ちょうど、10年前に東京に行く機会がありました。仕事が終わり、きょうだいに連れられて、下北沢の「本多劇場」で演劇を見せてもらいました。

公演していたのは、辺見えみりさん、片桐はいりさん、春風亭昇太さんの「夫婦犯罪」という3人での舞台でした。春風亭昇太さんも今は時の人となっています。
春風亭昇太さんと片桐はいりさんが訳あり夫婦で、辺見えみりさんの家に同居するというストーリーでした。
もう内容は詳しくは覚えていませんが、辺見えみりさんと片桐はいりさんの俳優としてまったく違うタイプの人たちのやり取りが面白かったというのが印象でした。
今、片桐はいりさんは、「とと姉ちゃん」で常子の女学校時代の先生として「東堂先生」役で活躍をしています。
その中で、常子たちの生き方に大きな影響を与えます。思想家として、平和を愛し、女性解放に一生を捧げた平塚らいてうを描いた本などを常子たちに紹介をしました。
NHKの朝ドラでは、「とと姉ちゃん」前作の「あさが来た」など女性の社会進出を描いた作品が続いています。
金曜日、午後から来客がありました。
最初は、子どもたちの様子を話してくれていたのですが、だんだんと「今の世の中は、女性が社会に出にくい状態が続いている。」という話になり、延々と思いを語っていきました。「わたしはこんな世の中がおかしいと思う。」エンドがない話です。「ネバーエンディングストーリー」?
話を聞くと、なるほどと思うこともありますが、確実に時間は経過しています。
社会の急激なシステム的な変化、核家族化、出産・育児と仕事の両立の煩雑さなどがあり、一つひとつを丁寧に対処していくこと、社会全体の仕組みを変えていくことが必要です。

また女性の権利をスムーズに取得するために、人的な補いをしていくことも大きな課題だと思います。「女性」は・・・・であるべきという固定概念の中でも今の世の中とはそぐわない部分の解消も必要でしょう。
短い言葉では言い表すことはできませんが、来客の思いと言葉は受け止めました。
電話がかかってきて、外に出ました。対応してくれた方が、「まだ話が続きましたよ。」熱い方でした。
現在はちょっと息苦しいところもある世の中となっているような気がします。しかし、だれもが生きやすい世の中をいろんなところで構築していきたいものです。