河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

包帯クラブ

2007-08-31 20:41:35 | 読書(小説)
天童荒太、ちくまプリマー新書。
なんでこんな形態で出版されているのか?はおいといて。
この人の本、初めて読んだ。
自慰だな。自分を肯定するための、お話。
この本で、癒される人もいるんだろう。
傷は、誰にでもある。
だから、私は、こういうのは好きでない。
自分の傷は、自分でなめて直す。
野生動物かも知れんが、なめてもらわなくて結構。とか思っちゃう。
主人公たちが大きくなったあとがちらちら出てくるんだけど、
すごいいいことみたいに海外ボランティアが出てくるのが気になる。
ここから崇拝というか特別視というか生まれるのかなあ。
海外ボランティア、ちゃんと自分の立ち位置知っていないと、
親切の押し売り、上位から下位への押しつけになっちゃうからなあ。
児童文学だけに、そのあたり心配。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雲の花嫁

2007-08-30 21:43:51 | 読書(小説)
高里椎奈、講談社新書。
惰性で読んでます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安徳天皇漂海記

2007-08-22 21:21:50 | インポート
宇月原 晴明、中央公論新社。
鎌倉時代。
幼い安徳天皇が、壇ノ浦で敗れ、入水する。
しかし。
彼は、琥珀の珠に封入され、海をさまよう。
源実朝とその従者の夢にたびたび現れ、実朝を誘う。
2部構成で、前半は、実朝が死ぬまでの従者の少年の語り。
後半は、フビライ・ハンの元に身を寄せるマルコ・ポーロの見たもの。
安徳天皇が、何を求めていたのか、ほとんど明白にはならず、
そのあたりが、薄気味悪さ倍増。
実朝の描きぶりは、著者の思い入れがあるんだなあというかんじ。
日本の歴史を、近隣諸国からみた客観的な部分からも照らして、
重層的にしているあたりは面白いけど、
夭折した天子は、じゃあ、日本人ばかりじゃないだろうよなあ。
日本国外に遠征してるのに、日本人ばかりなの?なんてことも
思うけど、予想不可能、日本にあって日本にあらずな世界観が面白い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天と地の守り人第一部

2007-08-19 20:31:33 | 読書(小説)
上橋菜穂子、偕成社。
1冊ずつ数えると、8冊目。
一番最初の「精霊の守り人」で出会った、
30過ぎの女短槍使いバルサと新ヨゴ国の皇太子チャグム。
その後は、別々の道を歩んでいて、
バルサの物語は「守り人」、チャグムの物語は「旅人」で続いていた。
それが、このシリーズで終わる。三部作とのこと。10冊で終わるのかー。
いつも、1冊で完結してたから、続かれても、かなり細部を忘れている。
しかも、いつ2巻以降を読めるのか・・・図書館だからねえ。
バルサは、チャグムに出会い、再び彼の護衛役を買って出る。
ロタ国とカンバル国の同盟を結はせることはできるか?
タンダはどうなる?まて、次号。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼくらの昆虫記

2007-08-19 20:22:27 | 読書(その他)
盛口満、講談社現代新書。
10年くらい前の本。
ゲッチョ先生が、若い。青い。
虫が嫌いだったり、生物のことを知らない中高生たちと、
自分は、違う生き物なんだ、とちょっと斜めに生きている。
ちょっと、偉そう。
で、自分の方によってきた子たちの会話に入り、教えてやる。
自分がたまたま、虫好きに偏っていて、相手は、たまたま虫が嫌い、という
それだけのはずなんだけど、自分の方が正しいと思ってる、みたいな。
そういう、慢心みたいなのを感じた。
ま、そんな細部はさておき、虫の話は面白かった。
たしかに、自然は遠くなったけど、いまでも「身近な自然」は身近にあるのだ。
それは、蚊だったり、ゴキブリだったり、蛾だったりする。
どんなに世の中進化しても、彼らはきっと、我々を悩ますのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする