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新聞社から、テレビの「通販番組」についての取材を受ける。
うーん、通販番組。
今や、通販番組は、テレビ局にとって、貴重な“ドル箱”(何だか懐かしい表現だなあ)だ。
そりゃそうだろう。
新聞や雑誌と違って、映像(動画)と音声で商品を紹介できる上に、名の知れたタレントさんや俳優さんが「これ、いいですねえ」と感心し、番組によってはテレビ局の看板を背負った局アナまで登場して「おススメ」するのだ。
確かに売れます。
でも、でもですねえ、テレビ局が制作する通販番組の多くが、「情報番組」として流されているのは、いかがなものか。
テレビ局側は「商品情報も情報ですから」と言うはずだ。
まあ、確かに情報ではありますが、通常の「情報」と同じでいいのか、どうか。
商品を、その番組を通じて売っているわけで、ならば、その商品にマイナスになる「情報」は伝えたりしないでしょう。
出演のタレントさんも、局アナさんも、「この商品、いいところはコレコレですが、駄目な点もありまして・・・」なーんて言わないもんなあ。
「いい情報」だけが流される。
しかし、テレビ局も、今さら、通販番組は「情報番組」ではなく、これは長めの「コマーシャル」です、とも言えないし。
もしも言ったら、放送におけるCMの比率を決めたルールに抵触してくる。
さてさて・・・。
それはさて置き、本筋以外に、取材を受けて面白かったことがある。
来校した記者さんが、他大学にいる私の知り合いの先生の、ゼミでの“教え子”だったことだ。
その先生に呼ばれて、何度か、そちらのキャンパスに行き、学生さんたちとも、メディアの現在や、メディアへの就職をめぐって、話をしたことがあるのだ。
こうして実際に新聞記者として活躍している先輩がいることは、後輩たちにとっても勇気づけられることだろう。
いやあ、ご縁であります。