今年の夏はとても雨が少なく、毎日の潅水作業も気が抜けない。
この調子だと私の裸踊りぐらいでは
自然の神様が抱えている桶は少しもかたがないだろう。
当分辛い日々が予定表に刻まれていく。
涼しくなれば幾分、植物も楽になるのだが・・・・・。
だいぶ前に福岡伸一さんの「生物と無生物のあいだ」という本を読んでから、
すこし気にかかっていたことがある。
それは二重らせん構造・・・・・・・。
私の家の先祖は、田原市の野田の出身で、
ひるわ山の争動をきっかけに追放されてこちらに移り住んだという記述がある。
山の落ち葉や下草を肥料のない時代はとても大切にしていて、
それらを糧とするひるわ山の領有権は、野田村にとっては死活問題であった。
循環型農業という言葉がぴったり当てはまる江戸時代初期のことである。
その記述の中で印象に残った言葉がある。
それは直訴を明日に控えた村の名主の、
「心の底から湧き上がる善心と凡夫の心が腹の中で戦いずくめですわい。」という言葉である。
その言葉から伝わる性分は無農薬レモンの空間を演出する自身に、
二重らせん構造のおかげでうまくコピーができているということだろうか。
ただ周りの環境の変化に伴い、「その秩序は絶え間なく壊され、新しい秩序が作られる」事も
福岡伸一さんからの社会性のあるメッセージだと受け止め、
今後も新しい秩序を想像していきたいと思う。
河合果樹園
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます