碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

21世紀の「サンダーバード」がやって来た!

2015年09月09日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評


日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今回は、「サンダーバード ARE GO」について書きました。



「サンダーバード ARE GO」NHK
ペネロープはギャル風だけど…
新「サンダーバード」が大健闘

先月から、「サンダーバード」の新作シリーズが始まった。おなじみのテーマ曲に乗って国際救助隊、いや「インターナショナル・レスキュー」が大活躍している。

映像としては、CGと特撮のミニチュアセットを融合させたハイブリッド型だ。1965年のオリジナル版を愛する往年のファンは言うかもしれない。「なんだ、スーパーマリオネーションと呼ばれる、リアルな人形劇じゃないのか」と。もちろん、その気持ちも分かるが、これはこれで楽しもうではないか。

比べるのも腹立たしいが、2004年の実写版映画には困った。ヘンに子供向けのストーリーと、生身の人間(しかもイメージ違い)が演じるキャラクターの違和感は半端じゃなかった。サンダーバード2号やペネロープ号のデザインも改悪でしかなく、あれを思えば今回は大健闘だ。

舞台は今から50年後の2065年。だが、島からの出動シーンは50年前に見たオリジナルを踏襲しているから、時間が戻ったような不思議な気分だ。またトレーシー家の人々を始め、人物の顔と動きは、CGなのにどこか人形っぽい。これもまた、ファンのための意識的な仕掛けだろう。

ただしペネロープ嬢はやけにギャル風で、がっかり。 かつての“レディ・ペネロープ”の英国貴族らしさと、黒柳徹子さんの声が少し懐かしい。

(日刊ゲンダイ 2015.09.08)

遥か南の島 2015 オアフ②

2015年09月09日 | 遥か南の島 2015~16/18
ワードセンターの映画館


「0011ナポレオン・ソロ アンクルから来た男」を鑑賞