河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

日の鳥

2014-05-31 11:43:19 | 読書(マンガ)
こうの史代の最新刊。
本屋で全然見つけられず、
ぽちっと購入。重版か・・・ちっ。
日本文芸社で、書籍扱い。
中身も、マンガというより詩画集。
で、も、こっこさん的目つきの悪い鶏が
ボールペンで描かれた震災後の風景画のどこかにいる。
飛んでたり、砂風呂入ってたり、電車ごっこしてたり。
この人を喰ったようなところが、この人の味だねえ。
この人のボールペン画、どんどん達者になっていく。
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パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から

2014-05-27 22:58:58 | 読書(小説)
似鳥鶏、幻冬舎文庫。
時々本屋で見かけたけど、あまりな表紙画に、
この人の本だとは気づかず。
まあ、ジブリっぽい、女性狙いなところは
主人公の造形にも、兄ちゃんとの兄弟愛にも
多分に含まれていると思う。。。
気弱で後ろ向きな弟、智(さとる)は、
有能であったにもかかわらず、突如警察をやめて
兄の季(みのる)が死んだ父から引き継いだ
喫茶店・ルミエールでパティシエとして働く。
そこにやってくる警察官の直ちゃんから、
事件の解決を頼まれ、兄も手伝うはめに。
兄ちゃんが語り手だが、いい味出している。
なかなか言い出せない人たちの代弁者のような掌編が4つ。
殺人もあるが、それほどひどい事件でもなく。
しかし、最後の話は、2丁目はどこから手に入れたのか。
すげー、すっきりしない。トリックとしてどうなの。
横糸の人間関係とか雰囲気はいいよ。
肝心のトリックがなあ・・・。
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黒猫の接吻あるいは最終講義

2014-05-25 21:19:42 | 読書(小説)
森晶麿、ハヤカワ文庫。
2冊めの長編にして、終わりか?
黒猫と付き人は相変わらず。
黒猫の大学教授ぶりはさらなる高みへ。
バレエのジゼルと、ポオの話がリンクするけど、
門外漢の理系な私でもなんとなく理解できたぞ。
バレエもいっぺん見てみたいねえ。
でも、バレエネタということで、今年の正月に見た
東野圭吾の阿部寛がやってる麒麟の翼とかのシリーズの最新話が
バレエだったもんで、なんか似たような印象を受けた。
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まもなく電車が出現します

2014-05-25 21:12:21 | 読書(小説)
似鳥鶏、創元推理文庫。
タイトルがなんとも。
確かに、内容を端的に表している…
シチュー皿の底は平行宇宙に繋がるか?とか
頭上の惨劇にご注意くださいとか。
開かずの間に出現した鉄道模型、
じゃがいもアレルギーのミノが作ったシチューから
どうやってじゃがいもを抜いたかとか、
植木鉢を落としたのはだれ?とか。
高校生活には刺激的な日常生活の謎。
最後の「今日から彼氏」だけちょっと異色か。
日常生活からすると、前作さよならの次にくる系の
普通の人はやらんよ的なトリックですな。
葉山くんに彼女ができるけど。え?だれ?みたいな。
そして珍しくちょっとやな奴が出てきたなあ。
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腕貫探偵

2014-05-20 21:26:55 | 読書(小説)
西澤保彦、実業之日本社文庫。
安楽椅子探偵ミステリ。
神出鬼没、大学の事務室や病院の待ち合い、
果ては警察の事務所まで、出張所を設けて、
市民からの相談を受け付ける謎の窓口。
しかも、話を聞いただけですぐ答えが分かってしまう。
黒い腕貫をはめた謎の男。名前もなんも出てこない。
彼が解決する問題の数々。
まあ、安楽椅子探偵なので、こうゆうもんだと思うけど。
公務員っていうイメージが、ほぼイメージだけで描かれる。
なんだかなあ。
しかも、2話目の、美容師のお母さんの悩みが、
「男性客がついてくれない」。
美容師法ではホントは男性のカットだめなんだよねー。
知識ないんだなあと思ってしまってちょっと残念。
しかし、探偵がどんな人か全然分からなかったので
続きが気になると言えば気になる・・・
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