夜、狂想曲のように蛙と虫の鳴き声が流れてくるようになった。
一昨年、豊田市の「スーパーやまのぶ」さんのご紹介で
「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんから教えて頂いた、
酢を使って虫を忌避させる方法を昨シーズン試してみた。
木村さんによると柑橘類で作った酢は柑橘類の害虫の忌避にはだめで、
柑橘類以外の酢で忌避作用があるということだった。
そこで米酢を無農薬レモンに1シーズン使ってみたのだが・・・。
結果は・・・、毎年3月になると私の手助けをしてくれる
ベダリアテントウが今年は1匹もいない。
作り方は酢の散布以外変えていないため、私の推測するところ
どうもベダリア君は酢が嫌いのようだ。
その捕食される側のイセリアカイガラムシは温室内に常駐していることから、
天敵のほうが酢の刺激に弱いため、今年は酢の散布は見合わせることにした。
また1年かけて、ベダリア君がハウス内に常駐するように管理しなければならない。
生物の多様性を維持するための条件としては、善玉菌優勢状態の維持と刺激物(酢)の軽減なのか。
また一つ気づきを自然の神様にいただいたということだろう。
そんな中、今まで見たことがない、ナミテントウの班型(12星)をレモンの温室の中で発見した。
私も学生時代12番を背負ってプレーしていたため、時間を超えて愛する番号だ!
天敵を使った檸檬栽培の絶妙なバランスの上でのみ、季節の虫たちと出会えることができる。
彼らが無農薬レモンの葉の上を当たり前のように闊歩する風景を、
彼らのメタモルフォーゼを見ながら夢中になってサイバーショットするのも、
厳しい修行の後の楽しめる!農業がすぐそこに来ているおかげかな~。