今日はお教室も無く、更にサンプルや下地も終わって一段落って感じ・・・と言う訳で、空の湯に入るまで休憩って時間になったんで、それじゃ・・・と何か作ろうかな?と自由作品って事になるんだけれど、いつもなら販売小物とかで、すぐ
辞められそうな事を選んだりしていたが、いつもならこのハロウィン前にこんな余裕があるなんて事が無かったんで、これは・・・とやって見たい事があったのね・・・いつか・・・ねって。それがこれ。数年前に描いた絵なんだけれど、
いつもならお教室を意識して、可愛いハロウィン・・・なんて事をやったり、少しだけ怖いテイストを入れたりしていたんだけれど、本気の怖い感じのは作った事が無かったので、作家としてのハロウィンをやって見たかったのね。
それは昔、アナンって飯田譲治さんの本の中に、お化けみたいなモザイク・・・って言うのが出て来て、それを作った事があるのね。本当に駆け出しの頃に。そんな事知っている人はあんまりいないだろうけれど・・・。
ちなみに今はティーアートさんにあるんだけれどね。そうね、90cmくらいの大きさだったのね。しかも1cmタイルの大きさを余り切らずに作ったし、四角い下地で作るから、バックの量も多かったのね。あれから相当経って今は腕も知恵も、
あの時とは違っていて、限られた時間の中で作るには?・・・みたいな事にも対応するには?・・いつも四角い下地で、いつも同じスタイルのやり方って事では、対応出来ないので、そんな事も受けられるってアイデアが木を彫るスタイル。
そんな事にたどり着いて・・・色んな事を試してやっては来たんだけれどね。銘木のスタイルの作品だったり、イベントのオーナメントだったり・・・でも銘木の金魚の作品みたいなものは、ある意味規定演技で、似ているを目指した。
逆にオーナメントでは、いかにデフォルメして、その生き物に見える様に、しかも初心者にも出来るように・・・と工夫もしたのね。だからオリジナルと言うのであれば、どちらもオリジナルであっても、後者は自由演技だったのね。
まぁいつも同じ話になるんだけれど、どちらも彫るって事なら一緒なのね。でも内容が全く違っていて、規定演技は似ている・・・を目指して、自由演技は自分にしか描けない絵・・・そんな違いがある。
それを踏まえて、規定演技の銘木では色んな事をやって来たけれど、それと比較すると自由演技としての自分にしか描けない絵・・・と比較すると見劣りすると思うのね。彫る事も張る事も同じ腕であり、要するに両者共に下絵の問題。
つまりデッサン力。ただ無いは無いなりに、似ているって規定演技は考える必要が無い分、練習で何とかなる事もあるが、自由演技の自由は、考えないとならないのね。登場するキャラをね・・・自分の。これが難しいのね。
それが花かも知れないし、人かも知れないし、生き物かも知れないし、文字かも知れない・・・。って言うと、そろそろ気が付く人がいるだろうけれど、そうなのね、空の湯の前の練習なのね。一体どの程度のグレードになるのか?って。
そのグレードの良し悪しを決める1つが、今回は輪郭線なのね。例えば昔の漫画は、極端に言うとペンで仕上げをしたのね。手書きだから。その時に少女漫画の作家さんは丸ペンって言ったかな?とても細いペンで描いていたのね。
逆に少年漫画の作家さんはGペンと言って、万年筆のような筆圧で太くも細くもなったが、丸ペン程は繊細にはならなかった・・・と、しとこう。内容はともかく、ペンの選択で大きく変わったものなのね。それがアニメでは?
いつしか機械で描くようになって、筆圧に影響が無く、どのアシスタントであっても同じ太さになって、良い意味では安定したのね。それはまるで浮世絵の版画の黒の輪郭のようにね。ただ個性的では無くなったと思うのね。
恐らくその後、その安定した輪郭線を太くしたりして、他とは違う・・・って見せたと思うのね。所が先日遅ればせながら見た、鬼滅の刃・・・その輪郭線の個性的な事。まぁ機会が合ったら見て欲しいのは、人の輪郭線がまるで手描き
のように、太かったり細かったりして、筆圧の変化のように見えたり、水を表す絵の荒々しい太い線。こんなのを見た事が無い俺には、これは凄いな・・・と迫力にビックリした。見事な黒の輪郭線の効果。勿論、個人的な主観ね。
しかも別に説明しただけで、評論したい訳でも無く、ただ取り入れたいだけ。果たしてその効果がモザイクで発揮されるかどうか?って。ただいきなり空の湯でやる訳には行かないのね。だからこれで試したいのね・・・。
ただいざやろうとすると、中々踏ん切りが付かず、今の段階ではこんな感じ・・・
彫って見て思うのは、攻めた感じが無いのね・・・どれも同じ太さにしか見えない。もっと攻めないと・・・。