河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

誘拐犯はカラスが知っている

2018-03-27 23:50:39 | 読書(小説)
浅暮三文、新潮文庫。
副題は「天才動物行動学者 白井旗男」
えーっと、期待はずれ・・・かなあ。
現代のドリトル先生だのいろいろ書いてるが、
素人の付け焼き刃ぽいので説得力あんまりない。
確かに動物にはそういう性質はあろうが、
かならずそうなる保証なんて無いやろ。
自然界にはいろんなファクターが潜んでんだから。
あと、死体を切断するシーンで、
ノコギリで皮を切り、ノミで骨を砕くという、不思議なシーンが。
すいません。人は切ったこと無いけど、動物はあるもので。
骨こそノコギリで(素人は)切るでしょうよ。
プロ?はノコギリいらんけどな。関節外せる。
あと、主人公の女の子のおっさんぽい大阪弁が気になる。
そして、表紙の絵が丹地陽子って全然気づかなかった・・・
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蜜蜂と遠雷

2018-03-18 23:54:57 | 読書(小説)
恩田陸、幻冬舎。
あまり小説を読まない人が面白かったと言っていた。
という人から借りた。
この人の小説は、常世物語シリーズを1冊読んで、
全く意味がわからず、その後読むことはなかった。
これは、わかりやすい小説。
なにより、文面から音楽が立ち上るかのような、
リズミカルなところが面白い。
主人公たちは、超がつくほどの天才たちで、
ずれたり、とちったりすることはほぼ無い。
まあ、主人公格の4人のうち、高島明石だけは、
予選落ちするけど、それでもヘタってわけではないし。
も1人、栄伝亜夜も、過去から立ち直るのに苦労するけど、
スキル面では問題なし。本人の意識の問題だから。
そして残りの2人は迷いのない天才。
亡くなった著名な先生が、遺言で爆弾と称した風間塵。
オールマイティな天才、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール。
てことで、コンクールの前夜から本選までの数日間を描く。

読み始めて、正直、『ピアノの森』を思い出した。
そこは、小説のほうが描写が細かいからねえ。
どちらも、実写では再現できない素晴らしいピアノを、
読んだ人々の脳内に響き渡らせるのだ。
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肉小説集

2018-03-18 01:32:15 | 読書(小説)
坂木司、角川文庫。
肉系なので、買ってみた。
今までほぼほぼ読んでる。図書館で。
サーフィンのはまだ読んでないな。
短編集は、この人の毒っぽいところが出てくる。
テーマは、男と肉、らしい。
肉は、豚肉。
部位のイラストに、数字があって、
その肉の部位がテーマとなる、6つのお話。
1の豚足は、まずそうな上に、怖いよ。
2はロース、語り手がこんなに性格悪いのも笑える。
3はバラ肉。屈折した中学生の気分がよく出ている。
4は肩肉。40すぎたオッサンの、年取ったら歯茎が下がって
ものが挟まりやすくなって爪楊枝が云々…というあたりに
共感してしまった。うう。そしてなんかいい話。
5は、ヒレ。大学生男女が夜中に肉の話。
6は、ハム。小学生のなんかちょっとエロい話。
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シャーロック・ホームズの十字架

2018-03-18 01:19:08 | 読書(小説)
似鳥鶏、講談社タイガ。
シリーズ2冊め。
ものすごく、続く。
本格ミステリ、といえばそうなんだろう。
トリックのためのトリック、
謎が先で、無理やり解を出す、
という感じがして、リアルさは無い。
まあ、そもそも殺人事件にばかり巻き込まれる
主人公がリアルではないので、こういうもんだが。
妹がどんな子なのかよくわからないので、
そこも微妙なところ。
まあ、「家庭用事件」みたいに、
肝心なとこごまかしてどんでん返し、みたいなことを
この人はやるだろうから、続き待つしか無いな。
1年位放置してたんだけど、続き出ってないな。
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オサキ江戸じまい

2018-03-13 23:48:01 | 読書(小説)
高橋由太、宝島社文庫。
まさかの最終巻。
くだらない話ばっかりだったのに、
最後は超シリアス。
犯人は読めたけど、そう終わるか〜、と。
憑きもの筋のことをまあ軽く書くなあと思ってたけど、
ちゃんと調べたのか知ってたのか、ちゃんと書いてたねえ。
ケケケッ。ってオサキは結構気に入ってたな。
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