果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

玉虫とグラン・ブルー

2019年07月12日 19時39分17秒 | 日記・エッセイ・コラム

ここ豊橋は太陽の笑顔を忘れてしまうような、天気が続いている。
露地みかんの摘果は遅れ気味、降り続く雨のせいで雑草たちは過繁茂状態。
時折の晴れ間に、植物も昆虫も何かしらの反応を見せる。
ブーンという翅音が耳にここちよく、きらびやかな色彩が舞う。
その体は直角二等辺三角形の底辺の角度を維持しながら飛び、
目にとまる翅の背景が空の色を震わせる。
手で打ち落とし、腹側の色濃い黄金色と
胴をもっての外翅の虹色は、私にとっては一つの眼福。
まだ生まれたばかりなのか傷一つない虫体を接写する。
見る角度、光りの方向によって美しさは変化し、
いにしえの頃から装飾に使われたことに納得する。

タオルミーナを訪れてから気になっていたのが、
リュック・ベンソン監督の「グラン・ブルー」。
添乗員のMさんや現地ガイドさんたちがしきりに口にしていた映画。
この地で撮影され世界的にヒットした映画だという。
見たことがなく、いまいち飲み込めない部分があったため、
ブルーレイを買って観ることにした。
百聞は一見に如かず、撮影場所がなんとか飲み込めた。
1988年のイタリアとフランスの合作映画が、
未だにタオルミーナの観光資源として大きく紺碧の海を映し出す。
海岸の岩の上のレストランでスパゲッティーを食べるシーン。
4月9日広場の噴水で水を汲んで、イルカを運ぶシーン。
とりあえず自分の撮った写真と照らし合わせてみる。
そして写真を見ていると、やはり気になるのはレモンの木。
イセリアカイガラムシが白さを強調し、枝に着いている。
この地にはベダリアテントウはいるのかと?
土産物屋の陶器のマグネットには、テントウムシの絵がある。
レモンと一緒に、食文化の一翼として書かれているのが、
昆虫少年としては嬉しかった。

河合果樹園

 

 


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