乙一、集英社文庫。
デビュー作の花火と少女と私だったかは立ち読みしたことあるけど
ほぼ初めて読む作家。
本の中に入り込んだいじめられっ子兄弟アールとグレイ。
独特の世界で、この設定だから生きる仕掛けがいろいろ。
マンションの各部屋ごとに違う「設定」で、
森だったり海だったり砂漠だったり。
全ては「神」が決めている予定調和の世界。
そこに、異世界からの漂流者が、魔物をつれてやってくる。
アークノアの人びとは、死なない。
死んだら、翌日、朝霞の中から復活する。
死んだ日のことは覚えていない。
だから、犯人がわからなかったり、
死んでいれば覚えていなかったことを覚えている羽目になったり。
どう続くのか、さっぱり読めない。どっちにでも転びそう。
とりあえず、グレイは良かったけど、アールの魔物はどうしたら退治できるのか。