河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

RDG(レッドデータガール)5 学園の一番長い日

2012-02-28 22:38:02 | 読書(小説)
荻原規子、角川書店。
シリーズ5冊目。
戦国学園祭スタート。
4巻で散りばめられた伏線が回収される。
姫神は出てこんかったが、
姫神の正体は明らかになった?
泉水子と相楽の関係も、微妙に変化してきていて、
忍者と陰陽師と山伏の三つ巴バトルも
まだ先は読めません。
高柳犬がちょっとウケた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おやじがき

2012-02-20 20:39:18 | 読書(その他)
絶滅危惧種(レッドデータ)中年男性図鑑。
内澤旬子、講談社文庫。
ええっと、これ読んで、描きたくなりました。おやじ。
そうか、文庫サイズのノート使えばいいのか。

って本題はそこではなく。
あー、こういう人、いるいる。
って人がデフォルメ化されてスケッチされている。
今の若い人もおやじになったらこうなるのか?
それともこの世代ならではなのか?
こうやってみると、おじさんたちの脂っこさと哀愁が。
みょうにかわいらしいのはこの人の筆力か。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西巷説百物語

2012-02-14 22:13:29 | 読書(小説)
京極夏彦、角川書店。
巷説百物語シリーズ、5つめ。
正続はともかく、後、前ときて完結したと思ったのに、
今度は西が来た。大阪版。
主役の又市たちは出てこないと思ったら、
最後の話に勢ぞろい。
細かい話は殆ど覚えてなくて、覚えているのは、
人間のしたことを妖かしの仕業に仕立てて、
憑き物を落とすっていう手法。
大阪版は、似てるようでちょっと違うような。
御行し奉るーじゃなくてこれでしまいの金毘羅さんや、が決め台詞。
全7話は、すべて壱、弐、参、肆、後の5部仕立て。
起、承、転、結、舞台裏。
子どもを死なせた酒屋の跡継ぎ以外は、全員、腹に一物あるような、
嘘をついてることを忘れてるとか気づいてない人びと。
まあ、人間って怖いよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サラの鍵

2012-02-07 19:24:26 | 読書(小説)
タチアナ・ド・ロネ、新潮クレスト・ブックス。
最近めっきり読書量が減っていかんなあ。
分厚かったけど、読み始めたらあっという間。
ユダヤの少女サラがナチス(正確には、フランス警察)の摘発にあい、
ちょっと出かけるだけだと思い込んで、
弟を、秘密の隠し部屋に入れて、鍵をかけた。
そして、現代。
フランス人の夫と結婚して娘と3人パリに住む、
アメリカ人向け雑誌のジャーナリスト、ジュリアは、
戦時中に起こったユダヤ人迫害事件を追うことになった。
2つの物語が、交互に語られ、真ん中くらいで結びつく。
そこから、ジュリアの戦いが始まる。

少女サラの苦悩は、想像を絶する。
理解できると言えば嘘になるだろう。
そして、サラの息子の苦悩も。
赤の他人のジュリアに真相を突然知らされて、
己の足元をすくわれるようなもんだろう。
かなり、重たいテーマ。
フランス人にとっても。

日本人で言えば、おじいちゃんは半島から来たのよー、
くらいなもんかな?いろんな意味で。差別的な意味はない。
差別されちゃっているという現実を踏まえた上で、ってことで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする