ドラマとしての“出来”の問題だと思います。


なんとも中途半端なファミリードラマだ

仲間由紀恵が日本テレビで4年ぶりの主役を務めている「ゴーストママ捜査線」(土曜夜9時)。婦人警察官だった仲間が殉職し、夫(沢村一樹)、娘(志田未来)、息子(君野夢真)の3人が残される。ところが、仲間は幼い息子を心配するあまり、幽霊となって現世に留まってしまう。

第1話を見た時は、ゴーストママとその息子が事件を解決していく“異色ミステリー”かと期待した。しかし、そうではなかった。回を追うごとに、半端なファミリードラマとなっているのだ。

先週など、その最たるもの。沢村が、夏休みに入った息子を連れて仲間の実家にやってくる。息子は自分の母親と祖父(内藤剛志)が今も反発し合っていることを気にして、何とか仲直りさせようとする。小さな騒動が起こり、結果的に2人は仲が良かった昔を思い出して和解するのだが、それだけの話だ。事件も捜査もありゃしない。

最も印象に残ったのは、沢村一家が東京と田舎を往復するたびに出てくるクルマだ。スズキの「SX4セダン」。緑の田園地帯を走る遠景から車内の様子まで、実に丁寧に撮影されていた。もちろんスズキはこのドラマのスポンサー企業である。登場人物に商品を使わせる「プロダクト・プレイスメント」と呼ばれる広告手法だが、そんなことよりドラマの中身に力を入れてもらいたい。

(日刊ゲンダイ 2012.08.14)