河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

岸辺のヤービ

2015-12-30 14:13:20 | 読書(小説)
梨木香歩、福音館。
岸辺のふたりとか、ムーミンとか、
かりぐらしの小人の話とか、いろんな児童文学を
足して割ったような、国産ファンタジー。
マッドガイドウォーターの岸辺に住む、
不思議な生き物、ヤービ。
近くに住む人間、ウタドリ先生は、
この池をカヌーでプカプカしていて、ヤービに出会った。
これは、ウタドリさんがヤービたちから聞いた話。
聞いた話、って、矛盾してきても訂正できて良さそう…

ヤービは男の子で、従姉妹のセジロがいて、
パパヤービ、ママヤービがいて、
別の種族のトリカが、またムーミンのミィみたいな…
冬眠するヤービたちに対し、トリカたちは鳥に乗って南へ行く。
どこまでもムーミンみたいだ…
そしてほのおの革命家が気になる。

それはさておき、シリーズ開幕、とあるから、続くのかな。
結構、気合入った作りになっているよ。
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太陽の石

2015-12-27 14:25:02 | 読書(小説)
乾石智子、創元推理文庫。
推理じゃないよな・・・。
オーリエラントの魔導師シリーズ3冊め。
そういうシリーズ名らしい。
拾われっこのデイス。
姉に拾われ、両親のもとで育った。
ある日、土の中から鮮緑の宝石が嵌った肩留めを拾う。
それが、眠っていた魔導師たちを目覚めさせ、
壮大な兄弟げんかの続きが始まった・・・!

壮大な伝記をなぞるように、さくさく話が進む。
だらだら語ろうとすればいくらでも枝葉がありそうなのに、
まっすぐ終わりに向かう語り口が好きだなあ。
それでいて、ちゃんとキャラも立ってるし。
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お面屋たまよし

2015-12-20 00:00:35 | 読書(小説)
石川宏千花、講談社。
YA!ENTERTAINMENTの一冊。#6とかの。
文庫になってて惹かれたのと、天狗が出てくるので読んでみた。
まあまあ面白かった。
山の主に拾われ、面作師(おもてつくりし)に育てられた
二人の捨て子、太楽(たいら)と甘楽(かんら)。
二人が売るお面屋の屋号が「たまよし」。
でも、なりたい姿になれるという妖面を売る裏の屋号が。
子供向けのせいか、あっさり売る。そう高額でも無いらしい。
4話のうち、面を外せなくなって、荒魂化し、
浄化されちゃうのは1話だけ。
まあ、そんなに悪いやつばっかじゃめげるよね。
とりあえず、もう一冊続きがあるっぽい。
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ウェストール短編集 真夜中の電話

2015-12-20 00:00:28 | 読書(小説)
ロバート・ウェストール、徳間書店。
9つの短編。
浜辺にて/吹雪の夜/ビルが「見た」もの/墓守の夜
屋根裏の音/最後の遠乗り/真夜中の電話/羊飼いの部屋/女たちの時間
ウェストールといえば、戦争ものと幽霊とかのホラー系で、
こちらは後者が多め。
もう一つの短編集、遠い日の呼び声が、前者かな。
こっちはまだ読んでるとこ。
宮崎駿が表紙絵描いてるけど、どの話かよう分からん。
しかし、男の子たちは、勇敢で、サバイバル能力高くて、
女の子は健気で、うん、ハヤオ好きそう。って感じ。
「羊飼いの部屋」、ダメな奴がとことんダメなのがすごい。
「墓守の夜」が「伊平次とわらわ」のイギリス版ぽくて面白い。こわいけど。
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12月の夏休み

2015-12-17 21:52:28 | 読書(小説)
ケンタとミノリの冒険日記。
川端裕人、偕成社。
小学校低学年向け・・・にしてはところどころ難しい。
父に連れられ、南半球ニュージーランドで過ごす兄妹。
父を追いかけ、ニュージーランドを縦断することに。
子どもたちだけの、ちょっとした冒険。
鰻が捌けたり、出来過ぎな部分もあるけど。
で、劇中のシーンの写真があるのは、
作者自身の子どもたちが体験したことから組み立てたのかな。
縦断するってのと、研究者がいろいろ出てくるあたり面白い。
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