河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

黒猫の回帰、あるいは千夜航路

2017-10-07 00:32:09 | 読書(小説)
森晶麿、ハヤカワ文庫。
6冊目にして、第1期完結だと。
とりあえず、黒猫と付き人がハッピーエンド。
本編は、6つのポーの作品をベースにした短編。
文系の雰囲気を面白がってたけど、
結局、ポーを読まないとなんか片手落ち。
謎解き自体は大したことないし、
恋愛ものって部分はまとまったぽいけど、
ポー読んでない部分が気にかかるので、
手放してもいいけど、ちょっと置いとくかな。
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図書館の魔女

2017-10-04 00:56:15 | 読書(小説)
高田大介、講談社。
一の谷という国にある、アレキサンドリアの図書館を想起する、
高い塔の図書館にいる、マツリカ。
10代の少女は、声を持たないが、豊かな知識と、
その指からは、あふれる言葉を持つ。
ある日、辺境から、マツリカの下で働くよう使わされた少年キリヒト。
図書館には、マツリカを補佐する女性たち、ハルカゼとキリンがいて、
キリヒトは徐々に図書館の仕事、マツリカの手話を始めとしたお相手に
なれていくのだが。

分厚い上下巻。
最初はとっつきにくい語り口調だが、そのうち慣れる。
最後の章でいろいろ明かされる謎まで、読み終わるのが
つまらないなと思わせる。
双子座の片割れは気になってたんだけど、
ところどころ見落としたとか思わせぶりに語る伏線の回収にむずむずした。
そして爽やかに旅立ったんだけど、続編はどんな話なんだろう。
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