河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

通訳ダニエル・シュタイン(上)

2009-10-31 17:19:40 | 読書(小説)
リュドミラ・ウリツカヤ、新潮クレストブックス。
かなり面白い。
お話の語り口、というのか、書き方も面白いし、
内容も興味深い。
作者が、いろいろな資料(手紙、テープ等の記録)を調べながら、
この物語を書いている、という風情。
主人公、ダニエル(ディーター)シュタインは、ユダヤ人でありながら、
ポーランド人と偽ってゲシュタポで働き、ユダヤの虐殺から救った男。
ゲシュタポから逃走後、カトリックの司祭となる。
ユダヤ人の定義に、ユダヤ教であることってのがあるんだー。
キリストはユダヤ人なのに、なんでこんなに差別されるんだろうと
思ったことはあったけど。
人のために国があって、宗教は個人的なことであるべきというダニエル。
続きが気になる~。
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カブのイサキ2

2009-10-25 15:19:46 | 読書(マンガ)
2巻だ。
新しい女の子(サヨリ)が出てきて、
主人公はイサキ(=男)だったなと思い出した。
大空のヒコーキ乗りだけど、魚だなあ。
空飛びたいなあ。
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スケルトン・イン・ザ・クローゼット他

2009-10-25 15:17:24 | 読書(マンガ)
これと、yesterday, yes a dayを読んだ。
なんつうのか、日常を切り取ったような話が多いな。
あと、登場人物たちの行動1つ1つに、理由はあるのに、
それをあんまり説明しないところとか、面白い。
yesterday~の小麦なんか、最後まで笑わなかったしな。
スケルトン~の方の3人とか、次の連作の兄妹2組とか、
キャラクターがちゃんと生活してるなあと思う。
しかし地味な話だ。
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銀座開化事件帖

2009-10-24 23:21:05 | 読書(小説)
松井今朝子、新潮社。
明治期とか結構好きなので、ちょっと期待したのだが・・・
1話完結ミステリーかと思うと違う。
ミステリーだったら面白かったのに。
中途半端に事件帖。
結構キャラクターはいいのに。
そして、ラストは打ち切り少年マンガのごとく、
おまえひとりだけでは死なせないさ、いざ、出陣!みたいな終わり。ううむ。

主人公は、ご一新で死に損ねたと思って生きる久保田宗八郎、30才。
兄から銀座の煉瓦街での用心棒を頼まれ、住み着いた。
煉瓦街に店を出す「若様」や耶蘇教本屋の原、医師の娘綾など、
いろいろな新しい人たちと交流を始める。
一応、死に損ねた原因の男との因縁話はオチが付くけど、
それ以外、宗八郎はなんで選ばれて何の仕事をするの?とか、
比呂選ぶんかい、綾なんかいとか、一切は謎である。
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水の精霊第2部赤光

2009-10-22 22:57:06 | 読書(小説)
横山充男、ポプラ社。
現代日本が舞台のファンタジー。
第一部で14才だった真人は、18才に。
ちょっと一筋縄ではない人生を歩みつつある。
児童書コーナーにあったが、子ども向けなんかなあ。
子ども時代には全く活躍しないとは。
浄化力があるらしい真人は、周囲に影響を及ぼす。
同日生まれのふた咲きの花、みずきも、同様。
二人が、槍ヶ岳で出会うとき、赤い光が走る。
どんどん超人化していくよ。
三重県にあるという謎の神学館大学ってのが・・・。
皇學館とは別らしい。親切に説明していた。
山岳信仰だとか、名水だとか、お遍路だとか、
宗教がでてくると、普通はうさんくさいんだが、まだ大丈夫。
しかし超人だ。どうなるんだろう。あと2冊。
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