9日(土)
BSプレミアム「撃墜 3人のパイロット」前篇
10日(日)
NHKスペシャル「60年目の自衛隊~現場からの報告~」
11日(月)
BS1スペシャル
「山本五十六・70年目の真実 ~初公開・書簡に込められた思い~」
「撃墜」は、いわゆるドキュメンタリードラマだ。
日本、中国、アメリカの3人の戦闘機パイロットの因縁。
丁寧かつ誠実な作りだった。
ただ、ドラマにする必要はあったのかな、とも思ってしまった。
きっちりしたドキュメンタリーでもよかったような。
「自衛隊」は、歴史的な解説部分と現状とで構成されていた。
カメラが、かなり“内部”まで入っていたこと、その内部の人たちが画面にどんどん出てきたことに驚く。
幹部候補生学校の実弾の下をかいくぐって進む訓練や、そこで学ぶ若者たちの「グループインタビュー」まであった。
上官も、若い人たちも、皆さん、しっかり語っていて、それが、逆に少し気になった。
考え過ぎだと思うけど。
「山本五十六」は、発見された“親友に宛てた手紙”を通じて、自らの思うところと反対の任務を遂行せざるを得ない葛藤を描いていた。
軍のトップが、これだけ「無理だ」と思いながらやっていた戦争というのが、幾重にも不幸だ。
ここでもまた、現在の幹部候補生学校が登場した。
2日続けて見ると、やはりアレコレ考えてしまう。
3本とも、中身は違うが、いずれも「軍人」に関する番組だったことになる。
しかも、そのあと、テレビ東京にチャンネルを変えたら、もう何度も目にしている「自衛官募集CM」が流れていた。
AKB48の「ぱるる」こと島崎遥香が出ている。
“AKBで自衛官をリクルートする時代”ってわけだ。
リクルート(Recruit)の元々の意味は「新兵」で、確かに「ここでしかできない仕事」だけど・・・・。
「うーん、何だかなあ」の感はぬぐえない。
いいなあ。
いい映画を見た後は気分がいい。
ジョン・タートゥーロ監督の「ジゴロ・イン・ニューヨーク」。
不況で店の経営に頭を悩ませていたブルックリンの本屋店主(ウディ・アレン)は、花屋を営む友人(ジョン・タートゥーロ)をジゴロにして男娼(だんしょう)ビジネスで金を稼ぐことを思い付く。早速友人を説得し開業すると、クールで男前なジゴロは裕福な女性たちにモテモテ。商売は繁盛するが、ジゴロがある未亡人(ヴァネッサ・パラディ)に恋をしてしまい……。
ウディ・アレンが出ているから、というだけでなく、この映画全体にウディ・アレン作品の雰囲気がある。
もちろんタートゥーロ監督の人生観や人間観がちゃんと出ていて、ウディ・アレンの作品ほど苦くない。
甘さと苦さがちょうどいいバランスで。
見ていて、男ってのは(自分も含めて)、いくつになってもバカだねえ(笑)と思うし、カワイイもんだよなあ、とも思ったり。
そうそう、久しぶりでシャロン・ストーンを見た。
今や、凄艶なおばちゃまだ(笑)。
それと、未亡人役のヴァネッサ・パラディもいいですね。
いわゆる美女じゃないけど、不思議な魅力がある。この役にはぴったり。
観客は、彼女を通じてユダヤ教の一端を垣間見るわけですが、「そういうもんなんだなあ」くらいで、十分には理解できませんでした。
ま、仕方ないか。
全体として後味よし。
オトナにオススメの1本です。