河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

コジカは正義の味方じゃない1

2011-05-30 23:26:29 | 読書(マンガ)
菫画報の人の最新作。
菫たちを彷彿とする二人。
コジカはかなりどうでもいい能力をもつ超人で、
その能力をアルバイトを1つふやすことに使う高校2年生。
絵本作家の父ちゃんと食べ盛りの弟を養う。
これから先どう続くのか。

何も考えず買ったら、カバーがちょっと恥ずかしいことに。
帯に「それって裸ですか」みたいな。
道理で本屋の兄ちゃんがじっくり眺めてたはずだ・・・。
コジカの能力は影のような体になることだけど、
黒いから分かんないけど、どうやら裸っぽいらしい。
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少年少女飛行倶楽部

2011-05-14 11:57:31 | 読書(小説)
加納朋子、文藝春秋。
「ななつのこ」とかのミステリ作家の作品だけど、
これは、ジュブナイルだな。
小学生向き少女漫画を読んでる気分だ。
「耳をすませば」系。青春だよ、かわいいねえ。
主人公は、中1の少女海月(みづき)。愛称はくらげのくーちゃん。
親友が樹絵里(じゅえり)で、他にも朋(るなるな)だの
神(じん)、海星、球児、信長などなど珍名オンパレード。
それもちょっとストーリーに関わるのだけど、
メインは、部長の斉藤先輩をはじめ、飛行クラブの面々が、
スッタモンダのうえ、大人を説得して空を飛ぶ話。
なかなか楽しい話だった。

主人公の、やらなくていいならやらない方でなにもしないけど、
しなきゃいけないなら人を動かしてでもやる、という性格に、
とても親近感を覚えてしまった。

そしてここ(表紙絵)にも、丹地陽子。
他とはずいぶんちがうテイスト。
選んでないのに、この人が挿絵の本読むこと多いなあ。

追加。
この作品でよいな、と思ったのは、
とんでもない親やガキや先生やら出てくるけど、
ひっくるめてみんな肯定しているところ。
最近の若いもんは、って言ったところで、
本人たちは、どうしようもないもんねえ。
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ゴーストハント1 旧校舎怪談

2011-05-12 22:41:31 | 読書(小説)
小野不由美、メディアファクトリー。
昔の少女向けラノベの走り、ティーンズハートのリライト復刊。
主人公たちの設定がいかにも。
黒尽くめ美少年とか、金髪関西弁エクソシストとか。
あとは巫女さんとぼーさんと口寄せ美少女。
語り手は、女子高生麻衣。
麻衣自体はきゃぴきゃぴ少女から一歩引いてるので、
なんとかついていけるが、語り口はうるさい。
おばけがいつ出るのか、どきどきしながら読みきったら、
そういえば、主人公は渋谷サイキックリサーチだったなと。
まあちょっと続きも読んでみるかなあ。
この作者の作品じゃなかったら、多分読まないよ・・・
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県庁おもてなし課

2011-05-08 19:30:40 | 読書(小説)
有川浩、角川書店。
高知が舞台、県庁の観光部署が立ち上げるプロジェクト。
高知を観光地としてうまくプロデュースできるか。
おもてなし課の掛水くんが、観光大使をお願いした小説家から、
いろいろ文句を言われつつ、なんとか改善しようとして、
昔高知にパンダを!と提案して左遷されて県を退職した男にアプローチ。
実際にあるおもてなし課がモデルで、出来事のいくつかは、本当にあったことらしい。
公務員らしい失敗がいっぱいで、公務員として面白く読んだ。
(自分がこういう部署にいかないから棚に上げてる)
しかし、小説家のモデルも自分だろうから、ちょっと鼻につくような気もする。
土佐弁がうつりそう。
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夜明けの風

2011-05-08 19:22:53 | 読書(小説)
ローズマリ・サトクリフ、ほるぷ出版。
この作品も、ローマの支配が終わり、
サクソン族が台頭するころ。
また、イルカの紋章入り指輪が出てくる。
アクイラの子孫の少年オウェインは、
ブリテン族の最後の戦いに敗れ、父と兄を亡くし、ひとり生き残り、
同じく生き残っていた軍犬「ドッグ」と荒野をさまよう。
廃墟となった街の片隅で、孤児の少女レジナと出会い、
ともに南へ向かおうとするが、少女が病に倒れ、
オウェインは、自らサクソン族の奴隷となる。
ここからが、二転三転の人生、ってかんじ。
オウェインはいいやつで、仕事もきっちりこなし、
主人から、その家族から頼られ、奴隷から解放されても、
なかなかレジナのもとへ駆けつけられない。
もちろん、ハッピーエンドは待っているけど。

オウェインが目にする荒野原、なんとなく大震災を連想してしまう。
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