河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

空に唄う

2009-12-26 12:39:34 | 読書(小説)
白岩玄、河出書房新社。
若者っぽいけどちょっと渋い一編。
住職の孫息子、海生(かいせい)、23歳。
家事手伝い?で檀家を回ったり葬儀の補助をしたり。
ある日、同い年の女性の通夜中、棺の上に座ってる本人を見た。
それからが、不思議のはじまり。
ものにさわれず五感も効かない幽霊(といっていいのか)の設定が
死者の孤独感を強調している。
その死者に同調してしまった海生の物語。
どういう意味を込めていて、どう読むのかは、よく分からなかったけども、
どうなるんだろう、とページを繰るのが読書であれば、十分面白い作品だ。
しかし海生、端から見たら、ちょっとした鬱状態だよなあ。
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珈琲時間

2009-12-25 21:22:01 | 読書(マンガ)
なかなか本屋で見つけられなかった。レアな一冊?
コーヒーが脇役で出てくる短編が17編。
ロボット刑事のようなあほみたいな話から、
すぐりやリトル・ガール・ブルーのような
人生のさみしさを縁取るような話まで、色とりどり。
この人の話は、どんなに暗い話でも、
明るいところに立って話しているような感じが好きだ。
監督と探偵さんがいい。
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テンペスト(上)

2009-12-24 23:03:17 | 読書(小説)
池上永一、角川書店。
「風車祭(カジマヤー)」を偶然手に取ってから
ずっと追っかけている作家の最新作。
図書館で借りれるのを待ってました。
そんなに好きなら買えよ・・・だって分厚すぎるんだよう。
琉球王朝の末期、女を偽って宦官として王宮で働く孫寧温(真鶴)。
読んでて小気味良いほどの美少女で天才でいいやつ。
同じく天才少年貴舎場朝薫がかすむくらい。
いつものはっちゃけぶりがお上品になって、万人仕様って感じ。
オーソドックスなストーリー展開だけど、節々に池上節が。
美少年の兄貴嗣勇のお馬鹿ぶりとか、聞得大君や思戸なんかは
なんで「アキサミヨー」って叫ばないのか、と。
浅倉雅博や尚育王あたりは普通に格好いいぞ。。

・・・とりあえず、続きが早く読みたいです。
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ロンドン・ヴィジョナリーズ2

2009-12-23 23:29:29 | 読書(マンガ)
2巻目。まだ続くのでなんとも。
お話は面白いのになあ。
(どうにも絵が気に入らないらしい・・・全然慣れないなあ)
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さんさん録

2009-12-23 23:27:51 | 読書(マンガ)
偏屈なつもりもないのに偏屈だと思われているじいさん(参平=参さん)は
妻に死に別れ、息子家族と暮らすことになった。
詩郎と嫁礼佳、孫娘乃菜。
シチュエーションはまじめなのに、どこかへんてこりん。
妻が残した日記を片手に、参さんは家事をこなすようになる。
思わせぶりでいて何も考えていない女性(礼佳)がここにもまた。
虫好きの乃菜がいいな。
しかし息子と同い年の女性をねえ。
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