河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

雲の王

2012-09-30 15:43:23 | 読書(小説)
川端裕人、集英社。
南雲美晴。息子と二人暮らし。
父母はすでに亡く、兄は行方不明。
気象台で観測気球を上げる仕事をしている。
それが突然あるプロジェクトに参加することになる。
兄からの手紙で自らの出身の郷を尋ねることになって以降、
自分の、一族の特殊能力を知る。

面白そうな要素がいっぱい詰まってるのに、
なにかちょっと残念な感じ。
美晴に全然共鳴できず、むしろ兄ちゃんのノリで、
いけ~とか思ってるのに、美晴が邪魔する(笑)
あと、黒木のキャラもなかなかいい。
でもここまでマンガチックというかファンタジーな話とは
思ってなかったなあ。
そして、確かに青木幸子のマンガからの影響が分かる…
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真夜中の動物園

2012-09-23 14:56:10 | 読書(小説)
ソーニャ・ハートネット、主婦の友社。
オーストラリアの人だけど、
これは第二次大戦中のロマの子どもの物語。
集落が兵士たちに襲われ、子供だけで逃げることになった
アンドレイ、トマスの兄弟は、赤ん坊の妹ウィルマを連れて、
夜の動物園に迷い込んだ。
ここでは、動物たちが人の言葉を解して話す。

語り口は優しいけど、人間には何ができるのか、問いかけてくる。
追われた少年たちはロマで、旅慣れていて、
3人でも生きながらえて来られたけど、現代の我々はどうか。
そして、幻想に満ちた、不思議なエンディング。
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氷山の南

2012-09-23 14:49:13 | 読書(小説)
池澤夏樹、文藝春秋。
昔ながらの冒険物語が21世紀風に、と言ったらいいのか。
2016年、アイヌの血を引く18歳のジン・カイザワ(貝沢仁)は、
ニュージーランドの高校を出てから、南極へ向かう船に密航する。
この船は、シンディバード号、南極の氷山を曳航し、
水不足のオーストラリアの畑の灌漑に使おうというプロジェクトが
始まろうとしていて、ジンはこの旅の一部始終を目撃し、記録することになる。

最先端の科学技術風の記述が多く、ちょっとワクワクする。
南極料理人を小説にした感じ。
途中、オーストラリアのアボリジニの少年が出てきて、
ドリーミングを語りだしたり、
隕石が出てきて、話は宇宙へも広がる。
このプロジェクトに反対するアイシストという団体も出てきて
お話は薄っぺらな冒険物語では終わらない。
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シバトラ1~3集

2012-09-23 14:36:31 | 読書(マンガ)
これもなんとなく、寮にあったので。
絵はうまいと思うけど、小畑健風。
雰囲気で描いてるのか、時々すごい間違いがある。
バイクを担いだ兄ちゃんのバイクが、
次のコマで右から左に移ってたり、
右手でいじってた携帯が次のコマで(以下略)
ストーリーも、週刊少年漫画らしい、
細かい矛盾点がいろいろあるんだけど、まあ。
制服を着たら中学生に見えちゃう22歳の刑事柴田竹虎が、
少年たちの心を掴み、事件を解決する話。
竹虎の過去が思わせぶりでちょっと気になる。
北斗の拳の後半もそうだけど、少年漫画らしい心遣いというか。
大人にも、マシな奴はいるんよ的なメッセージ?
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北斗の拳

2012-09-13 22:14:46 | 読書(マンガ)
寮にあるマンガを読んでみた。
ただし、5,6,7,が欠けていて、25巻までしかない。
どうやら27巻完結らしいので、今ひとつすっきりしない。
子供の頃アニメで見たのしか知らなかったので、
前半は面白く読めたんだが、ラオウ編以降はなんか蛇足。
ラオウを倒しちゃったので、ケンシロウより強いキャラは
あまり出せなかったのか、ちょっとワクワク感がない。
聖闘士星矢の原点ってこのへんなのかなーと思うくらい、
似通った子供時代シーンとか、こっちが先なんだけど。
出てくる人出てくる人が、実の兄だの実は兄弟だのはちょっと辟易。
残酷シーンはギャグ風味で軽く流して、
愛とか情とかを重んじるいい話なんだけど、
このマンガが、我々の精神に結構影響を与えているのは否めない。
あんまり良くない方にね。
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