河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

鷺と雪

2009-06-30 21:41:45 | 読書(小説)
北村薫、文藝春秋。
ベッキーさんシリーズ、三部作完結編。
メンバーは替わらず、花村英子と周囲のお嬢様方を中心に
お話は進むのだが、ルンペンだとか、ドッペルゲンガーだとか、
ブッッポウソウ(都市で鳴くと不吉らしい)といった
なんだか暗い話題が続く。
「不在の父」滝沢家の子爵の、やるせなさ。
「獅子と地下鉄」では、英子は浮浪児に取り囲まれる。
無邪気な富裕層の道楽を描きつつ、垣間見える現実。
そして、最後の「鷺と雪」では、時代の足音が聞こえそうな、
緊迫感のあるペッキーさんと桐原勝久の会話が。
時代の再現ぶりが面白いんだけど、この時代は、今とつながってるはずなのに
いったいどうしてこんなに変わってしまったんだろう・・・と考えた直後に、
このラストシーン。2・26事件。なるほど。
英子のみた夢、雪の中の鷺のシーンがもの悲しい。
「善く敗るる者は滅びず」
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庭先案内5

2009-06-29 22:24:26 | 読書(マンガ)
続くよ。
そしてそろそろ飽きの虫・・・
ほいでも、この人はじじいとばばあ描かせれば天下一品。
とくに「待ち合わせ」の、老夫婦が若返っていくあたりが
すごいよかった。ちょっと古くさい若さが。
そして、猫と人魚に、少年マンガを感じた・・・
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魔大陸の鷹

2009-06-25 22:38:47 | 読書(小説)
赤城毅、祥伝社NONノベル。
こないだ読んだ、帝国探偵物語と一緒・・・
主人公にまったく感情移入できないし、
思い入れもないので、「我らが」伊集院従吾とは思えないのだ。
周りの女性たちも、今ひとつ魅力ないし。
現実的なストーリーなのに、なぜか、日本古代の呪術と
中世ヨーロッパの古魔術が同居する不思議。
三種の神器が、太古の精霊を呼び出すのだ~・・・
はちゃめちゃぶりはいいとして。
南の島での飛行機合戦とか、南極大陸での水棲人との対決とか
富士の樹海での冒険とか、ひとつひとつは面白いけど。
やっぱキャラがなー。
大木戸博士は、いいよ。チャレンジャー教授みたい。
ホーキンズもいい。
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童話迷宮

2009-06-24 23:25:28 | 読書(マンガ)
上下2巻。
小川未明原案ってあるけど、不明。
赤い蝋燭と人魚はしっているが、全く違う話。
インスピレーションを得ただけか?
釣巻和の絵は好きだが、話のほとんどは
よく分からない・・・ってのが正直。
月のナイフ、森くんはもともと女の子だったってことか?
古めかしい話ばっかだったら、まあこんなものかと思うのに、
ギャルゲーだとかオタクとか出てくるから、ちょっと興ざめ。
ううむ。
ほいでもどうせなら、カラーで見たかったな。
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COPPERS2

2009-06-23 22:05:46 | 読書(マンガ)
シーズン1完結と帯に書いてある。
こんな絵でも、テレビドラマ張りの物語が進行。
脳内変換してるんだろうなあ。
こういうのも、マンガの特性だろう。
逆に、ないものを見せるのもマンガなんだろうけど。
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