河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

一号線を北上せよ

2007-04-29 21:51:30 | 読書(その他)
沢木耕太郎、講談社文庫。
文庫は必ず買う、けど単行本は買わない。
のに、1冊だけ、「オンザボーダー」って全集の一冊を買ってしまった。
この本のメインは、その全集に入ってる3本。
以前見かけたときは、入ってるから、買わん。
って決めたのに、よく見ると、前書きと、「雨のメコン」の陰の主人公、
高峰秀子との対談が入ってた。ので買ってしまった。
まあ、こう見ると、この3本、つながっている。全部ベトナム旅行。
1本目は、加藤紘一、2本目は、「浮雲」、3本目はキャパかと思いきや、
高峰秀子が、ノンフィクションなんだけど、関わってくる。
私がベトナムで経験した違和感を、同じように感じていて、なんだかうれしい。
欧米パッカーの我が物顔というか・・・
それに、私と似たような金銭感覚になってる。
50円と100円の違いなのに、ごまかされたら悔しい!
そんで、町中の定食屋やフォーの店、うまいんだよねえ。
私も毎日そんなのばっかたべてた。もっかい行きたいなあ・・・。
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ふくやまジックヴック

2007-04-22 00:04:55 | 読書(マンガ)
いやー・・・入手しちゃった。
ふくやまけいこ、伝説の一冊。
若いな。19歳か。
この人の感性に共感できちゃうので、
どこまで小ネタになってもついていけちゃう。
その、他人には分からないような細かいひとつひとつに
反応して感動しちゃったりするような、感覚が、
なんとなく分かっちゃう。
なんていうのか、中高生の頃の、あおくさーい気分のような、
でも、そういうことをまじめに考えていた子どもの頃の自分に、
恥じない生き方をしたいなと思うような。
絵がかわいいよう。
こゆびひめがかなりいいな。
ちょっと字が細かすぎて、まだ全部読み切っていない。
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犬の消えた日

2007-04-19 22:43:59 | 読書(小説)
井上こみち、幻冬舎文庫。
わんこ文庫、ともある。
戦時中の犬の扱われ方、軍犬などに興味があった。
著者は、たしか動物関係の仕事案内とか書いてたような気がする。
ノンフィクション系?正確な描写を心がけているというか、
あまっちょろいお話でないところが好感が持てる。
逆に、さよ子の悲しみが、表面的で冷静に感じるけど、
犬の扱われ方を「知る」ために読んだ私にはちょうどいい。
シェパードはお国のために、軍犬として出征し、
柴犬は、お国のために毛皮となる。
当時だって人より犬の方が好きな人もいたろう。
多岐さんが心を壊したのは、戦争という一律に強制する社会状況か。
何にせよ、1945年に生まれた人で62歳、これよりちょっと上の人は、
そういう時代を知っている。または、感じている。
今の犬の扱われ方にも、影響はあるんだろう。
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ファミリーペットSUNちゃん!2

2007-04-09 20:47:24 | 読書(マンガ)
サンちゃんに2巻が出ていた。
ちょーっと説教クサイ物語集だけど、2巻も相変わらず。
結構リアルな話の割に、オオサンショウウオだけはリアルでない。
100年生きて人間としゃべるやつがリアルなわけないけど。
サンショウウオと人間の立場が逆転するやつ、
チャペクの大山椒魚戦争みたいだけど、
SUNちゃんは、夢から覚めて、人間みたいにほかの動物を管理したくない、
と思う。というのが、皮肉だなー。
この現代社会でペットを飼うからには、管理してもらわないとなあ。
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星と半月の海

2007-04-09 20:41:49 | 読書(小説)
川端裕人、講談社。
「星」と「半月」は、ジンベイザメの名前。
この人、「動物園にできること」に代表される、動物関係ノンフィクションと
「夏のロケット」に代表される小説とを手がける、器用な人だ。
私の好きな小説の中で10本の指に入るかもしれない「川の名前」に
近い、かもしれない、動物関係小説集。ちょっと岡崎二郎テイスト。
絶滅したはずのオオウミガラスが少し前まで日本にいた?とか
母なる海で、ジンベイザメとコンタクトをとろうとする女性獣医師とか。
すべてのお話がちょっとずつつながっている。
とりあえず、蝦根って解剖学者が出てくるけど、まるっきり遠藤秀紀氏・・・。
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