灯籠が続々と浜辺に運ばれてきます。
灯籠を
いかだに積み終えるまで、
原先生たちの読経が
延々と続きます。
灯籠でいっぱいとなった、いかだ。
灯籠を乗せた、いかだが海に入りました。
沖へと進む、いかだ。
灯籠が海に流されます。
海に浮かべられた灯籠は
西へと流されていきます。
「西方浄土」と言いますが、
かつての日系移民の人たちにとって
西には故国の日本があります。
親しい人の魂が
波に揺られながら
ゆっくりと
遠い「ふるさと」に帰ることを
祈ったのでしょう。
この夜も
多くの人の思いに満ちた、
美しい「波の盆」でした。
合掌。