

優しいエール 夢への道に


今度の週末に、小学校に勤務していた最後の年の生徒の結婚式があります。ちょうど、校舎を建て変える年で、校舎の移転作業などがあり、大変な時期でしたが、1ヶ月新しい校舎に入ることができ、卒業式を迎えることができました。

そしてこちらも中学校へと転勤になりました。
みんなで最後の日まで、ランドセルで登校して、会場で記念写真を撮ったのが懐かしく感じます。

そんな小学校時代の思い出を懐かしく頭に思い浮かべながら、昨日は、校区内の山移小学校というところの卒業式に出席をしました。
過疎化が進み、卒業生は一人でした。「一人だけの卒業式」に初めて参加をしました。とても暖かみのある卒業式でした。一人に対してたくさんの地域の方々が来校していました。
子どもたち「一人ひとり」をみんなで大切に育てていることを感じます。幕が開きステージから卒業生が降りてきました。
一人に対して、校長先生から卒業証書が手渡されました。みんなの優しい視線が卒業生に向けられました。卒業生が10分以上の言葉を在校生、先生方、地域の方々に話をしました。
それがただ話をするだけでなく、卒業生の思いがしっかり込められた話し方をすることに感動をしました。

来賓で来られていた方、一人ひとりからも卒業生に向けての言葉がありました。
「○○ちゃん、本当によくがんばっていたね。放課後クラブで下級生に背中にたくさん寄りかかり、慕われていたことが心に残っています。」
などの、卒業生の姿を見ての言葉がたくさん贈られました
また在校生からも言葉がありました。少人数の学校ですが、頼りにしていた先輩が卒業していく寂しさを下級生は感じています。卒業生に背負われたあたたかさ、一緒に活動した楽しさがなくなていくことへの惜別を思わずにはいられなかったのでしょう。
涙を流している子どもたちには、いろんな思いが心を駆け巡ったのでしょう。
PTA会長さん、保護者の方のあいさつ・・・どれをとっても心を打たれました。
卒業生は来月には中学校に入学をしてきます。それぞれの学校で培ったたくさんの成長と笑顔をさらにすばらしいものにしていかなければならない責任も感じました。
「一人だけの卒業式」
忘れることができない思い出です。