碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

1日(日)の「TBSレビュー」で、“健康・医療番組”について解説

2015年01月31日 | テレビ・ラジオ・メディア
司会の木村郁美アナウンサーと


2015年2月1日(日) 
午前5時30~6時
「TBSレビュー」

知りたいに応える
健康・医療番組が支持される理由


<番組内容>

テレビ各局、健康・医療情報番組が盛況だ。
医師が解説するだけではなく
タレントを進行役やゲストに
バラエティ色を盛り込みながら
視聴者の関心を引くように工夫している。

そうしたなか、「駆け込みドクター」は
毎回、身近なテーマを設定し
芸人の体験ルポなども交えながら
専門医が分かりやすく解説していく。

さらに医師たちに、
テレビの健康・医療番組が及ぼす
診療への影響度を調査したところ
実に9割があると答えている。
テレビの医療情報とは想像以上に
波及力があるようだ。

なぜ健康情報番組が流行るのか。
健康・医療情報を扱う場合には
どのような視点や真摯さが必要なのか。

番組では、
「駆け込みドクター」や
医師への影響度調査等を例に
テレビにおける健康・医療番組の
あり方について考えたい。


書評本 『女の駅~駅を彩るスクリーンの女神たち』ほか

2015年01月31日 | 書評した本たち



HTB北海道テレビでのコメンテーターの仕事で、毎月、札幌に飛んでいます。

新千歳空港からはJR快速エアポートで札幌駅へ。

改札を出ると、コンコースに設置された大きな時計を見て、時間を確認します。

この時計も、そして駅の南口外壁に掲げられた『星の大時計』も、五十嵐威暢(いがらし・たけのぶ)さんのデザインです。

さらに駅の地下広場には、同じく五十嵐さんのテラコッタ彫刻『テルミヌスの森』が設置されています。



また駅を出ると、そこには流政之(ながれ・まさゆき)さんの彫刻『テルミヌス像』も。

ちなみに、ターミナル(駅)の語源が「テルミヌス神」なんですね。

他にも、何人ものアーティストの作品が置かれているのが札幌駅であり、こうした、いわば「アートの駅」を作ったのが臼井幸彦さんです。

そんな臼井さんは映画評論家としても素晴らしい仕事をしていらっしゃいますが、ちょうど新刊が出たので書かせていただきました。


『女の駅~駅を彩るスクリーンの女神たち』
臼井幸彦
柏艪舎

著者は元JR北海道常務で現在は多摩美大客員教授だ。映画に造詣が深く、特に駅が登場する作品を語らせたら右に出る者はいない。本書では80人の女優の肖像を、駅の風景と共に描いている。読後、映画を見直すも良し、縁の駅を訪ねるのも良し。

『黒幕~巨大企業とマスコミがすがった「裏社会の案内人」』  
伊藤博敏
小学館 

情報誌『現代産業情報』の発行人、石原俊介が亡くなったのは13年5月のこと。「陰の情報フィクサー」と呼ぶにふさわしい人脈と影響力は政・財・官・報・暴の全てに及んでいた。その力はいかにして得られたのか。最後の情報職人を描く力作ノンフィクションだ。

『とまっていた時計がまたうごきはじめた』
細野晴臣・鈴木惣一朗
平凡社 

『細野晴臣 分福茶釜』から4年。音楽舎弟である最良の聞き手を得てのインタビュー・ドキュメント最新刊だ。東日本大震災から政権交代までを体験しつつ、細野は音楽、世相、原発、老化や仲間の死などをどう見てきたのか。究極のご隠居がここにいる。

(週刊新潮 2015.01.29号)