果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

HappyとUnhappy、すべてはリスペクトから始まる!

2018年10月28日 13時05分22秒 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は意外とよく降った雨。
もうこれで降らないでほしいと再再再、空に願う。
露地みかんは異常な肥大と初めてと言っていいほど糖の集積が悪い。
緑の吸汁害虫もゲリラ戦を仕掛けてきていて、
所々灰色の微生物にみかんを乗っ取られてしまう。
今週は天候がそろうという週間予報、久しぶりにまぶたに焼き付く。

ホテルアークリッシュ豊橋での生産者と共にVol.5
を無事に終えることができた。
ランチパーティーに出席くださった皆様、本当にありがとうございました。
皆さんとふれあえたことで、私もまたまぶたが熱くなり、
これから進むであろう道がくっきりとしてきました。
また今里総料理長はじめサービススタッフの方々には、
細かなところまで気を遣ってもらい、
こちらの提案を快く具現化してくださったことに本当に感謝しています。
幸せ者だと思いながら、今後も頑張っていこうと思います。

無農薬レモンを作り始めて29年目。
皆様に販売を始めて25年目である。
多くの人に支えられ本当に幸せなことがたくさんあった。
でも中にはいやな思いというか、世間の厳しさだとか、
言われることにも多く遭遇して不幸せを感じたのも確かだ。

思い起こしてみると、
1、無農薬レモンを卸していた有名な日本食のお店、
レモンのおかげでお客様が増えていることを奥様に感謝されるが、
なぜかレモンの取り扱いは減っていく。併用という悲しい現実と思い込み。(涙)
2、無農薬レモンで作るお菓子のオーナーが勝手に当園のイメージの
絵を老人の夫婦で作って販促しようと。(涙)
3、名古屋のイタリアン料理店では一度取引しただけなのに、
HPにて常時取引しているかのような表現。(怒)
4、市内の和菓子屋が当園のレモン果汁を使ったカステラを作ったのだが、
他のレモンを混ぜられ、添加物の疑わしいレモンジュレを使われ、
パッケージには河合果樹園と明記し、当園のマスコットのテントウムシまでまねする。
誰が見ても河合果樹園のレモンを使用と勘違いする。(怒&呆れる)
5、愛知県庁の受託事業で、「地元の加工品を用いたレシピ開発」で、
生産者にコンタクトもとらず、加工品と無農薬レモンを使ったレシピを作る話を進める。
まったくおかしいので、お断りをした。(呆れる)
どれも農家や農産物へのリスペクトがないのが最大の問題点。
私たちの生業が評価されることを願います。

10月1ヶ月間のアークリッシュの初恋がいやな思いは吹き飛ばしてくれた!
HappyとUnhappy、前者だけを感じて生きていこうと思う。

河合果樹園























コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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思うところ (rikky1219)
2018-10-29 10:50:59
初めて投稿させていただきます。
昨今の異常気象、気候、皆様のお身体、作物の生育具合、心の隅に留めておきながら読ませていただきました。虫も生きていくために何かしらの知恵があるのでしょうね…
無農薬レモンも四半世紀という長い月日の中ではあっという間なのかもしれません。
昨今の製菓業についてですが、①の取扱量の減少は正直、従事している方が減ってきている現実があります。当方の地域でも製パン業を閉店したり、地元重視での出店店舗が緩やかに下降しているように感じます。原因は小麦粉の価格上昇と従業員の年齢も上がってきつつある。等あるようです。②や③に関しては日頃のその人の行いが表れているようにも感じますし、④に関してはデザイン料や使用許諾、肖像権?も無視しており、専門的な方に相談すれば、それなりに慰謝料も取れそうな案件に残念さが増します。
⑤に至っては県の看板を掲げているのにも関わらず、担当者が案件に許可を貰って勝手に盤面の駒を進めた独りよがりにも聞こえる本当に貴方が全面的に責任も考えずに独壇場で考えた数々の非礼。本当に日本人という意識も感覚も、民間では考えられない行い、誠にご同情申し上げるばかり。

自分は今、父親の替わりに業務を引き継ぐことになり、半年余り毎日勉強させていただいて感じたのは
①両親、父の両親がこの仕事を起業してくれたことの有難さ
②その中で培った顧客との交流
③取引先との交流でまだまだ上の素晴らしい方が居て下さったこと
④知らないことを正直に言って、叱られながらも教えて下さる姿勢
⑤他の業者の勧誘も断ってご連絡してくださる顧客様
⑥現場での職人さん、監督さんの対応の真摯さ
⑦幸運にも資格取得が出来、父親の替わりに様々な業務を行える責任の重さ
等数え上げれば結構な教えをいただいています。
勿論そこには『人』がいて『考え、想い』があってこそです。
素直に自分の想いを伝えて、ストレートに想うことが上手くいけばそれはそれでいいことでしょうが、『ボタンの掛け違え』から生まれる誤解、軋轢、相互の不仲は避けて通れないもの。
だからこそ自分の場合『仕方ない、他人だもの』と呟いて気持ちを変えるようにしています。
自分が中心の世界なんて最初は楽しいですが、要はイエスマンばっかりで、次第に人間不信になるのなら、意見を交わして、相手との壁をいかに低くしていくか、他人と違う発想を、どの人にぶつければ化学反応できるか。今は自分は人生の大きな冒険いるほどの装備をそろえている最中なので、他人のスキルや技術を盗んで、この先本当に必要とされる人間になれるように、選んでもらえる人間になれるように必死です。
長々とお読みくださり、誠にありがとうございました。今年の自然の恩恵、また購入できるのでその時はよろしくお願いいたします。
ご縁があれば『ホテルアークリッシュ豊橋での生産者と共に』もお伺いしてみたいです。
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コメントありがとうございました。 (管理人)
2018-10-29 18:48:46
Rikkyさん、コメントありがとうございます。

本当に丁寧な文章で、恐縮です。
農業という生業をきちんとした生業として認めてもらえるように
普段からいろいろなことに気をつけて頑張ってきました。
こちらからお願いするのではなく、こちらが相手に対して何ができるかを考え
相手のためになることを先回りして行動することで、
地域全体が底上げされるはずだと思ったからです。
ただボタンの掛け違えはやはり避けて通れないので、
なるべく志を同じくする人たちとお付き合いし
全体のブランド価値を上げてきました。
年数とともにそれもぶれる場合もありますが、
そのときは原点に戻ってやっていこうと思います。

お父様の意思をお継ぎになっての船出、
いろいろな波が打ち寄せてくるとは思いますが、
その都度教えてくるのは自然からのメッセージでしょう。
五感を研ぎ澄まし、目標に向かっていってください。
突き抜けそうになったら、
下記の私の好きな言葉を思い起こしてくだされば幸いです。

「藝の上手いというのも下手というのもほんのわずかな差である。
その差はけして技巧の差ではない。
その人の人柄からくる無技巧の差である。」    大河内傅次郎
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